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過去編 結城とあゆみ悲劇までのカウントダウン
過去編 生きるために必要な人
しおりを挟む結城達は目的のマーム村に到着した。
「結構大きそうならしいぞ村だな~」
※大地
「良かった!野宿と変わらないような宿に
泊まるのとか最悪だもんね!」※未希
「いや、そう言う意味で言ってる訳
じゃないからな、ま~確かにあれだけ
デカけりゃ宿もしっかり
してるだろうけど」※大地
「もう、大地さんも未希さんも
目的忘れてません~」※あゆみ
あゆみがムッとした顔を大地と未希に
近付けたじろいだ。
「ま~ま~あゆみ大地さん達も
分かってるよ落ち着いて」※結城
「ご、ごめんなさ~い、私スイッチ入ると
そればっかりになっちゃって!」※あゆみ
「アハハ、良いの良いの!
私達もちょっと緩んでたよ!
気をつけるね!」 ※未希
3人でワイワイと話をしている姿を見て
結城は幸せな気持ちで一杯になっていた。
初めは異世界に飛ばされ頭の中では
あゆみをどう守るかで頭が一杯たっだが、
本当に良かった。僕達と同じように
飛ばされた異世界人も城のみんなも
いい人ばかりだ運が良いのかな!
「お兄ちゃん何してるの?早く村に入ろ!」
※あゆみ
「ごめん!今行くよ!」※結城
結城はあゆみ達がいる村の入口に
走っていく。村には比較的あっさりと
入ることが出来た。これだけ大きいと
取締りが厳しいこともあるのだが、
名前と写真を取られ村に入ることが出来る。
少しだけ門番の兵士に話を聞いた。
『村殺し』についてはやはりここでも噂に
なっていた。周辺の村に被害も出ている
ことでギルトにも協力してもらい村の中を
警戒している。
今のところ村に変わった様子はない。
「どうします!取り敢えず村の中を廻って
怪しい奴を捜しましょうか?」※あゆみ
「う~ん、それなんだけど、実際この村に
『村殺し』がいるか分からない訳じゃない。
急がなくてもいいかな~思って、まずは
宿から探さない!」※未希
「お前な~さっき言った言葉は
どうしたんだ!」※大地
大地は呆れて首を振っている。
未希はアハハと笑い誤魔化す。
「良いじゃないですか?宿も重要です。
二手に別れて宿を探す組と村を捜索する
組に分かれましょう。
大地さんと未希さんは宿を探す。
僕とあゆみは村の捜索をする。
どうですか?」※結城
「………は~気を使われたぞ!未希!!」※大地
「そんな言い方しないでよ!
分かってるわよ! ごめん!」※未希
大地に怒られ未希があからさまに
へこんでいる。
「大地さん、未希さん良い宿お願い
しますね!」※あゆみ
「あゆみちゃん………良いの?」※未希
呆けながら未希は声をかける。
「もちろんですよ!私が先走り過ぎなのは
分かってますし、宿探しも重要です!」
※あゆみ
あゆみはビシッと人差し指を立てて
みんなに言いきる。
大地はやれやれと言った表情で
未希に宿探しに行くぞ~と言って
手を引っ張り歩いていく。
未希はえっとした表情に一瞬なったが
嬉しそうに大地の腕を取り歩いて行く。
「あ~良かった!(。-ω-)
私のせいで喧嘩とかしたら、
どうしようかと思ったよ!」※あゆみ
「ハハハ、なんだそんなことで
焦ってたのか!大丈夫だよ。あの2人は
何があっても別れたりはしないよ。
あゆみだって見てれば分かるだろ!」
※結城
「そうなんだけど、あの2人が
喧嘩してる姿を見たくないんだもん!」
※あゆみ
「そうだな! それは僕も分かるよ。
それじゃ僕達の任務に行こうかあゆみ」
※結城
「は~い(* ̄∇ ̄)ノ」※あゆみ
結城達は村の捜索に行く。
その頃、村人に声をかけ
続けている『村殺し』
「もっと生きの良い獲物はおらんかの~
美味しく美味しく実った獲物………」※村殺し
「そこのお嬢ちゃん!」※村殺し
「な~に、おばあちゃん?」※村の少女
「お嬢ちゃんには大切な人はいるかい?」
「うん?大切な人………」※村の少女
「そうだよ~大切な人さ~
お嬢ちゃんにとって生きるために必要な人
ずーっと一緒にいたい人だよ」※村殺し
少女は少し考え
「う~ん、パパとママ!!」
明るく笑って答えた。
「そうかい、そうかい、お嬢ちゃんは
いい子だね~」※村殺し
優しく少女を撫でてまた違う人に
声をかける。
その横を結城達が通る
「ギルトはこっちで良いんだよね~」
※あゆみ
「あと少しだよ!
そこで情報を手に入れられるはずさ」
※結城
ギルトに到着、思っていた通り
こじんまりとしている。それほどの戦力が
あるようには見えないが、村の規模から
したらこのくらいだろう。まずは受付で
話を聞こう。
「すいません、少し聞きたいことが
ありましてお時間宜しいですか」※結城
「はい~喜んで~」※受付嬢
受付嬢の目は分かりやすいくらい
ハートマークだね。お兄ちゃんが声かけると
みんないつもこうなんだもん。
こうなると時間かかりそうだな~
あゆみはそう思いキョロキョロとあまりを
見ると例の『村殺し』の手配書が張って
あった。
「時間かかるだろうしちょっと見とこ~」
あゆみは手配書の掲示板を見る。
『村殺しのヨルム』
20を超える村を壊滅させた容疑で
B級の手配がかかっている。
見た目は70前後の女で身長は180cmほどの
大柄長い杖を使っている。
生存者からの情報では
多くの村人に大切な人がいるか聞き
その中の1人が逃がされている。理由は不明
あれ!?さっきここに来る途中に
大柄のおばあちゃんがいた!
もしかしたら『村殺し』かも!? いけない!
村の人が危ない。
「お兄ちゃん!!『村殺し』見つけたかも!」
※あゆみ
あゆみは大声で叫び、
そのままギルドを飛び出す。
その後ろを即座に追いかける結城
…………………………………………………
『運命は刻々と迫っている』
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