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過去編 結城とあゆみ悲劇までのカウントダウン 

過去編 一件落着?

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「くっそ~負けるか~」※八雲
 
 ワイバーンが突進、全力で上に飛び回避
 しかし1頭、2頭、3頭とついてくる。

 徐々に追い付かれ距離が詰められる。

「まだまだ~」オーラを高め風の力を増す。

 ヤバいこのままじゃオーラが尽きる。
 奴らをどうやって倒す!

…………▽

「リームにしてはお節介が過ぎるん
じゃないか?」※ポチ

「そうかもしれんな! 
 なかなか面白いやつを見つけた気がして、
 色々やって見たくなったのじゃ!」
※リーム

  ニヤニヤとしながらリームはポチと
傍観していた。

 …………▽
 今それどころでない八雲は?

「う~~~ん…………試してみるか」
 頭を捻っていた。

「はーー イメージ、できるだけ
鋭い風の刃を
 
 一撃でダメなら削り取る。風の刃が
回転する。

 もっと早く高速で!「キィー」と
音を出す。

 そして威力を凝縮する」※八雲

 八雲の手の上で風の刃が高速回転で
竜巻のように回り徐々に細く凝縮され
細長い棒のようになる。

「喰らえ…………『サイクロンブレード』」

 凝縮された竜巻は鞭のようにしなり
「ギリギリギリ」と音をだし
 ワイバーン3頭を纏めて削り切った。

「シャー」思わずガッツポーズをとる。

「よ~しこの調子で残りを
……………あれ?居ない!」 ※八雲

「もう片付いたのじゃ~」※リーム

「え~調子出てきたのにー」※八雲

「ここの兵士も緩くはないと言うことワン
 八雲がバタバタしている間に片付いたワン」
 ※ポチ

「八雲、なかなか面白い技を作ったのじゃ
 威力があるうえに対応力がありそうじゃ」
 ※リーム

 リームは満足げに笑いそのまま
降りていった。

「取り敢えず合格ぽいな!良かった!」
  
 八雲も降りていく。


…………▽

「皆さんが居て頂きたすかりました」
※ガザイ
 深々とお辞儀をする。
 この人本当に礼儀正しい人だ。

「しかし数が少ないとはいえ、まだ敵は
 来るつもりかも知れんな!」ガンジール

「そうですね」※ガザイ
 手を顎に当て考える。

「少し気になっていたことがあるんですが、
 そちらに居られるのはリーム様ですか?」

「うん?我は確かにリームじゃ」※リーム

「オッオッウォー」凄く真面目そうで
物静かなガザイさんか獣のごとく叫び
リームさんのもとへ、
 
「あ~妖精界の四賢人のリーム様に会えて
 光栄です。サイン下さい」※リーム

「え~」※八雲
 なにこれイメージが…………

「そうだったガザイは魔法マニアで
よくリーム様の話をしていた。
その時だけ異常にうるさいやつに
なっておった」※ガンジール

 苦笑いしながら昔を思い出している
ガンジールさん

…………▽
「すいません取り乱しました」
 あれから10分程マシンガントークが
飛び交ったが、途中リームから
「後にせよ!」と一喝
 ガザイ団長は冷静に戻っている。

「リームさん有名人なんですね!」※八雲

「異世界人である八雲達は知らんだろうが、
妖精族の中では取り分けヒト族との交流が
多くまた貢献してきたことで認知
されておる」
 ※ガンジール

「実際は自分の興味があることに
突っ込み続けた結果なんやかんやで
有名人になった感じだワン」※ポチ

「おう……そうなんだ!ま~役に
立ってるんだから良いんじゃない!」
※八雲

「そうか~ちなみに暴走する時も
あるから気を付けろよ!ワン」※ポチ

「……………うん、ありそうだ………」※八雲
 静かに頷く八雲であった。

 ちょうど頷いた時、窓から外で
なにやら大きな荷物を運んでいる姿が
見えた。

「ワイバーンを運んでるのか?
かなりの大きさだから運ぶの
大変そうだな」※八雲

「ワイバーンの鱗は高く売れるから、
 あ奴らにとっては嬉しいことなのじゃ、
 気にしんでも良い!」※リーム

「へーそうなんですか~何で
高いんですか?」※八雲

「八雲も苦労しただろ、鱗は固く丈夫い、
 防具の材料に使われるワン」※ポチ

「お! なるほどね!あれだけ固けりゃ
 良い防具が作れるわ」※八雲


…………▽
「お~い持ってきたぞ!」兵士A

「お疲れさん!そいつが最後か?」兵士B

「あ~こいつで最後だ、今回は
被害がなくて良かったな。勇者様達の
おかげだよ」兵士A

「まったくだ、でもよ~もっと早く
きてくれれば、あいつらだって
死なずに…………」兵士B

「おい!滅多なこと言うんじゃね~よ!
 模試も誰かに聞かれたらどうするんどよ!」
 兵士A

「あ~すまない。ついな!こんな仕事
しているんだ死の覚悟くらいしとけって
言われるだろうけど、やっぱり
死にたくないし、死んでほしくないからさ
 愚痴が出ちまった」※兵士B

「別に責めやしないさ!俺も同じ
だからよ。………とにかくこいつは
奥に運べば良いか?」※兵士A

「奥に今回討伐したワイバーンが
 並べてあるかは適当に置いてくれ」
※兵士B

「了解だ!………みんな~奥だ~
もうひと頑張り頼む」※兵士A

 運搬をしている兵士10人で台車を引っ張り
 倉庫の奥の部屋に移動する。

 
「よ~しこれで終わりだ!みんなお疲れさん
 報告は俺がやっておくから、みんなは
 飯食いに行って良いぞ」※兵士A

 倉庫から出ようとすると「ビキ」
 奇妙な音が聞こえた。不審に思い
 倉庫の中に戻る。

「う~ん?特に何もないよな~
気のせいか」周りを見渡すが得に
変わった様子はない。

「ビキビキ」また聞こえる。何なんだよ!
 恐る恐るワイバーンの死体に近づく

 一つだけワイバーンの傷口の間から
赤い光が、「なんだ?この光」さらに
近づくと突然「ガッ」と黒い腕が伸び
兵士の手を掴む。

「なんだ~これは? は、放せ!」兵士A
 何とか腕を放そうと踠くがびくともしない。

 踠くなか傷口の奥から赤い二つの目が見え、

「おまえウマイか?」

「アァァァァーーー」兵士A 
叫び声と共に不快な音が倉庫に響いた。
 

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