元英雄 これからは命大事にでいきます

銀塊 メウ

文字の大きさ
上 下
132 / 226
過去編 結城とあゆみ悲劇までのカウントダウン 

過去編 不死身?魔人バーバル

しおりを挟む

「うまそう!うまそう!うまそう~」
※ヴィル
 大口を開け突進、結城は口に
目掛けて剣で突く。

「ガキーン」

「こいつ、何んてやつだ!」※結城
 ヴィルは歯で噛んで受け止める。

「クゥゥ~食うァァー」※ヴィル
 剣を噛んだまま首を振り結城ごと
 歯の力でぶん投げる。

「こいつ無茶苦茶だ!」※結城
 空中で態勢を立て直し地面に着地。

「う~ん、し ん せ ん!生き甲斐い~
 食べがいがありそうだ! ペロ」※ヴィル

「うわぁー」ヴィルは高速で結城に攻撃を
 仕掛ける。攻撃は単調だがスピードが
 とにかく速い。結城は防戦一方になる。

…………▽
その頃、あゆみ達は梵字さんを救出するため
バーバルと操られた一樹と交戦、
バーバルが一樹を盾にするため積極的に
攻撃に出れず膠着状態になっていた。

「どうしました!どんどん来て下さい!」
 ※バーバル

「ひきょうよ!正々堂々闘いなさい!」
 ※あゆみ
 ビシッと指を指し訴える。

「これは失礼しました。あんまりにも
 面白かったので遊んでしまいました」
 ※バーバル

「くっそ~お前ら、俺のことは良い
 さっさとこいつをぶっ飛ばせ~」※一樹
 一樹はあまりの不甲斐なさと
 仲間にこれ以上迷惑をかけないため
 仲間達に懇願するのだ!

「一樹良く言ったわ!それでこそ男よ!
 大地やっちゃって」※未希

 未希はあっさりと承諾

「お、おう……一樹耐えろ!」※大地

 大地は念仏を心で唱え撃ち込む………南無

『アイアンボール』
  鉄球が一樹の腹に刺さり、「ウォホー」
※一樹
 そのまま一樹を遠くに吹っ飛ばした。

「よ~しこれで邪魔物は居なくなったわ!」
 未希はスッキリした顔をしているが、
後方で大地は「怖や怖や」と小声で
言っていた。

「良い盾でしたのに無くなって
しまいました!」※バーバル

「それでは私がお相手しますね!
 その前にこのゴミ……お返しします!」
 ※バーバル

「テクテク」と歩き梵字を蹴り飛ばす。
「ガハッ」※梵字

「梵字さん!!………!?」※あゆみ
梵字が空中に吹き飛ばされるさなか
あゆみはバーバルの顔が僅かに
笑ったことに違和感を感じた。

 こいつまた不意を突くつもりだ、
 どこ、どこなのやつの気配を感じないと、

 あゆみは心を静め全体の気配を巡らせる。
 この時は自然と出来てしまったが、
『ホーリーエリア』と言う技
 効果は相手の悪意を検知する。

 あゆみは地面の下から複数の悪意を検知

「みんな!!地面からなにか来る。回避して!」
 ※あゆみ 

 地面から鋭い槍が突き出るが
全員回避できた。
 
「あゆみさん、ナイスです!危ない
とこでした」※坂本

「はい、でもそれだけじゃないかも
知れません!地面の下から強い悪意を
感じます。気を付けてください」※あゆみ

 バーバルの眉間にシワがよる。
「あなたから排除した方が良いですね!」
 ※バーバル

  銃を撃つように指先をあゆみに向け、
「バーン」
 指先から何かが破裂し、高速で玉の
ような物体を連射で飛ばす。
 
「ハァ」
 あゆみは相手の攻撃を見切り意図も
容易く防いだ。

「少々面倒ですね!」
「バサ、バサ」地面が盛り上がり
現れたのは、バーバルであった。
しかも1人ではない。
次々と地面から這い出てくる。

「こいつ!何なのよ………」※あゆみ
全員が驚愕するなか、坂本だけは違和感を
感じていた。さっきもあゆみさんを
攻撃したのは分身だと思っていたが、
こいつからは私に近いものを感じる。

