元英雄 これからは命大事にでいきます

銀塊 メウ

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過去編 結城とあゆみ悲劇までのカウントダウン 

過去編 あゆみに手を出すやつは許さん!

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「切り刻んでくれるわ~」※白根

 髪を刀の如く鋭くして、
 バーバルを切り刻まんと連撃を繰り出す。

「お~あなたとても怖いで~す」※バーバル
 バーバルは両手を挙げ降参ポーズ、
 開いた手を握り締め再び手を広げると
 指の間に玉が挟まっていた。

「そ~れ」
白根に向かって玉を投げる。
白根は玉をすべて切断、しかし

「何をした~」※白根

 白根の髪の色が変わり、
 支えるのも辛い重さに変わった。

「それ、危ないので動きを鈍くさせて
頂きましたよ少しは黙ってくれますか?」
※バーバル

「そんな訳ないでしょー」※白根
 突撃しようとしたところを止められる。

「白根さんダメだよ!冷静に
ならないと危険」

「華凪ちゃん…………分かった(* ゜∀゜)」

「華凪さんの言うことは聞くようですね!」
 ※坂本

「相手の攻撃は読みにくそうですね!
 連携を取って相手の隙を突きましょう!」
 ※あゆみ

「まずは私から行きます
『フラワーショット』」

 坂本の後ろから大きな花が咲き、
 花から種を射出する。
 倉庫に金属の破片が当たったように
 種が壁に刺さる。

 バーバルは走りなからそれを躱し、
 帽子を空に投げ魔弾で応戦、
 銃の撃ち合いようになったかと思うと、
 
「はぁぁぁーー」※あゆみ
 バーバルにあゆみが接近『ライトセイバー』
 バーバルはステッキで受け止める。
「うぐぐ、なかなかの威力です!」※バーバル
「そのまま押しきらせてもらう!」※あゆみ
 徐々にバーバルは押されるが!

「は~い、頑張れ頑張れ~」※バーバル?
「えっ!?うそ~」※あゆみ

 あゆみは驚愕する。バーバルは
目の前にいるのに、自分の横にも
バーバルが居たからだ!

「は~い、調子にのらな~い」※バーバル
 バーバルはステッキであゆみの横腹に
 強烈な一撃を喰らわす。

「ガハ~」あゆみは地面に転がった。

「あゆみさん!」華凪は即座にゴーレムを
 走らせるが、その横を風が通ったかと思う
 速さで抜き、あゆみの前に立った結城。

「あゆみ大丈夫か!今治すからな、
待ってろ」
『キュアライト』
 あゆみのダメージは即座に回復する。

「あ、いたた~ありがとうお兄ちゃん
 もう大丈夫だから!」※あゆみ

「心配させるなよ!気を付けないと
ダメだろ!」※結城

「ごめんなさい!」※あゆみ

「良いよ!怒ってる訳じゃないから、
 それに悪いのはあいつだしな!」※結城

 結城は魔人を見て強い殺気を放つ。

「くっ、これはなかなか強いオーラを
 お持ちのようで!」※バーバル
 あまりに強いオーラにバーバルは圧される。

「あれ?お兄ちゃん健司さんは?」
 さっきまで相手をしていたはず、
 もしかして私のために抜け出したのかと
 思い先程の場所を見ると健司さんは
 屋根に頭から突き刺さっていた。

「緊急事態だったから、あとで健司くんに
 謝らないとな~」※結城

「ま~別に良いのではないか?
 闘いに犠牲は付きものさ」※坂本

 あゆみと結城はアッハハと苦笑いで対応

「さて、仕切り直しだ、今度も私が牽制
 しよう、君達はまた隙みて………」※坂本

 結城は坂本の言葉を途中で遮る。

「坂本さん、すいません僕に
 やらせてくれませんか?」※結城

 結城はにこやかに言っているが、
 坂本は感じた。うむも言わせぬ威圧を
 坂本はコクりと首をたてに振った。

 バーバルは結城と目が合ったと
認識した瞬間
 …………首が飛んでいた。


「カァ……い…つの……まに…………「ゴト」」

 バーバルの首が転がり周りは沈黙する。
 
「ドサッ」一樹が派手に転け、
「イッタ~」と言って頭を押さえる。

「流石結城、見事な一撃よ!
 一樹、大丈夫か?」※梵字

  バーバルが倒され一樹の呪縛が解けた。
梵字は結城を讃え、倒れた一樹に手を
さしのべた。

「さっすがお兄ちゃん、今の殆ど
見えなかったよ!
かっこ良すぎだよ!」※あゆみ

「フフッそうか!あゆみに手を出すやつは、
 僕が許さんからな!」※結城

 お互いにこやかに笑っていたが、
 それは一時(ひととき)のことだった。

「あ~痛い痛い、酷いことしますね~」

 結城とあゆみは呆然とその姿を見る。
 バーバルは頭がない状態で立ち上がり、
 そのまま歩いて頭を拾った。

「お~う、あったあった私の頭」※バーバル
 頭を元の位置に戻すと何事も無いように
 喋りかけてくる。

「いやいや、やってくれましたね!
 今度はこちらの番ですよ!」※バーバル

「ぐわぁー…………かず…き!?」
 
 叫び声の方を見ると梵字の腹部に深々と
 剣が刺さっていた。

「梵字さん………違うんだ!おれ………」
 一樹が梵字を刺していた。

「アッハハハ、油断しましたね~
私はこの通りピンピンしていますよ!
もちろん彼はまだ私の支配下です~
クッフフフ」※バーバル

「みんな!すまない!僕のミスだ!」
 ※結城
 
「お兄ちゃん、今は反省している時
じゃないよ!あいつを倒して梵字さんを
助けないと!」※あゆみ

「あゆみ………ありがとう、あいつは
 僕が倒すからあゆみ達は梵字さんを頼む!」
 ※結城

「分かったよ!お兄ちゃん」※あゆみ
 あゆみは梵字さんのもとに向かう。

「あなたが、私の相手ですか?
…………うーん正直あなたは面倒です。
負ける気はしませんが相性が良く
ありませんね!ここは彼を呼びますか!」

 バーバルは空気を思いっきり吸って叫んだ!!

「美味しいご飯がありますよ~」
バーバルが叫ぶと男が倉庫を突き破り
やってきた。

「バーバル~ご飯?」※ヴィル

「はい、美味しいご飯ですよ!
 あそこに居るんで食べちゃって下さい」
 ※バーバル

「ホント~美味しそう~ジュル」
 ヴィルはよだれを垂らし

「いただきま~す!!」※ヴィル
 凄まじいスピードで結城に
突っ込んで行った。


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