上 下
165 / 226
第五章 長寿薬ノア 

倉庫の番人サファイア 登場

しおりを挟む

「そう、お父様が………
 それで部隊を連れてきたの?」※コリン

「いえ、さっきも言いましたけど、
とにかく賞金で呼び寄せただけなんで
人は多く居ますけどまとまりはない
ですかね~」
※八雲

「そんなの死にに行くようなものじゃない!
 早く止めないと、どうしましょう」※コリン

「ま~ま~慌ててもどうにもならないよ」
 ※八雲

「いい、あなたこそ冷静に聞きなさい。
 ここはAランクの私でも攻略出来ない
 ダンジョンなのその辺の冒険者じゃ
 瞬殺よ!何とか早くここを出て伝えたいけど
 防具も武器もない状態じゃ下層にも
 上がれない」※コリン

 コリンはどうして良いのか分からず
 黙り込む。

「大丈夫ですよ!( ´∀` )b
 とにかく出口を捜しましょ!」※八雲

 コリンはムクッと顔をあげ
「あなたね!舐めるのも大概にしなさい!
 残念だけどあなた程度では、ここを出た
 瞬間………死ぬわ!」※コリン

「そんなの分かんないじゃないですか、
 とにかく出ましょ!」※八雲

「あ~もう! あなたね……そう言えば
 まだあなたの名前聞いていなかったわ!」
 ※コリン

「あ、ほんとだ!僕の名前は………」
 僕が名乗ろうとした時、
「カシャンカシャン」
 音が聞こえてきた。

 僕達は何が来るのか警戒するけど
隠れる場所がない、そうこうしている
うちにやけに目立つピンク色の
メタル装甲のゴーレムが現れた。

「あ、起きたのヤッホー………あれ?
 一人増えてる?( ・◇・)?」※ゴーレム

 ゴーレムが頬に指を当てかわいい仕草で
 動いているが、ゴツすぎてかわいくない。

「あの~お聞きしても良いですか~」※八雲

「いいよ~( ≧∀≦)ノ」※ゴーレム

 この反応やっぱり敵意を感じない。これなら

「あの、ここ出たいんですけど
良いですか?」※八雲

「うん?いいけど折角だしもう少しいない
 久々に人と話したし、寂しんだ~」※ゴーレム

「あ~ま~ちょっとくらいなら」※八雲
「ちょっとなに言ってるのよ早く戻らないと
 いけないのよ!」※コリン

 コリンが小声で声をかけて来るが、
 僕にも考えがある。

「あのさ~ここにルビーの武器があると
 思ってるんだけど知ってる」※八雲

「あーーーやっぱりルビーおねいちゃん
 来てるんだ!うれしいな~o(^o^)o」
 ※ゴーレム

「やっぱりルビーの知り合いか
 倉庫の場所知ってるなら教えてくれ!」
 ※八雲

「いいよ~こっち~o(^o^)o」※ゴーレム
 ゴーレムは歩いて行ったので僕達も
 着いていく。

「ゴーレム殿、申し訳ないのだが
私は早く上に上がりたいの、
私の防具と武器がどこにあるか
知らないでしょうか?」
 ※コリン

「……………あ!ごめ~ん、忘れてたよ。
これだよね」
 ※ゴーレムはお腹が割れるとそこから
  手が出た。持っているのは鎧と剣

「あ!これ私の!Σ( ̄□ ̄;)」※コリン

「ごめんね!それスッゴく可愛かったから
欲しくなっちゃって、さっきまで
それを参考に新しい鎧作ってたの
~o(^o^)o」※ゴーレム

「じゃ~あなたが盗ったのー」※コリン

「うん、ゴメンチャイ(>∀<)」※ゴーレム

 コリンは何か言いたそうな顔をしていたが、
 着替えてくると言って離れていった。

「な~ゴーレム助けてくれたんだよな
 コリンのこと」※八雲

「気になってたんだけど、ゴーレムって
言うのやめてくんな~い。可愛くないし!」
 ※ゴーレム

「それじゃ何て呼べばいい。
 ちなみに僕は八雲だから宜しく!」※八雲

「八雲ね~私はサファイアだよ!宜しく~
 それで何で助けたかと言うと、偶然かな!」
 ※サファイア

「偶然?」首をかしげる。

「ちょうど材料の鉱石を探している時に
間違えて吸い込んで持ってきちゃった
みたい」※サファイア

「ラッキーだったんだなコリンさん」
 なんか分からんけど僕はほっとした。

 サファイアと話をしていると、コリンさんが
 戻ってきた。

「コリンさん………かわいいスね!」※八雲
 ちょっと僕はびっくりしてしまった。
上から下までピンクピンクどんだけ
ピンクだよ!かわいいかも知れないけど
派手すぎる!
 
