元英雄 これからは命大事にでいきます

銀塊 メウ

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過去編 結城とあゆみ悲劇までのカウントダウン 

過去編 ビックアイアンブレイク

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リームさんのお陰で大事にはいたらず、
巨体な狼は吹っ飛び沈黙した。

「あ~やっぱダメだったか、なんとか
いけると思ったんだけどな~」

 大地さんがあからさまにへこんでいる。
最後の技が一番成功させたかったん
だろうな~成功していれば一番ハデで
カッコ良かっただろうし!

「なにをがっかりとしておるのじゃ?
 もう一工夫すれば完成なのじゃ!」

「え!? 本当スか?」※大地
 
「うむ!良いか、まずは今回の失敗は
耐久力不足が原因じゃ、ならば脚も
鉄で作れば良いのじゃ」

「そうですよね!それが手っ取り早い
んですけど実は現状の俺だと一度に
作れる鉄に限りがあって
全然足りなくって!」

「うむ!なるほど、そのような制限が
あったとは、では脚にオーラを纏わせ
耐久力強化はどうじゃ」

「なるほど!その手がありますね!
 一回やってみます!」

…………▽

 大地さんはトライしましたが、
結果は失敗自分にオーラを纏わせるのと
地面から生えた脚に纏わせるのでは
オーラの量もあるが精神力が
ごっそり持っていかれるらしい。
残念ながら蹴ろうとした瞬間ぶっ倒れた。

『癒しの水流』
大地の体力を回復させる。

「くっそ~まさかここまでしんどいとは
 思わなかったぜ!どうすりゃいいんだ!」

「そうじゃな!オーラの扱いを良くすれば
 いずれ使えるようにはなるのじゃ!
 そこまであせる必要はない!」

「は~そうですよね。焦りは禁物ですよね!」

 大地さんは言ってることと態度が
合ってない。

「まー諦めるのは早いのじゃ、
我の『アナライズ』に任せて
おくのじゃ!」

 リームさんの目にオーラが集まり、
大地さんを見る。

「ふむ!」リームの頭に魔方陣が展開
「カチカチ」と音をたて回っている。

「ふむ!分かったのじゃ」※リーム

「マジですか!」※大地

「では教えてやるのじゃ…………………」
 ※リーム

「え!?そんな方法で出来るんですか?」
 ※大地

「なんか意外と単純ですね!」※八雲

「結果はそうじゃな!しかしこの方法は
我の『アナライズ』で鉄の生成力、
オーラ量オーラ制御力、さらに
身体能力等を総合的に計算し判断
した結果じゃ!只の思いつきで
 言っているわけではないのじゃ」※リーム

