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第五章 長寿薬ノア
中層、下層、そして深層へ
しおりを挟む「よっしゃーみんなありがとうーー」※八雲
僕は地の精霊に感謝をしてワイワイと
盛り上がっている。
しかし、端から見ると、
「お兄ちゃん、何で踊ってるの?」※クク
「恐らく八雲は疲れているのです。
こう言う時はそっとしておくのが良いと
ガイヤ様は言っていました」※ルビー
「えっと、八雲さんはどうかされたん
ですか?」 ※サーラ
サーラと凛はモンスターを倒し終わり
戻ってくると八雲がタコ踊りをしている
のでやや引いていた。
「気にしなくて良い、あいつはいつも
あんな感じだ!」※赤城
「そう なんですか~」※サーラ
「赤城さん……………ひどいです」※凛
少し離れた位置でリームは難しい顔をして
八雲を見ていた。
「どうしたリーム変な顔して?」※ポチ
「誰が変な顔じゃ!バカ犬、まったく………」
※リーム
リームは真剣な顔をして
「我は風の精霊としか会話をすることは
できん。ほとんどの妖精は1つか2つの
種族の精霊としか会話が出来んのに
人間である八雲が何故あれほどの種族と
会話が出来るのか不思議で少し考えて
おった」※リーム
「リーム、そんなに難しいことじゃないと
オレは思うがね~」※ポチ
「おまえには分かるのか?」※リーム
「優しいんだよ八雲はだから精霊にも
好かれるそんなけのことじゃないの」※ポチ
「ふん、馬鹿馬鹿しい答えじゃ
理論的ではないな!まったく」※リーム
「はいはい悪かったよ!」※ポチ
和やかにダンジョンを八雲達は進む
下層到着………
引き続いてここでもサーラさんと凛が
メインで戦闘を行う。流石に下層とも
なるとのなかなか強い、凛に取っては
良い訓練になりそうだ!
「助けてくれーーー」
奥から男の声で助けを呼ぶ声が……
急がないと思っていると「ゴー」っと
音をたて凛がもうダッシュで飛んでいく。
僕達が軽く走っていくと既にモンスターは
焼き焦げ丸焼き君になっていた。
凛さん、腕、あげましたね!
「皆さん、大丈夫ですか?」※凛
「あ~何とか大丈夫だ! いっ!」戦士の男①
見ると致命傷になる怪我はしていないが、
それなりに大怪我と言って良いくらいの
負傷をしている。
凛は紅い炎のオーラを高め
焔式『癒しの炎 火鳥』
鳥達は冒険者の周りを飛び回り
火粉を振りかけていく。
身体にあたると徐々に傷口が塞がり
治っていった。
「すごい………ありがとうお嬢さん」
※戦士の男②
全員怪我がほぼ完治したようで、
立ち上がって凛に感謝を述べている。
それから休憩ついでに、
せっかく何で少し話をすることになった。
「改めて礼をさせてくれ、ありがとう
本当に助かった」※戦士の男①
「いえ、そんなもう良いですよ!」※凛
凛は恐縮ながら対応、彼らからすると
凛は命の恩人感謝してもしきれないん
だろう。
「それにしてもすごい強いのねあなた
私全然見えなかったわ!※魔法使いの女
「全然大したことないですよ」※凛
このままだと凛が可哀想なので僕は間に
入ることに、
「皆さんも令嬢の捜索ですか?」※八雲
「うん?、ああ、そうだぞ、これだげの
チャンスそうはないからな、ただ今回は
失敗したわ。俺達はBランクなんだが
下層までは降りたことなくてな、
つい欲に眩んで行きすぎちまった」
※戦士の男①
「なるほど、慣れない強敵で苦戦して
いたわけですね!この後はどうします?」
※八雲
「ああ、命が大事だ!そうそうに上がる
つもりだ!」※戦士の男①
「うん、その方が良いと思います!
気を付けてください!」※八雲
「ありがとうよ!あんた達も気を
付けるんだ!ここからは地の属性の
モンスターがウヨウヨいる。硬くて
まともに剣の刃が通りゃしない。
気をつけな~」※戦士の男①
冒険者の人達はそのまま
上層へ帰っていく。
「ここからは硬いやつらしいから
サーラさん、凛、気をつけてな!………」
※八雲
それから下層を進んでいく………何事もなく!
サーラさんは上手く躱しながら防御力の低い
(柔らかい)部分を突いてモンスターを
倒していく。凛は硬いなんて何のその
高熱の手刀や翼で真正面から焼き切っている。
この二人には下層程度では物足りないかも
知れないな!
「は~は~すいません」※サーラ
サーラさんが片膝を付き大きく息を
している。
「大丈夫ですか?少し休みましょう!」
「すいません、皆さん」
かなりお疲れのようだ!涼しげに闘っている
ように見えたけど、実際は相当精神を削って
闘っていたんだ。やべー配慮不足だった。
反省…………(ー_ー;)
「むしろすいませんサーラさんと凛に
任せっぱなしで、そろそろ僕も参戦
しますかね」
※八雲
腕をくるくる回して気合いを入れて登場と
思ったが、赤城が現れ
「おまえは出るな!寿命を縮めると面倒だ!
ここからは俺と犬ッころ、それとそこの
鉱物専門家のルビーが任される」※赤城
ルビーはいつの間にかゴーレムモードで
準備万端、ポチは後ろ足で頭をかき
仕方ね~なと言って立ち上がった。
「え~………やっと出番かと思ったのに~」
※八雲
あんまりぐたぐた言うと怒られそうなので、
地の精霊とコミュニケーションでも取ろ~
この後、下層のモンスターは可哀想
だった。まさに蹂躙されるのみ
何だかんだで目的地の深層に着いて
しまった。
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