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第五章 長寿薬ノア 

シャウロンの天輪

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『シャウロンの天輪』

 ドラゴンの中で光の一族とされている。
エンジェルドラゴンに生まれ変わる過程で
産み出される。背中に現れるリングのこと
を言う。これは非常に稀にしか起こら
ないこと、またエンジェルドラゴンに
とって特別な物の為商人ギルドでは
最上位のSクラスの商品であり
 まず市場には出ることはない。

…………………▽

「どうするんですか~ルームさん、
あなたがこんな強行突破をするなんて
言うから面倒くさがらずにちゃんと
話し合えば良かったのに~~~」※ティア

「確かにそうね!でもティア、あんたも
八雲の為ならとか言いながらノリノリで
侵入してたじゃないのよ。大体ね~もっと
静かにしなさいよ、ドアとかドカンドカン
壊すから音が出て直ぐばれたじゃない
のよ!」※ルーム

「は~(怒) 人のせいにするんですか!※ティア
「は~(怒) 同意しまくってたのはどこの
 どいつよ!」※ルーム

  二人は額をぶつけながら睨み合う。
 ここは薄暗い妖精専用の小さな牢獄
 彼女らはシャウロンの天輪を盗みに侵入し
 見事に捕まった。

…………▽

 その頃、八雲達は役割を分け活動する
ことにした。

①ヘルヘイムの情報と結城の足取りの調査
 メンバーはセシリア、フィア姫、国王軍、
         異世界召喚されたみんな

②八雲の寿命を伸ばすためにノアの精製
 (材料集めのお手伝い)
 メンバーは八雲、リーム、ポチ、凛、
         クク、赤城、ルビー

         
 八雲達はまず材料の調達をしている
リーム先生の妹ルームと連絡を取ること
にした。

「いや~精霊魔法って便利ですよね!
 声を届けてくれるなんて」※八雲

「………………う~ん」※リーム
 リームは気難そうな顔をして唸っている
 なんかトラブったか?

「どうしたんですかリーム先生」

「連絡が取れん………」※リーム

「そうですかルームさんかなり遠くで
 時間がかかるんですかね!」※八雲

「違うのじゃ、ルームの近くまで精霊は
行ったようなのじゃが、途中で近づく
ことが出来なかったと言っておる」
※リーム

「つまり………どう言うことですか?」※八雲

「分からん、しかしあまり良くない状況かも
 知れんのじゃ、どうしたものか!」※リーム

「行くしかないんじゃないですか?」※八雲

 リームは「は~」とやや呆れ顔

「良いか!八雲よ、恐らくルーム達は
何らかのトラブルに巻き込まれておる。
シャウロンの天輪を取りに行ったという
ことは、ドラゴニュート(天龍人)の里に
行っておるはずじゃ、あやつらは
他の種族を毛嫌いしておるのじゃ、
つまり………」※リーム

「里の人とトラブってる可能性が高いと!」
 ※八雲

「そうじゃ、しかもドラゴニュート(天龍人)は
 戦闘民族で融通がきかん厄介な奴らじゃ
 正直面倒くさい。は~(*´Д`*)」※リーム

「……………そんなに嫌なんですか?」※八雲
 いつになくリーム先生が乗り気じゃない!

「ま~の!(ーωー) あれじゃな!
むか~しの話じゃ、ドラゴニュート
(天龍人)が崇めると言うエンジェル
ドラゴンを見てみたくての侵入して
出禁になったのじゃ!」※リーム

「………………は~(*´Д`*)」※八雲

「ま~我もあの頃は若かったのじゃ」
※リーム

「先生来ないで下さい!揉めるじゃない
ですか!」※八雲

「大丈夫じゃ!誰も覚えてないのじゃ!」
 ※リーム

「大体いつの話なんですか?」※八雲

「50年くらい前のことじゃな!」
※リーム

 ………('_'?)……それって昔だよな~
 (¬_¬)いや、どうなんだ
       ドラゴニュートにとって前なのか?
 
「心の中の疑問にお答えします。
 ドラゴニュートの平均寿命は500年程度です。
 その為、50年はそこそこ覚えていると
 お答えします!( ̄0 ̄)」※ルビー

「だ、そうですが先生!」※八雲
「大丈夫なのじゃ!」※リーム

「絶対来るんですね!(ーωー)」※八雲
「絶対行くのじゃ(* ̄∇ ̄)ノ」※リーム

「ま~なんとかなりますかね!(ーωー)
 面倒事に巻き込まれる気しかしないですが!」
 ※八雲

 八雲は気持ちを切り替え(  ̄- ̄)

「ルビー変身だ~( ̄Д ̄ )」※八雲

「へ~んしん、トーウ」※ルビー
高く跳躍して地面に着地してから
車に変形した。ノリで飛んだか大地に
触れないと変形ができなかった。

 こうして僕達はドラゴニュート(天龍人)の
里ヘブンへ向かうことにした。

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