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過去編 結城とあゆみ悲劇までのカウントダウン 

過去編 シャイン帰還

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「おー相変わらずここは活気が
あるのじゃ」※リーム

「俺が求める食材達がたくさんあるワン
 腕がなるぜ~ワン」※ポチ

「リームさん達はここに来たこと
あるんですね!」

「もちろんなのじゃな!ここまでの
大都市は無いからのう、比較的良く
来ているのじゃ」

「へ~そうなんですね!じゃあんまり
珍しい物も無いかな~」※八雲

「ま~そうじゃな今見る限りではない。
 どちらかと言うと、八雲達が異世界から
 持ってきているものとかあるじゃろう
 そっちに興味がある」※リーム

「あ~そうでしょうね。最初に来た時も
 色々と聞かれましたし」※八雲

「八雲達の故郷の異世界は素晴らしい
からのう話を聞いて、それを参考に
武器の開発、商売でも服や料理など
様々なことに対して転用されておるの
じゃ」※リーム

「え!?と言うことは僕達が話した内容で、
 この国にも何かしらの変化があるって
 ことですか?」※八雲

「ふっふ~それは間違いないのじゃ!
 八雲達が気づいてないだけで探せば
 今までにないものが見つかるのじゃ」
※リーム

「なるほどですな!ま~良いではないか!
 何かしらの役に立っておるなら、もしも
 気に入らないことでもあれば、八雲も
 こちらの世界に無いもので商売をするのも
 一興かもしれぬぞ。………儲かるぞ!」
 ※梵字

「坊さんの梵字さんがそんなこと言って
 良いんですか?、それに僕はそんなに
 がめつくないですよ!」※八雲

「そうか別に良いと私は思うのだかな~
 あっはははは」※梵字

「あれ!?八雲くんじゃん帰っていたの?」

「ん?お~あゆみちゃんただいま( ̄0 ̄)/
 今着いたところだよ!」

「八雲くん、お帰り」

「結城さん ただいまです!」

「え!?……ね~ね~八雲くん」
突如キラキラした目であゆみが来た。

「その子、妖精さん?」

「あ~そう言うこと」
なるほどリームさんに興味があるわけね。

「そうだよ。ちょっと知り合いになって
 一緒に来たんだ。リームさんだよ!
 あとこっちにいるのはポチ」※八雲

 あゆみはちょっと緊張しながら
リームに声をかける。

「はじめまして、私はあゆみって言います。
 宜しくお願いします」

「うむ!我はリームと言う。なかなか
礼儀正しいのじゃ、偉い!」

「………………?」※あゆみ
 あゆみはなんか複雑な顔になった。
恐らく想像とちょっと違ったのだろう。

 それから今度はポチのほうへ
「ポチも宜しくね!」※あゆみ

「フッ素敵なお嬢さん宜しくだワン」

 アワアワと口を動かしあゆみは固まる。
何に驚いたのか?内容がダンディー
オヤジ風だったからか?それとも単純に
犬が喋ったからかわからんが
とにかく驚いていた。

「八雲くんなんか珍しい人達と知り合いに
 なったんだね!」

「そうみたいですね!
 取り敢えず僕達はガンジールさんに
 報告に行きますね。ここで油売ってるの
 見つかると叱られそうだし」

「そうだね。そんな気がするよ!
 それじゃまた後でね!」

 結城さんといまだに固まっている
あゆみと別れて城に戻る。

「うん!?八雲達戻ったのか?」
 今僕達は城門前にいるのだが、
ここで問題があることに気づく。

「リームさん達は良く考えたら
入れないですよね」

「うむ、失念していた。
 彼らは部外者だ城には入れん!」※梵字

「あの~リームさん………」

「うん?なんじゃさっさと行くのじゃ」

あれ?まさか勝手に入った?

「八雲!いつの間にあの方と
知り合ったんだ?」

「へっ?通っていいの?」

「あーもちろんだあの方か誰だか
知らんのか?」

「アハハハハ」

「とにかくそそうの無いようにな、
 許可書は持っているからいいぞ
 城には今から連絡しておく」

…………▽

「八雲くんお帰りなさい」

「セシリアさんただいま( ̄0 ̄)/」

「元気そうで良かったです。
今回の依頼がドラゴンでしたので、
さすがに心配しておりましたが
杞憂でしたね」

「あら!リームさん、どうしてここに?」
いつの間にか僕の肩に乗ってる。

「うむ、久しいのじゃセシリアよ!
 元気にしておったか?」

「はい、リームさんは旅を続けられて
いるのですか?」

「ま~そうじゃな自由気ままなのが
我は良い」

「フフッ、良いですね羨ましいです!」

「セシリアは立場的に我のようには
なれんからのう我はあまり無責任な
ことは言えんが、少しは力を抜いた方が
良いのじゃ」

「心配して頂きありがとうございます。
でも今は大丈夫ですよ!八雲くん達が
いますので今は希望が見えてきています」

「そうかそれは良かった……なんじゃ八雲
 お前は照れてるのか?」

「な、なに言ってるんですか?リームさん
 そんなわけ無いでしょ!」

顔が熱い熱い(●´ω`●)
僕はそそくさと移動する。

食堂の方に行くと一樹さんと健司さんが
何やらもめていた。

「おい!!あの宝石を早く出せよ!」

「一樹言っとくけどこれは山分けだからな
 忘れんなよ!」

「わぁってるよ!さっさと換金して
 酒をたらふく飲んでやるぜ」

「ルリリカさん待っててね!これで
プレゼントを……………うん?これを
プレゼントした方がルリリカさん
喜ぶんじゃないか………」※健司

「一樹、ものは相談なんだが、
 今回はこれを俺に譲ってくれないか?」

「は~!!なに言ってるんだよ!山分けだって
 言ったばっかだろうが!」※一樹

「いや、そこをなんとか、な、な、な~」

「どうしたんですか?すごく声が
 響いてるんですけど」

「なんでもね~よ!お前はあっちに行け!」

 一樹さんと健司さんはひどく動揺
している。
何故だろう?不思議に思っていると
後ろから未希さんと大地さんが現れた。

「なんだ!なんだ!ずいぶん盛り
 上がってらるじゃないか?」※大地

「やべっ」※健司

「なになに後ろに隠したのわ………エロ本!」
 詰め寄るように未希さんが健司さんに
近づき凄まじいスピードで取り上げた。

「あ~~」※健司

「未希おまえ………ひでぇ~エロ本だったら
 どうするんだよ!」※大地

未希はそれを見て何も返事をしない。

「ま~異世界のエロ本には興味は
あるがな!」

 そう言って横から覗き込み未希さんが
持ってるものを見て大地さんは驚いた。

「おい、おまえ達なんでこれがここにある」

「いやそれはですね~」
 二人揃ってあたふたしながら明後日の
ほうを見て目をそらす。

「あんた達これを勝手に持ってきたわね~」
未希さんも怒りだす。なんでだ?
そう思っていると………

「ずいぶん物騒なものを持ってきた
ものじゃな~これはいかんのじゃ!」
※リーム

「リームさんこれなんだか知ってるん
ですか、きれいな宝石なんですけど!」
 ※八雲

「確かに見た目はきれいじゃな!
 しかし、それは強力な兵器じゃ」※リーム

「兵器?…………」※八雲

「分かりやすく言うと爆弾じゃ」※リーム

「ハ~~~~~」
顎が外れそうな勢いで驚く一同!Σ( ̄□ ̄;)



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