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過去編 結城とあゆみ悲劇までのカウントダウン
奇術師 魔人バーバル
しおりを挟む一樹はジリジリとバーバルとの
距離を詰め健司は懐から銃をだす。
健司は銃に憧れがあり、この異世界の
武器屋で発見し即座に購入、元の世界では
まず撃つことが出来ないがこちらの
世界にそんな法律はない健司にとって
これ程嬉しいことはなかった。
健司がバーバルに向かい銃を撃つ。
この銃は使用者のオーラを使って発砲
オーラが尽きるまでいくらでも撃てる。
バーバルに連発で魔弾が飛んでいく。
バーバルは帽子からマントを出して、
それを身体の前に広げ魔弾を防ぐ。
「はっ、脇が甘いんじゃないか!」
健司の攻撃に合わせ一気に近づき
一樹は懐に入る。
「うぉりゃー」一本背負いでバーバルを
地面に叩きつけた。
「どうよ。ちょっとは効いたかよ!」
地面に倒れている。バーバルに
勝ち誇った顔で問いかけると!
「はい、ちょっとは痛かったです。
次は私の番ですね!」と言って不適に笑う。
一樹の足元にさっきのマントが
シュルシュルっと絡まっていく。
「うぉっと、何しやがる!っておととと」
マントを引き剥がそうとしてこける。
バーバルはマントを掴むとそれを一樹ごと
上に引き上げるとそのままの勢いで地面に
叩きつけた。
「ゴン」っと音を出し地面が割れる。
「う~ん、結構痛いですか、アハハハ」
一樹が動く様子を見せない。
「もう終わりですか?つまらない
ですね~」バーバルは振る向き。
「あなたはなぜ助けないのですか?
一応隙はたくさんありましたよ!」
「…………………」※健司
「なぜ喋らないのです?恐怖は
これからですよ!」
「うるせいーバカ~黙ってろ!」※健司
「うぉりゃー」
バーバルの顔面に一樹の拳が突き刺ささり
倉庫の壁に激突。
「油断してるんじゃないぜ!」※一樹
「大して効いてないはずなのにさっさと
起きないからおかしいと思ってたけど
わざとかよ」※健司
「そりゃそうだぜ!俺のギフト『硬質化』に
かかれば大したことないね!」※一樹
「う~ん、でもよ!あちらさんも耐久力には
自信ありそうだぜ!」※健司
バーバルは何事もないように立ち上がり、
「パンパン」と服の汚れを落としていた。
「お待たせしました!」
ゆっくりと歩いてくる。
「あんた思ってたより丈夫だな!」
正直少し動揺していた。ガードだけでは
なく硬質化は攻撃にも使える。さっきも
使っているがあいつの顔に何の傷もない。
バーバルは帽子をひっくり返し、
トントンと叩くと
「それでは楽しんで頂けるよう
用意しました」
帽子からモンスターが多数現れる。
「なんで帽子からあんなの
出るんだよ!」※一樹
「オーガ、オーク、ゴブリンと変わり種は
いないな、よし!」※健司
「行きなさい!」※バーバル
合図と共にモンスターの軍団が
向かってきた。
「俺がやるぜ!」※健司
「はいよ!」※一樹
「俺についてこれるかな~」※健司
凄まじいスピードで健司は駆け抜ける。
「あらよっと」オークの首筋を剣で
切り絶命させる。次々と風の如く走り
モンスターの首を切った。
「お!速いですね~目で追うのが
やっとですよ!それがあなたの力
ですか?」※バーバル
「そう、ギフト『スピードスター』
俺についてこられるやつはいないぜ」
※健司
「ただこいつ怖がりでよ~戦ったことが
ないやつには接近したくないって
いつも銃使って闘うんだよ。せっかくの
ギフトが勿体ないよな」※一樹
「うるさいな~良いだろ!安全第一だ!」
※健司
「ふむ、流石に異世界の勇者この程度ては
相手にもなりませんか」※バーバル
バーバル帽子を空へと投げる。
帽子は少し大きくなり、バーバルが指揮を
取るようにステッキを動かすと帽子から
魔弾がマシンガンのように連射し
一樹達を襲った。
「ウォーやベー」※一樹
走り魔弾を躱す一樹と健司、
しかし数が多く躱すことが出来なくなり
一樹はギフトで弾きなから躱す。
健司もまたギフトの力を使い避け続けて
いた。
「埒があかねい。このまま行くぜ!」
※一樹
持ち前の防御力で魔弾を弾きながら
バーバルに突進していく一樹
一樹は懐に入ろうと手を出すが、
バーバルはステッキを使いその手を
弾き近寄らせない。
「この~ちょこざいな! ならこの
ステッキをもらうぜ!」※一樹
一樹はステッキを握り引っ張るが
びくともしない。
「これは私の大事な商売道具です。
触れるな!」 ※バーバル
さっきまでとは一転バーバルから殺気が
放たれ一樹は一瞬硬直する。
『黒棺』一樹の後ろに突然棺が現れ一樹を
捕らえる。
「は~なんだこりゃ~
出せだしやがれ~」※一樹
「あなたは少しの間そこに居なさい!」
※バーバル
『炎弾』炎の玉が飛んでいく。
バーバルはステッキで弾いた。
「たく、なにやってるんだよ一樹は
油断するなって言ってたのはどこの
どいつだよ!」※健司
「あなたも入りなさい棺の中に」※バーバル
健司に向かって走るバーバル、しかし
スピードスターを使い距離を詰めさせず、
銃で攻撃する健司
「のろまなおまえじゃ俺は捕まえられ
ないよ~だ!」 ※健司
「そろそろ良いですかね!」※バーバル
バーバルは足を止めた。
「なんだ諦めたのか?」※健司
「いえいえ、種を仕込み終わりましたので、
あ、良い忘れていましたが私は奇術師で
して色々なことが出来るんですよ」※健司
「へーそうかい、なんか手品でも見して
くれるのか?」※健司
ふざけたように相手を挑発する。
「お見せしましょ『死のダンス』を」
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