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過去編 結城とあゆみ悲劇までのカウントダウン 

過去編 村殺しの噂

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「本当にあゆみちゃんは偉いよな~」※大地

「どうしたらこんないい子に育つの
かしら!」※未希

「2人ともあんまりからかわないで
下さいよ」※あゆみ

「あゆみはいい子だと思うぞ!
 昔からすぐ褒めて撫でたくなるもんな~」
※結城

 4人はここ最近『村殺し』が出没している
 付近の村に向かっていた。
 
「しかしそいつなんだろうな!魔人か?」
※大地

「そうですね。魔人は人によく似ている
タイプがいますから可能性としては
あります」※結城

「でも、魔人だとしてなんでこんなこと
 するんだろうね!今のところ軍には被害が
 でていなくて一般のひとばかり、それも
 必ず1人だけは逃がしてるみたいだし
 謎だらけよね!」※未希

「許せないです!どんな理由があっても
 こんなことしちゃダメなんです!!」
※あゆみ

 あゆみは手をぎゅっと握りしめて
 怒りをあらわにしている。

「あゆみは本当にかわいいな~」※結城

「お兄ちゃん!からかわないで、
 私本気で怒ってるんだから~」※あゆみ

 結城とあゆみじゃれてる姿を見て
大地と未希はこの兄弟は本当に仲が
良いと思い暖かい目をしていた。

…………▽

 その頃八雲達は偶然にも村殺しの
話題を聞く

「こやつ何がしたいのじゃ?」※リーム
 手配書を見ながら呟く

「まったくろくでもない奴が居る
もんだぜ!ワン」※ポチ

「かなりの被害がでてますね!
魔王軍の進撃が始まったから、
国の兵士が手薄になったタイミングで
動いてる。流石に手配書が出たみたい
ですけど遅すぎですよ。軍もギルドも
………」※八雲

「そう怒るでない!八雲
 確かに対応は遅れておるな、
 おそらく今回被害者の数は多いが
 ギルド、軍共に被害が出ておらん
 その為、危険度が高くないと判断され
 手配書すら出たのはつい最近、ランクB
 未だに扱いは軽い」※リーム

「だから、それがおかしいって言って
るんです!」※八雲

「ま~ま~怒るな八雲、
 リームにあたってどうする。ワン」
 ※ポチ

「はっ………すいませんリームさん、
 僕………つい熱くなって」※八雲

「別に気にしておらんのじゃ………
 それでほっとけないと」※リーム

「ま~その、そうです!」※八雲

 八雲達は『村殺し』が出没しだした
 村の付近に向かっていた。

「良いが………どのみち帰り道を少し
ずれるだけ なのじゃし大して遅くは
ならんじゃろう」※リーム

「ありがとうございます!」※八雲


 リームは八雲をじっと見ている。
「それにしても、どんどん増えるのじゃ!」
 ※リーム

「そうですね!どうしたんですか
精霊さん?」 ※八雲
 
 八雲の周りに精霊がどんどん増えている。
 目の前がキラキラ光っている。
 綺麗だけどこれだけ多いとちょっと
 目の前がチカチカする。

「う~ん、人にこれだけ興味を持つのを
 見るのは初めてかもしれんのじゃ」
※リーム

「これって僕に興味があるから寄って
 くるんですか?」※八雲

「そうじゃ!興味津々じゃ、次に何を
するのか楽しみで追っかけもいる程じゃ」
※リーム

 ビクッとする八雲

「えっ、なんかストーカーみたいで
 怖いんですけど」※八雲

「なんじゃストーカー?
 良いではないか、好かれているのじゃ
 嬉しく思うところであろう」※リーム

「ま~そうなんですけど…………」※八雲

「そうだ!リームさん前言ってたと思うん
ですけど僕にも精霊魔法使えるんですか?」
※八雲

「おそらく使えるのじゃ!
八雲には素質は間違いなくある。
第一に精霊に好かれること、これが
最も難しいことなのじゃ」 ※リーム
 
「そうか、リームさん僕に精霊魔法を
 教えてくれませんか?」※八雲

「八雲………大丈夫だ!ワン
 既にリームはそのつもりでちょこちょこ
 教えているワン、と言うか今まで気が
 つかなかったのか?何度か指導ぽいこと
 言ってるワン」※ポチ

「そう言えば、こないだのワイバーンの時
とか精霊魔法だったかも?」※八雲

「前から興味があると言っていたのじゃ
 問題ないのじゃ………フッフッフ~
 八雲は教えがいがありそうじゃ」※リーム

「八雲覚悟しておけよ。リームは手加減とか
 しらないから耐えられるよう
 頑張れよ~ワン」※ポチ

……………▽

その頃、ある村にでは

「あんたには大切な人はいるかい?」

「は~婆さん、突然何言うんだよ!
 ボケちまったのかい」※村人

「な~教えてくれよ~どうしても
聞きたいんだよ~」※婆さん

「う~ん、なんでそんなこと聞くんだか
 知らないけど、そりゃ~家族とか友達とか
 たくさんいるけど、大切ちゃ~大切だ!」
 ※村人

「ほ~ほ~いいことじゃ!
 もっと教えてくれんか~」※婆さん

「婆さん悪いんだけど仕事中なんだ!
じゃな~」※村人

 村人は走って仕事場に戻っていく。

「ヒッヒッヒ、ま~ま~じゃな!
 死にたくない奴は他におらんかの~」
 ※婆さん

 そう言ってまた違う村人に声をかける。

 ここはマーム村………
 『村殺し」の次のターゲットになった村

 そして、結城達が到着した。


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