「………そうか!ちゃんと考えられた結果
見つかった方法な訳ですね!」※八雲

「出来ると分かったなら早速やるか!」

大地さんは再び気合いが入る。

「ちょっと待ってくださいよ!大地さん
 さっきので結構疲れてると思うんで
 もう少し休みましょう!」※八雲

「う~ん、そうかな、そこまでとは
思わね~けど焦ったら良くないよな!
少し休憩するか!」※大地

「ポチまたご飯お願いしていいかな?」
 ※八雲

「ふん!俺様のファンが増えて
しまったワン」

 メッチャ嬉しそうにスキップ風で
歩いて料理の準備をするポチでした。


…………▽

「なんでこんなにうめ~んだよ!」

 ポチが作った飯がうまいのだが、
犬が作ったことにいまいち納得
できないが箸は止まらず、
不思議な気分で食べている大地さん

「腹も膨れたし!もういっちょやるか!」
※大地


「ドン!!」少し離れた位置から
爆発のような音が聞こえてきた。

「誰か他の冒険者でも居るんですかね?
 どうします。取り敢えず見に行きます?」
 ※八雲

「う~ん、そうだな!なんかやばそうな
やつかもしれないし見に行くだけ
見に行くか」※大地

八雲達は爆発音が聞こえた方に走っていく。


…………▽

「あ~なんなのよこいつは?
聞いて無いんだけどこんなやつが
いるなんて!」

氷で作ったバットを片手にしている女性と
白を基調とした服装の女騎士は走りながら
相手の攻撃を躱す。

敵は巨体でずんぐりむっくりとした形で
身体が岩石で出来ているモンスターだ。

「こいつ動きは遅いのに魔法速度が
凄く早い。少しでも油断すると躱し
きれない」
 
「そのうえ爆発系の魔法は厄介ね!
威力が結構高いうえに攻撃範囲が広い
躱すたびに擦り傷だらけよ。
腹が立つはね~」

『百連氷球(ひゃくれんひょうきゅう』

 氷の弾丸が飛んでいくが当たったと
同時に砕ける。

「固すぎよ!あいつ」

「未希さん、危ない!『ライトシールド』」

「ボン」

「キャー」未希さんを守るため即座に
 光の盾を作りガードしたが、威力が高く
 二人まとめて飛ばされ転がる。

「痛った~………あゆみちゃん大丈夫!」

「はい大丈夫です!」
そう言いながらも、足を怪我したのか、
少しふらついて立ち上がる。

「ごめん!私が油断したばっかりに!」

「いえ、問題ありません。それに今は
 敵に集中しましょう」

「うん、そうね」
未希とあゆみは戦闘態勢に入る。

 それから幾度かの攻防があったが、
私達の攻撃はあの固い身体に阻まれ、
ほとんど効いていない。それに対して
敵の攻撃は致命傷にはなっていないが、
徐々に私達にダメージを与える。

「どうしよう。手がないよ!」

「ごめん、私に付き合ってもらった
ばっかりに」

 二人の中に諦めの感情がよぎった。
その瞬間二人に油断が出来てしまった。

その隙に爆撃魔法を放つ

しまった!躱しきれない。……………「ボン」

『ウィンドシールド』

 爆風が舞うなか人影が二人と犬が
降り立っていた。良く見ると小さな
小人が飛んでいる。あれは確か!

「リームさん……それに八雲くん」※あゆみ

「あれ、奇遇だね。あゆみちゃん達も
 ここに来てたんだね!また依頼?」※八雲

「違うんだけど、ちょっと色々あって」
何故かやや話を濁す。

「大地!どうしてここに!」※未希

「あ、いや、その、なんだ、
ちょっとあってな!」
 こっちはこっちで分かりやすい
くらい濁す。

「…………おい、それよりは大丈夫か」
大地は未希の姿を良く見ると所々傷がある
血が出ている。
大きな怪我は無さそうだが、この時
大地の中に怒りが芽生えた。

「あいつがやったのか?」

「そうなのあんなやつがここにいるなんて
 思ってもみなかったわ」

「そうか、分かった!あの野郎ゆるさね~」

大地は頭に青筋を立てて歩き出す。
それを未希が止めた。

「ちょっと待って、あいつメチャメチャ
固いの大地の魔法でもダメージは与えら
れない」

「フッ」大地はついつい笑みが出てしまった。
これ以上ない絶好のタイミングだったからだ。

「未希、見ててくれ俺の新技」
「うぉぉーー」大地からオーラが迸る。

「食らいやがれ必殺
『ビックアイアンブレイク』」

「ガキーン」とした音と共に凄まじい
スピードで巨大な鉄球が飛んでいき
敵の装甲を砕いた。

「バアアア」
敵は血反吐を吐き、ふらついているところを

『ライトセイバー』
装甲が薄くなった場所に光の剣で切りつける。
今の攻撃が止めとなり敵は動かなくなった。

「大地凄いじゃん、今の攻撃初めて見た
 凄い迫力ね!」※未希

「いや~やっぱ、そう思う!』※大地

未希さんはキラキラしためて見ており
大地さんはもちろんまんざらでもない。

つまりうまく行ったのだ!

「しかし、成功して良かったです」※八雲

「我にかかればこの程度大したことは
ないのじゃ」※リーム

「さっすがリームさん~」※八雲

「ま~それ程でもあるのじゃ」※リーム

うん!こっちもまんざらでない。よしよし!

それにしても、あんな単純な方法で………

どんなことも意外と思いつきそうで
思いつかないもんだな。聞くと「あ!」
そんなことでって思うのに!

「いや~うまくいきました。リームさん、
八雲、ポチ、ありがとう。まさか靴を
履かせるなんて発想出なかったですわ!」
※大地

 そう解決方法は岩と土で作った
足に鉄の靴を履かせることこれで
耐久力が上がり、巨大た鉄球を
蹴り出すことができた。

「大地さん良かったですね!」※八雲

「八雲もサンキューな!」※大地

 こうして大地さんの新技は完成した。
後で聞いたが未希さん達はなにをま~
やってたのか聞くと同じく新技を
お試しに打っていたらしい。
恋人になると考えがにるのかと思い。
 後日未希さんは大地さんからリームさんの
ことを聞きまたあの山に行くことになる。

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