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過去編 結城とあゆみ悲劇までのカウントダウン 

過去編 ハサンドラ砦 魔人との闘い

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「ハァー『ライトセイバー』」※あゆみ
 モンスター達の間を縫うように走り
 切り伏せていくあゆみ、その後ろから
 結城はあゆみが闘いやすいよう魔法で援護
 して闘っていた。

『ブレードショット』※大地
 モンスターが鉄のプレートに切断
されていく。

 上空から大地を狙い、ワイバーンが
急降下大きな爪が大地を狙う。

「ダメよ!大地には攻撃させないわ」
※未希
『氷のこん棒』吹っ飛べ~」※未希
 バキッとワイバーンの首が折れた。

「はい、邪魔~」※大地
大地は空中で一回転、オーバーヘット
キックでワイバーンを壁に蹴り飛ばした。

「さっさと来なさ~い ρ(・ω・、)」
 まとめてボコボコにしてあげるわ」※未希

 大地と未希の横にはモンスターの死骸が
 山のように重なっていた。


 やや後方ではハッサムが部隊を率いて
 闘っていた。

「さすが異世界の勇者達………強い!」
※ハッサム

「確かに強い、いや強くなっだ
 やっとあいつらが戦士になったようだ。
 まだまだ甘いところはあるが………」
※ガンジール

「少し嬉しそうですよ!ガンジール
指導員殿」※ハッサム

「ほ~成る程、お前にはもう少し指導が
必要なようじゃな!」※ガンジール

「もう~素直じゃなんですから先生は!」
 ※ハッサム

「ふん、つまらんこと言っとらんで、
 奴らを殲滅するぞ」※ガンジール

「了解いたしました。」※ハッサム
 剣を高々と上げ

「我らには勇者様がついている。
我らの勝利は確定した。一気に
駆逐するぞ!」※ハッサム

「オ~オ~オ~オ~」※兵士
 兵士達の雄叫びがこだました。

…………▽
「チッ、異世界の勇者共か面倒そうだ!」

「ふん!あんな奴らおでの敵でない!」

 2人の魔人が現れた。
 1人は長身で身体が非常に細身、
タキシードを着てゆらゆらと左右に
揺れながら歩いている。
もう1人はさっきとは真反対で
上半身ががっちりして足は細身なんか
すくに倒れそうな気持ち悪い2人組だった。

「何よこいつら、こないだの魔人に比べて
 化物さが凄いんだけど!」※未希

「気をつけろよ!どんな奴か
 分かんないんだからな!」※大地

「ここは、二手にわかれて対処しま
しょう」※結城

「お兄ちゃん、私が行くから
援護宜しくね!」※あゆみ

 あゆみは揺れている魔人に高速で接近
 剣を横に振り抜く。

「なんだよ!慌てんじゃね~よ」※細い魔人
 身体が90度真横に曲がり剣を躱していた。

「お前の剣なんか当たらないぜ~」
 魔人の身体はくねくねと動き出し
 いつの間にか両腕が蛇に変わっていた。

「蛇型の魔人なのかな?まだ僕達が
 知らないことは多そうだ!」※結城

「あゆみ、頑張れよ!」※結城
 
「わかった!  私負けないんだからね!」
※あゆみ
あゆみのオーラが高まり身体が光出した。

…………▽

「暴れるな!  このダンゴムシ野郎」※大地

「ゴロゴロ動き過ぎよ。図体でかい割に
 動くの速いわ。今度こそ止めるわよ!」
※未希

 ごつい魔人は身体を丸め回転、
そのまま突進して攻撃をしてくる。 
大地と未希は魔法で応戦するが
かなり固いようで弾かれる。
その為、防戦一方となっていた。

『鉄球ストライク』
 鉄球を蹴り飛ばし魔人にぶつける。

「カキィーン」

「……………固すぎだバカやろう」※大地
 魔人に当たった鉄球が弾かれた。

「いいわよ!今度は私が行く!」※未希
 未希は魔人が走る真正面に立った。

「未希何考えてるんだ!あぶね~
逃げろ!」※大地

「あいつはちょっと大きめな
ただのボールよ」
 ※未希

「いっけー『氷のグローブ』」※未希
 未希の腕から冷気が放たれる。
 魔人は冷気によって徐々に走る勢いが 
落ちていく

「よ~し 捕まえたよ!」※未希
 ガシッと氷で出来た。巨大なグローブで
 見事に魔人を掴む。

「未希そのまま掴んどけ!」※大地

『アイアンブーツ』
 大地の足に金属が纏わりつき

「喰らえ、『ブレイクシュート』」※大地
 大地は魔人を蹴り飛ばした。

  地面を砕くほどの蹴りで叩き
つけられた魔人しかし………

「おでにそんなの効かないんだな!」
※魔人

「マジかよ!今のでも効かないのか?」
※大地

「不味いわね!今のがほとんどダメージに
 なっていないとしたらこっちには打つ手は
 ないわよ!」※未希

「くそ~ダンゴムシ野郎が、
お前なんてな~人差し指でピーッと
吹っ飛ばしてやる」※大地

「大地………」
 このままだと勝てない、どうすれば良いの
 大地が無謀なことをする前に何か良い手を
 考えないと。
 
「お前達の1人はへなちょこな攻撃など
 いくら受けても効かんわ。おで最強!

 その時、未希は思った。
 こいつムカつくと!

「うっさいわね! このデブ」
『氷のボール地獄の百連発』
 バットで氷の玉を高速でノックする未希

 魔人は油断していた。
 防御体勢に入る前に僅か一球だけ腹に
 受けてしまった。

「ボヘー」
 そのまま倒れのたうち回る魔人

「あれ? 効いてる。なんで?」※未希

「もしかしてこいつ本当にダンゴムシと
一緒で内側が弱いんじゃないのか!」※大地

  大地と未希は良いもの見つけたかのような
 テンションになり魔人はその姿を見て
 恐怖した。
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