「あ~やっぱりこの鎧落ち着くわ~」
※コリン
 なんかすごくスッキリした顔を
しているコリン

 コリンが戻り倉庫に向かう。

「ここだよ!この中に色々入ってる」
※サファイア

 案内されて来た場所はひたすらだだっ広く
白い大理石?な壁に囲まれている。
その奥に大きな丸形の金庫みたいな
扉がある。これが倉庫の入口か~

「ありがとうサファイア開けてくれる?」
 ※八雲

「え!?ダメだよ私ここの番人だし!」
※サファイア

「え!?ダメなの、だってほらルビーが
 欲しいって言ってるからくれるんちゃうの?」
 ※八雲

 サファイアは腕を前に上げ交差させ、

「ダメ!!!(・ε・` )」※サファイア

「え~!Σ( ̄□ ̄;)
 なんで、良いじゃないですか!!」※八雲

「ダメなものはダメなんです~( ・ε・)」
 ※サファイア
 
「どうすれば開けてくれるのサファイア?」
 ※八雲

「私と遊んで勝てたら開けてあげる!
 私と勝負だよ!ρ(・ω・、)」※サファイア
 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ユーヤのお気楽異世界転移

暇野無学
ファンタジー
 死因は神様の当て逃げです!  地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

勇者じゃないと追放された最強職【なんでも屋】は、スキル【DIY】で異世界を無双します

華音 楓
ファンタジー
旧題:re:birth 〜勇者じゃないと追放された最強職【何でも屋】は、異世界でチートスキル【DIY】で無双します~ 「役立たずの貴様は、この城から出ていけ!」  国王から殺気を含んだ声で告げられた海人は頷く他なかった。  ある日、異世界に魔王討伐の為に主人公「石立海人」(いしだてかいと)は、勇者として召喚された。  その際に、判明したスキルは、誰にも理解されない【DIY】と【なんでも屋】という隠れ最強職であった。  だが、勇者職を有していなかった主人公は、誰にも理解されることなく勇者ではないという理由で王族を含む全ての城関係者から露骨な侮蔑を受ける事になる。  城に滞在したままでは、命の危険性があった海人は、城から半ば追放される形で王城から追放されることになる。 僅かな金銭で追放された海人は、生活費用を稼ぐ為に冒険者として登録し、生きていくことを余儀なくされた。  この物語は、多くの仲間と出会い、ダンジョンを攻略し、成りあがっていくストーリーである。

【完結】あなたの思い違いではありませんの?

綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
複数の物語の登場人物が、一つの世界に混在しているなんて?! 「カレンデュラ・デルフィニューム! 貴様との婚約を破棄する」 お決まりの婚約破棄を叫ぶ王太子ローランドは、その晩、ただの王子に降格された。聖女ビオラの腰を抱き寄せるが、彼女は隙を見て逃げ出す。 婚約者ではないカレンデュラに一刀両断され、ローランド王子はうろたえた。近くにいたご令嬢に「お前か」と叫ぶも人違い、目立つ赤いドレスのご令嬢に絡むも、またもや否定される。呆れ返る周囲の貴族の冷たい視線の中で、当事者四人はお互いを認識した。  転生組と転移組、四人はそれぞれに前世の知識を持っている。全員が違う物語の世界だと思い込んだリクニス国の命運はいかに?!  ハッピーエンド確定、すれ違いと勘違い、複数の物語が交錯する。 【同時掲載】小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ 2024/11/19……完結 2024/08/13……エブリスタ ファンタジー 1位 2024/08/13……アルファポリス 女性向けHOT 36位 2024/08/12……連載開始

愛想を尽かした女と尽かされた男

火野村志紀
恋愛
※全16話となります。 「そうですか。今まであなたに尽くしていた私は側妃扱いで、急に湧いて出てきた彼女が正妃だと? どうぞ、お好きになさって。その代わり私も好きにしますので」

伯爵夫人のお気に入り

つくも茄子
ファンタジー
プライド伯爵令嬢、ユースティティアは僅か二歳で大病を患い入院を余儀なくされた。悲しみにくれる伯爵夫人は、遠縁の少女を娘代わりに可愛がっていた。 数年後、全快した娘が屋敷に戻ってきた時。 喜ぶ伯爵夫人。 伯爵夫人を慕う少女。 静観する伯爵。 三者三様の想いが交差する。 歪な家族の形。 「この家族ごっこはいつまで続けるおつもりですか?お父様」 「お人形遊びはいい加減卒業なさってください、お母様」 「家族?いいえ、貴方は他所の子です」 ユースティティアは、そんな家族の形に呆れていた。 「可愛いあの子は、伯爵夫人のお気に入り」から「伯爵夫人のお気に入り」にタイトルを変更します。

悪役令嬢の生産ライフ

星宮歌
恋愛
コツコツとレベルを上げて、生産していくゲームが好きなしがない女子大生、田中雪は、その日、妹に頼まれて手に入れたゲームを片手に通り魔に刺される。 女神『はい、あなた、転生ね』 雪『へっ?』 これは、生産ゲームの世界に転生したかった雪が、別のゲーム世界に転生して、コツコツと生産するお話である。 雪『世界観が壊れる? 知ったこっちゃないわっ!』 無事に完結しました! 続編は『悪役令嬢の神様ライフ』です。 よければ、そちらもよろしくお願いしますm(_ _)m

転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。

ファンタジー
〈あらすじ〉 信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。 目が覚めると、そこは異世界!? あぁ、よくあるやつか。 食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに…… 面倒ごとは御免なんだが。 魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。 誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。 やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。

一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?

たまご
ファンタジー
 アラサーの相田つかさは事故により命を落とす。  最期の瞬間に頭に浮かんだのが「猫達のごはん、これからどうしよう……」だったせいか、飼っていた8匹の猫と共に異世界転生をしてしまう。  だが、つかさが目を覚ます前に女神様からとんでもチートを授かった猫達は新しい世界へと自由に飛び出して行ってしまう。  女神様に泣きつかれ、つかさは猫達を回収するために旅に出た。  猫達が、世界を滅ぼしてしまう前に!! 「私はスローライフ希望なんですけど……」  この作品は「小説家になろう」さん、「エブリスタ」さんで完結済みです。  表紙の写真は、モデルになったうちの猫様です。

処理中です...