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過去編 結城とあゆみ悲劇までのカウントダウン 

過去編 残りの寿命は……………

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『ライフキュア』
八雲はノイルさんに回復魔法をかける
腕がみるみると回復、身体中のギズも
完全になくなった。

「い、痛みが完全になくなった。
なんと言う奇跡の魔法なのだ!」※ノイル
目を覚まし身体の確認をしながら驚愕
している。

「叔父さん(*´Д`*)ノ 」※ノエル
 ノエルが感極まってノイルさんに
飛び付き驚きつつもノイルさんは
ノエルを受け止めた。

「ずいぶん心配かけてしまって
 済まなかったなノエル」※ノイル

「うん、うん、叔父さんは悪くない!
 悪いのは全部魔族の奴らだ!」※ノエル

「アハハ、そうだな今度は余裕で
勝てるよう鍛えないとなノエルも
強力してくれ!」※ノイル

「くっ………は~は~は~」※八雲
 おかしいぞ前よりすごく疲れた
 どういうことだ…………気が遠くなる。


…………▽

「……………あれ!?ここはどこだ?」※八雲
 目が覚めたら知らない天井が見えた。
 
「八雲くん目が覚めましたか?」※セシリア
 横にはセシリアが座って心配そうな顔で
 見下ろしていた。

「セシリアさん、僕どうしたんで
したっけ?」※八雲

「倒れたのじゃ!覚えとらんのか?」
※リーム
 今度はセシリアと反対の横から
声が聞こえ見るとリームさんがベットの
上に立っていた。

「あ、リームさん、僕倒れたんですか?」
 ※八雲

「そうじゃ、ノイルを回復し終わると
 そのまま倒れたのじゃ!まったくびっくり
 させおってからに」※リーム

「そうでしたか………」※八雲
 なんで倒れたんだ?
 今までそんなことなかったのに………

「あ!?それでノイルさんは大丈夫ですか?
 正直あんまり覚えてなくて!」※八雲

「大丈夫ですよ。八雲はノイルさんの
怪我を見事に治しています。
今はノエルさんとお食事中だと思います。
暫くまともに食べられなかったので
お腹がだいぶ減っていたみたいですね。
八雲が起きたらお礼がしたいと
言っていましたが
動けますか?」※セシリア

「大丈夫です!今は身体はなんとも
ありませんから」 ※八雲

「それではノイルさんのところに
行きましょう」※セシリア

 その時、リームは八雲を見て眉間に
シワを寄せ考えていた。

…………▽

「お~君が八雲だね!どうもありがとう
 君は命の恩人だ」※ノイル

 僕の手を握り感謝を述べるノイルさん
 なんとか怪我を治せて良かった。
 腕はしっかり付いており、見た限りでは
 体調もとても良さそうだ。

「そんな大したことではないですよ。
 でも、良くなって本当に良かったです」
 ※八雲

「あ~この通り今からでも闘いに
行けそうな程元気だよ!」※ノイル

 えっ!?ノイルさんって以外と戦闘狂なの?
 見た感じあんまり戦いが好きそうには
 見えないけど………なんと言うか
 身長が高くてどちらかと言うと痩せている。
 顔もとても優しそうだ。イメージ的には
 エリートサラリーマンって感じなんだけど。

「ありがとうな!あんたのおかげで、
 叔父さんの怪我が治ったよ!
 本当にありがとうな(*>д<)」※ノエル

 今度はノエルか、感謝されるのは
嬉しいけどそんなに2人とも手を
引っ張らないで~

  2人に暫く感謝されながら
もみくちゃにされ落ち着いたので
みんなで食事を取ることになった。

「そうですかこちらにも魔族が………」
※セシリア

「そうなんだぜ!叔父さんがA級の魔人を
 3人を相手に闘ったんだぜ。闘いは
 勝負がつかず魔人達は撤退したけど………」
 ※ノエル

「ま~この様さ!片腕は持ってかれて
 満身創痍ってやつだ!正直今回は死んだかと
 思ったが俺もしぶといもんだ!」※ノイル

「今度は俺も闘うからな叔父さん」
※ノエル

「そうだな、これからもっと鍛えてやる。
 強くなったら俺の背中を任せるからな
 ノエル」※ノイル

「うん!!」※ノエル
 なんかずいぶんと熱血溢れる
ご家族のようだ!こう言う家族も
良いもんだ。

「八雲達、ゆっくりとしていってくれ
 君達は私達の命の恩人なのだからね!」
 ※ノイル

「ありがとうございます。
 お言葉に甘えて今日はゆっくり
 させていただきます」※セシリア

…………▽

 それから宴のように盛り上がった。
特にノエルが僕が倒したブラストとの
闘いの話が気に入り何回も話すことになり
けっこう疲れた。その後、寝室に
向かいベットで寝っ転がっていると
リームさんが神妙な顔でこちらに
飛んできた。

「八雲!ちょっと良いか!」※リーム

「どうしたんですか?なんか少し怖い顔
 してますけど!」※八雲

「そんなことはないのじゃ。
 しかしなんじゃ、あまり良い話では
 ないのでな、なんと話して良いか
 考えておったのじゃ」※リーム

「!?…………何ですかそれ、ちょっと
聞きたくないですけど、聞かないと
不味いんでしょうね」
 ※八雲

「そうじゃ!聞いておかねばならん
 お前の今後の対応も考えねばな!」
※リーム

「ゴクッ………緊張しますね!
一体何ですか?」※八雲

「あと68年じゃ」※リーム

「68年?………何ですかそれ?」※八雲

「お前の寿命じゃ! あと68年しか
なくなっておる」

「は~~~ちょっと待ってくださいよ!
こないだ鑑定して頂いた時は確かに
82年あるって言ったじゃないですか!」
※八雲

「そうじゃ!14年も寿命が縮んでおる」
※リーム


「……………え~~~~Σ(゜Д゜ノ)ノ」※八雲

 

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