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過去編 結城とあゆみ悲劇までのカウントダウン
過去編 新たな力 精霊魔法
しおりを挟む突然ガンジールさんから召集の連絡
召喚された僕ら異世界人は全員集め
られた。
「とうとうこの時が来た!」
ガンジールさんが厳しい顔をしている。
「魔王軍が我が国の領土に現れた。
規模としては5千程とそれ程の多くは
ないが、近くまで来ていることは
間違いない」
「ガンジール殿では今から私達はそこに
向かい戦に参加するのだな!」※梵字
僕の中で不思議な感情が出てきた。
身体から涌き出てくる。なんだこれは
「意外だなまさか八雲がその顔をす
るとは」 ※ガンジール
「ガンジールさん?」
「周りを見てみろ」
みんなの顔を見るとこわばっている。
当たり前だ今から戦に行くんだ。
死ぬかもしれないのに、僕は今どんな
顔をしてた。
「ふん! 今言われた通りいずれその時は
来るだろうだか今回は違う。既に現れた
魔王軍は我らの軍隊と冒険者によって
駆逐されている」
「それじゃなんで行く必要があるんだ?」
※健司
「それは行けばわかる!」
そう言って明日旅立つことを伝え解散
この時みんなは戦に行かずにすんで安心
していたけどそうじゃなかった。
僕達は分かってなかった。
ガンジールさんが伝えたかったことを。
…………▽
食堂で食事中
「我も行くのじゃ」※リーム
「え!?リームさんも行くんですか?」
※あゆみ
「特に問題はないであろう」※リーム
「そうですけど、リームさんが
こられても面白いこと無いかも
しれませんが?」※結城
「問題ないのじゃ、今は異世界人の
八雲達といるのは我にとっては興味深く
楽しいのじゃ」※リーム
「そうですか、なら問題無いですね」
※結城
「八雲は特に問題ないかの~」
「へ!?………すいませんポチと話してて
聞いてなかったです~」※リーム
「お前は我に少しは興味持つのじゃーー」
リームさんから飛び蹴りを食らいました。
「あいたた~ そうですね~興味興味………
あっ 前から気になってたんですけど、
なんでリームさんの周りには光の玉が
浮いてるんですか!」※八雲
リームはポカーンと口を開け呆ける。
「八雲、お前こ奴らが見えるのか?」
※リーム
「うん!?それはこんだけウヨウヨと
飛んでれば分かりますよ」※八雲
「そうか、まさかのう、
八雲に精霊が見えるとは我も
びっくりじゃ」※八雲
「精霊?………これって精霊だったんですか、
そういえば前ポチから聞いたっけ、
リームさんは精霊魔法が使えるって!」
※八雲
「そうだワン妖精族は精霊魔法を
得意とする。しかし、何故妖精族が
得意かと言うと、そもそも他の種族は
使えないワン」※ポチ
「え!? なんで?」※八雲
「見えないし気配を感じることも
出来ないワン存在がわからない者の力を
借りることなんて出来ないワン、
リームはそこに驚いているワン」
※ポチ
「どう言うこと?」※八雲
あゆみちゃんや華凪ちゃんの方を見ると
首を横に降る。つまり僕がおかしい?
「我も初めてと言う訳ではないが、
人間で言えば八雲を合わせて2人目
それ程少ない存在じゃ!」※リーム
「おーースゲー!
それってなんか良いことあります!」
※八雲
「ある。…………試す価値があるのじゃ!
八雲には精霊魔法が使える可能性が!」
※リーム
「おー精霊魔法~なんかカッコいい
ですね!」※八雲
「もちろんカッコいいだけではない。
精霊魔法は精霊の力を借り様々な力を
使えるうえに八雲次第じゃが今使う
魔法を一段高い威力の物に昇華
できるのじゃ」※リーム
「おーーーーやった~僕にそんな才能が
合ったとは」※八雲
八雲は立ち上がり喜んだ!
ギフトの目覚めに続き新たな力の発見
正直嬉しくて仕方がなかった。
「喜ぶのは早いのじゃ、見えるのと
使えるのは別物じゃ、簡単ではない」
※リーム
「えっとかなり難しいんですか?」
「ま~のう、人間である八雲では
妖精族より難しいじゃろうが、
見えるからには資質はあるのじゃ
ま~気が向いたら教えてやるのじゃ!」
※リーム
「お願いします!リーム先生」
こうして僕に新たな可能性が出来た。
…………▽
僕達は魔王軍が現れた。ゴーラル砦に到着
「ガンジール様、お久しぶりでございます」
「ん? お~ガザイ団長殿わざわざ
お出迎えありがとう」
「いえいえ、大先輩のガンジールさんの
ためならこのくらい当たり前ですよ!」
「こちらにいる方達が勇者殿達ですか?」
ちょっと驚いたな砦を任されている団長が
こんな若い人なんて30歳くらいかな~
「砦の方はどうなんだ!」※ガンジール
「今は落ち着いています。ただ被害は
それなりに出てしまいましたので、
予備兵を要請しています。ただ暫くは
良さそうですね。皆さんが
来ていただければ百人力ですね!」※ガザイ
笑顔が眩しい団長だ今までのゴツゴツ
した感じが全くないな!
「それでは皆さん砦に向かいま
しょうか」※ガザイ
僕達は砦に歩いていく途中、黒い布が
被された物が置いてあることに気づく
「なんだろうあれ!すごい数が
並んでいる」※八雲
「八雲、あれが気になるか?」
※ガンジール
僕が止まって見ていたので声を
かけてくれた。
「あれは今回の戦いで亡くなった
兵士達だ!」※ガンジール
「………………」
僕は言葉が出なかった。いや僕だけ
じゃないみんなが驚きそして理解が
出来ていなかった。この目の前を
埋め尽くすほどの数の物がすべて
亡くなった人だなんて!
『そして僕達は知っていく戦争とは
なんなのかと』
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