上 下
136 / 169
過去編 結城とあゆみ悲劇までのカウントダウン 

過去編 八雲 VS ブラスト

しおりを挟む

「あ!? なんだ、俺になんか用か?」
※ブラスト

「あ、いや、その、すいません」
※八雲

「な~謝んなよ!別に責めてないし、
 なんでか聞いただけだけど!」
※ブラスト

「な~悪いんだけど水ないか、寝起きで
 喉乾いちまって」※ブラスト

「あ、はい、ちょっと待って下さい」
※八雲

……▽
「はい、どうぞ」※八雲

「お~悪い、ありがとよ!」※ブラスト

 八雲はブラストを水を渡す。
 なんか普通のおじさんって感じ。

「なんで普通に喋っておるのじゃ、
敵じゃぞ!」※リーム

「アハハ、なんか普通に喋れました」
※八雲

 ガザイさんは兵士達に警戒を指示
 いつでも逃げる準備をしている。
 正直な話しここの兵士達ではS級を相手に
 する戦力はないその為、選択肢は逃げる
 1択である。とは言うもののもちろん
 逃げることすら相当難しいことなのだが!

「な~キミキミ、外の様子はどうかな~
 あいつら頑張ってる!」※ブラスト

「おじさん、隠さないんですね!
 自分が僕達の敵だって!」※八雲

「お、……仕方ないだろ。今は戦争中だぞ!
 それに俺はつえ~からな負けないんだ!
 隠す必要はないね!」※ブラスト

 ブラストから巨大なオーラを感じる。
 これは今までの敵と比較にならない
 プレッシャーだ!

「で!今どうなんだ?」※ブラスト

「今、僕の仲間と戦闘中ですよ!
状態は不明ですがこっちも負ける
つもりはない!」※八雲

「そうかそうか、それで良いと思うぞ!」
 ※ブラスト

「う~ん、ここも落ち着かなくなったな!
 外の空気でも吸いにいくか!」※ブラスト

「よいしょっと」ブラストは立ち上がり
 のそのそと歩いて出ていった。

「ガザイさんここのことはよろしく
お願いします。僕は行ってきます」※八雲

「すいません、八雲さん……お願いします!」
ガザイ団長は深々と頭を下げる。
ガザイ本人も協力したいのだが邪魔にしか
ならないと分かっているから送り出す
ことしか出来なかった」※八雲

「リームさんは………」※八雲

「心配するな!着いていくのじゃ!
 お前一人には任せておけんからな!」
※リーム

「……………ありがとうございます!」※八雲
 笑顔でリームに答えた。

……▽

「あ~やっぱり中より空気がうめ~」
※ブラスト

「ほんとですね!
 ちょっと息苦しかったんですよ!」※八雲
 
 八雲はブラストの隣に行き、
 世間話をするように話しかける。

「八雲………お前は結構神経図太いのじゃ」
 ※リーム

「え!………なんかリームさんの言い方
 無神経だな~って言ってます?」※八雲

「アッハハ、確かにな!俺相手に
 物怖じなく喋れるのはすごいぞ!」※ブラスト

「それでなんで外に出てくれたんです。
本当に空気が吸いたかった訳じゃないん
でしょ!」※八雲

「うん?そんなことはないぞ。
 外の空気は吸いたかった。けどま~
 あそこだと闘いにくいだろ!
 やるなら外の方が良いだろ!」※ブラスト

 僕は正直びっくりした。なんて言うか
 自分が聞いていたイメージの魔人とは
 言うことは全然違ったからだ。

「周りにいた人達のことを考えて
くれたんですか?」 ※八雲

「戦士じゃない奴を殺してもな~
 仕方ないじゃないかよ!」※ブラスト

「おじさん、案外優しいね!」※八雲
 八雲の一言を言った瞬間周りの空気が
 一気に冷えたように感じた。

「…………よ~お前、勘違いすんなよ
 お前が負けたら全員殺すからよ!
 守りたいなら死ぬ気でこいや~」
※ブラスト

 この人………………( ・`д・´)
 僕は歩いてブラストから少し離れた。

「ブラスト、僕はあんたを倒す!」※八雲

「そうだ!それで良い。こい八雲!」※ブラスト

「おい!2人で盛り上がってるところ悪いが
 我もいるから忘れるでないぞ!」※リーム

「リームさん分かってますよ!
 ぶっ倒しますよ!」※八雲

「それじゃ肩慣らしだ!一発で終わんなよ!
 気合い入れろー」※ブラスト

 ブラストは上空腕を挙げると、
腕からオーラを射出、それが上空に
上がりながら
分裂したかと思うと一気に急降下した。

「八雲~全力で躱せ~」※リーム
 オーラは地面に着弾した瞬間爆発
 広範囲に影響が出る。

「うわ~っとと」
 爆風で吹き飛ばされつつ回避する。
 
 周辺にはクレーターだらけで
 ボコボコになってしまった。

「八雲!気を抜くでない!まだまだ
来るのじゃ」※リーム

 攻撃の連射性も厄介だか1発の威力が
 広範囲過ぎて躱しきれない。
 八雲の身体は擦り傷だらけに、
 このままじゃ体力も相当持っていかれる。
 
 それなら行くしかないだろ~

 八雲はブラストに向かって走り出した。

「来るか!良いぜ。相手してやる」
※ブラスト

「オリャー『サイクロンブロー』」※八雲
八雲は右腕に空気を纏わせさらに
回転を加え風の力で加速、威力が格段に
上がった新技

「バーン」と衝撃が走る。
 ブラストは何を考えているのか、
 その攻撃を防御するわけでもなく
 胸で受け止めた。

「お~し、なかなか気合いが入った
1発だったぞ」※ブラスト

  ブラストは何事も内容に受けきり
やがった。僕はさすがに驚き硬直する。

「おいおい、驚いている場合か?」
※ブラスト

「嘘だろ~」※八雲

 上空から放たれていた爆撃オーラが、
 僕達の方に飛んできていた。

「え~自分ごとかよ~  うわ~~~」※八雲

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います

霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。 得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。 しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。 傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。 基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。 が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する

雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。 その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。 代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。 それを見た柊茜は 「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」 【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。 追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん….... 主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します

いきなり異世界って理不尽だ!

みーか
ファンタジー
 三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。   自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!

異世界でのんびり暮らしてみることにしました

松石 愛弓
ファンタジー
アラサーの社畜OL 湊 瑠香(みなと るか)は、過労で倒れている時に、露店で買った怪しげな花に導かれ異世界に。忙しく辛かった過去を忘れ、異世界でのんびり楽しく暮らしてみることに。優しい人々や可愛い生物との出会い、不思議な植物、コメディ風に突っ込んだり突っ込まれたり。徐々にコメディ路線になっていく予定です。お話の展開など納得のいかないところがあるかもしれませんが、書くことが未熟者の作者ゆえ見逃していただけると助かります。他サイトにも投稿しています。

異世界転生してしまったがさすがにこれはおかしい

増月ヒラナ
ファンタジー
不慮の事故により死んだ主人公 神田玲。 目覚めたら見知らぬ光景が広がっていた 3歳になるころ、母に催促されステータスを確認したところ いくらなんでもこれはおかしいだろ!

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

無能なので辞めさせていただきます!

サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。 マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。 えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって? 残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、 無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって? はいはいわかりました。 辞めますよ。 退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。 自分無能なんで、なんにもわかりませんから。 カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。

ちっちゃくなった俺の異世界攻略

鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた! 精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!

処理中です...