「さ~皆さん死のダンスを踊りましょう!」
 ※バーバル

 バーバル軍団は両手をこちらに向ける。

「ヤバい」※あゆみ

「急げ~『アイアンウォール』」※大地
「チッ、『フラワーシールド』※坂本
「行って熊ちゃん『ベアベアベア~』
 ※華凪

 大地は地面から分厚い鉄板を生成
 坂本は大きなヒマワリを召喚
 華凪は熊型の大きなゴーレムを多数生成

 バーバル軍団のマシンガン総攻撃を
何とか受ける。
 
「このやろー何て攻撃しやがる!!」※大地
 防御に使用した魔法は受けきることが
 出来たがぼろぼろになっていた。

「お~良く耐えました。褒めてあげますよ!」
 ※大地

 バーバルの分身体は地面に沈んでいく。
 坂本はそれを見て静かに地面に根を張った。

「あゆみさん、また地面から攻撃が来るかも
 知れません。感知をお願いします」

「はい!分かりました」※あゆみ

「大地さん、未希さん、華凪さん
 攻撃をお願いします」

「わかった!」※大地
「まかせて!」※未希
「うん!」※華凪

 華凪は再び熊型ゴーレムを多数生成、
 撹乱するため分散して走り出す。

「くらぇ~『アイアン ショット』」
 蹴った鉄球が分裂し5cm程の玉に変化

 バーバルを複数鉄球が貫く
「グハッ」バーバルは血を吐いた。
 
「な~んて、効いていませんよ。ウフフフ」
 ※バーバル

「これならどう『アイスショット』」
 ※未希

 氷で作ったバットで氷の玉を飛ばす。

 
「う~ん?そんなの効きませんよ!」
 ※バーバル

「それはどうかしら………」※未希

「こ、これは!?」※バーバル
 バーバルの身体が半分以上氷に
包まれていた。

「どうよ!油断したわね。あなたが
この程度では死なないだろうけど!
…………華凪ちゃん~」

「は~い」※華凪

 全身氷で包まれたバーバルを
『ベアベアラッシュ』
 複数の熊型ゴーレムでタコ殴りにして
 粉々にした。

「これなら、いくらあなたでも復活
 できないでしょ!」※未希
 
 胸を張り勝ち誇る未希

「皆さん、待ってまだあいつの気配を
感じます」 ※あゆみ

「も~うあなたは、良いとこでしたのに~」
 ※バーバル
 地面からモコモコっとバーバルが現れる。

「うそ!さっきのを躱したの?」※未希

「フフッ、私は不死身ですからあの程度の
 攻撃何てことはありませんよ!
 せっかく油断している皆さんを串刺しに
 してあげようと思ったのに!」※バーバル

 未希達はそれを聞いて、自分達が串刺しに
 なっている姿を想像しゾクリと反応する。

 そこで坂本が前に出て喋る。

「それは違いますね!」
 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~

いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。 他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。 「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。 しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。 1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化! 自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働! 「転移者が世界を良くする?」 「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」 追放された少年の第2の人生が、始まる――! ※本作品は他サイト様でも掲載中です。

異世界に召喚されたが「間違っちゃった」と身勝手な女神に追放されてしまったので、おまけで貰ったスキルで凡人の俺は頑張って生き残ります!

椿紅颯
ファンタジー
神乃勇人(こうのゆうと)はある日、女神ルミナによって異世界へと転移させられる。 しかしまさかのまさか、それは誤転移ということだった。 身勝手な女神により、たった一人だけ仲間外れにされた挙句の果てに粗雑に扱われ、ほぼ投げ捨てられるようなかたちで異世界の地へと下ろされてしまう。 そんな踏んだり蹴ったりな、凡人主人公がおりなす異世界ファンタジー!

ユーヤのお気楽異世界転移

暇野無学
ファンタジー
 死因は神様の当て逃げです!  地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-

ジェルミ
ファンタジー
魔法は5属性、無限収納のストレージ。 自分の望んだものを創れる『創生魔法』が使える者が現れたら。 28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。 そして女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。 安定した収入を得るために創生魔法を使い生産チートを目指す。 いずれは働かず、寝て暮らせる生活を目指して! この世界は無い物ばかり。 現代知識を使い生産チートを目指します。 ※カクヨム様にて1日PV数10,000超え、同時掲載しております。

【完結】初級魔法しか使えない低ランク冒険者の少年は、今日も依頼を達成して家に帰る。

アノマロカリス
ファンタジー
少年テッドには、両親がいない。 両親は低ランク冒険者で、依頼の途中で魔物に殺されたのだ。 両親の少ない保険でやり繰りしていたが、もう金が尽きかけようとしていた。 テッドには、妹が3人いる。 両親から「妹達を頼む!」…と出掛ける前からいつも約束していた。 このままでは家族が離れ離れになると思ったテッドは、冒険者になって金を稼ぐ道を選んだ。 そんな少年テッドだが、パーティーには加入せずにソロ活動していた。 その理由は、パーティーに参加するとその日に家に帰れなくなるからだ。 両親は、小さいながらも持ち家を持っていてそこに住んでいる。 両親が生きている頃は、父親の部屋と母親の部屋、子供部屋には兄妹4人で暮らしていたが…   両親が死んでからは、父親の部屋はテッドが… 母親の部屋は、長女のリットが、子供部屋には、次女のルットと三女のロットになっている。 今日も依頼をこなして、家に帰るんだ! この少年テッドは…いや、この先は本編で語ろう。 お楽しみくださいね! HOTランキング20位になりました。 皆さん、有り難う御座います。

俺だけ皆の能力が見えているのか!?特別な魔法の眼を持つ俺は、その力で魔法もスキルも効率よく覚えていき、周りよりもどんどん強くなる!!

クマクマG
ファンタジー
勝手に才能無しの烙印を押されたシェイド・シュヴァイスであったが、落ち込むのも束の間、彼はあることに気が付いた。『俺が見えているのって、人の能力なのか?』  自分の特別な能力に気が付いたシェイドは、どうやれば魔法を覚えやすいのか、どんな練習をすればスキルを覚えやすいのか、彼だけには魔法とスキルの経験値が見えていた。そのため、彼は効率よく魔法もスキルも覚えていき、どんどん周りよりも強くなっていく。  最初は才能無しということで見下されていたシェイドは、そういう奴らを実力で黙らせていく。魔法が大好きなシェイドは魔法を極めんとするも、様々な困難が彼に立ちはだかる。時には挫け、時には悲しみに暮れながらも周囲の助けもあり、魔法を極める道を進んで行く。これはそんなシェイド・シュヴァイスの物語である。

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います

霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。 得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。 しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。 傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。 基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。 が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる 

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ 25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。  目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。 ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。 しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。 ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。 そんな主人公のゆったり成長期!!

処理中です...