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過去編 結城とあゆみ悲劇までのカウントダウン
過去編 僕の寿命
しおりを挟む「姪?」※八雲
「そう、こいつの親父さんの兄貴が
領主のノイル様、こいつは昔から
ノイル様から指導を受けていて
崇拝する程の尊敬してるからな、
ノイル様のことになると暴走気味に
なるんだよ」※ガンツ
ガンツは女の子の首根っこを掴んで、
僕から引き剥がす。
「こら~じたばたするなノエル!!
あんまり聞き分けがないとぶん投げるぞ!」
※ガンツ
「でも、でも治るんだぜ! ガンツ~
俺嬉くってよ~」※ノエル
「分かってるよ!良かったじゃないか
今度は丁寧にお客様の対応をするんだぞ」
ガンツは豪快に笑いながらノエルの頭を
撫でた。
…………▽
ノエルが落ち着いたところで、
案内してくれることになり、
「ここが領主の屋敷だ!早く来てくれ!」
※ノエル
「ノエルさんちょっと待って、
門の素通りはまずいから!
めちゃ兵士の方に睨まれてるから」
※八雲
僕をグイグイ引っ張るノエル
兵士達は武器をこちらには向けては
いないが、すぐにでも動ける態勢を
取っている。恐らく僕は不振人物だか、
ノエルが居るため、
動くに動けないそんな感じだろう!
「あ、そっか! いつものつもりで
入っち待った」
※ノエル
なんとか止まってくれた後、
ノエルとセシリアさんが説明して
屋敷の中に入ることが出来た。
「バート、叔父さんの様子は………」
※ノエル
「ノウル様の容態は落ち着いております。
ご安心をお嬢様」※屋敷の執事の
執事のバートさんに案内されながら
話をするノエル
話しに聞いてた通り大怪我をしている
ようだが死にかけているわけではない
ようで安心
「すいません八雲くん、私が不甲斐
ないばっかりにあなたの力を使わせて
しまって!」※セシリア
「いえ、良いんですよ!セシリアさんが
気にすることじゃないです!」※八雲
セシリアは申し訳なさそうに頭を下げる。
セシリアは聖女である。
聖女は聖魔法を扱い特に回復魔法を
得意とする。セシリアは実は聖女に
成って1年程らしい、まだ聖女としての
力が乏しく部位欠損等の
大怪我を瞬時に治すことは出来ない。
(時間をかければ徐々には治せる。しかし
年単位の時間を要する。)
その為、今回僕の出番となった訳だ。
確かに来ないだの砦でのギフト『ライフ』
の力は驚異的としか言いようがない。
多数の大怪我をした人を同時にしかも
瞬時に治すことが出来だのだ。
自分でもなんでこんなことが出来たのだと
驚くばかりだ。
八雲は同時に自分の力に疑問を感じていた。
他の異世界人に比べ効果が高過ぎる気が
したからだ。もしかしたら自分は特別
なのかとやや嬉しくなっていると
肩の方から声をかけられた。
「八雲よ!我が昨日言ったこと
覚えておるじゃろうな!」※リーム
「リームさん…………覚えています!」
※八雲
八雲は真剣に答える。
…………▽
昨日の夜
僕達は野営の準備を終え一息ついて
みんなで雑談をしている時
「やっと解析が終わったのじゃ………」
※リーム
「う~ん?どうしたんですか?」※八雲
リームがフ~と息を吐きやりきった顔を
している。どうしたんだろうか?
「八雲、お前のギフトの解析がやっと
出来たのじゃ」 ※リーム
「お~!? 本当ですか!すごいです。
やった~教えて下さい」※八雲
「フ~まったく疲れたのじゃ
何故か分からんが我のギフト
『アナライズ』を使っても全然
分からず進まなかった。
普通はここまでかからんはずなのじゃが、
ま~それはよい。
我が今回調べていたのは『ライフ』の
デメリット寿命についてじゃ、寿命を
消費し強力な力を発揮する『ライフ』、
今までは減ったことしか分からなかった
が、今回正確に測定する方法
確立することが出来たのじゃ!」
「はい、正直怖いですね!
かなり助けて貰った力なんで、
一体どれくらい
なくなってるんだか(((^^;)」
八雲は過去に力を使った時を思いだし
もしかしてあと1ヶ月とか一年とか
じゃないよなと思い震えた。
「それでは早速じゃが、八雲の寿命を
確認するが良いのじゃ?」※リーム
「押忍!お願いします!!」※八雲
気合いを入れる。
『アナライズ』※リーム
………1分後
「うむ!わかったのじゃ『82』じゃ
残り82年程寿命が残っておる。
今回は細かい数値ははぶいたが、
あれだけの力を使った割には残って
おるのじゃどうだ八雲よ!」※リーム
「ふ~アハハ良かった~まだ人並みに
生きれそうですね。凄く安心出来ました」
※八雲
「八雲よ!勘違いはするでないぞ!
大いなる力には代償が付き物じゃ
これからも多用は控えよ!」※リーム
リームは真剣な顔で言う
「はい、分かっています。
いつも心配かけてすいません」※八雲
…………▽
そして僕はノイルさんの怪我を治すため
また『ライフ』を使う。
まだ寿命が82年あるからって
使い続ければきっとすぐになくなる
それでも目の前で苦しんでいる人がいると
ほっとけないんだ!
僕は腕を失い身体中怪我で苦しんでいると
ノイルさんに『ライフ』を使った。
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