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過去編 結城とあゆみ悲劇までのカウントダウン
過去編 八雲と妖精と時々犬
しおりを挟む衝撃的発言を受け、何のこっちゃと
考えながら改めて犬を見ると新たな
疑問が発生、犬の上に跨がっている。
可愛い小人さんがいた。
「あの~今喋られたのは貴方ですか?」
小人さんは犬の上で立ち上がり、
「いかにも我である。なんか文句
でもあるのか!」
「いえ!ありませ~ん」
この小人さん小さい割に態度でけぇ~
小人はスーと飛び上がり僕の顔の前で停止、
良く見ると羽が着いている。これって
もしかして小人じゃなくて妖精!
ファンタジー!」
「ふんふん、なるほどなるほど」
ジィーと見られる。可愛い妖精さんなんで
ちょっと恥ずかしい(*/□\*)
「異世界人か!!」
「えっ!? なんで分かったんですか?」
「我に分からないことはーーーないのじゃ」
「おう!すごいですね~」
「おまえ………信じてないじゃろう」
「う~ん……まーそうですね!」
「あ!いた~い(/´△`\)」
妖精さんにげんこつを頂きました。
あんなに小さいのにいた~い
「我はなんでも知っておるのじゃ!!」
「すいません了解しました!
それで僕達に何か御用でしょうか?」
「そうじゃな、なかなかの闘いを見させて
貰ったのでな!褒めてやろうと思ってな
それにおまえに興味があるのじゃ」
「え~なんでですか~?」
「なんか嫌がっておらんか………」
「いえ、そんなことはありません!」
また殴られる。
「ま~良いのじゃ。おぬしのギフトは
見たことのないタイプじゃ!面白い!!」
「でも、ギフトって基本的に個人ごとに
あるから同じものはないんじゃない
ですか?」
「そうじゃ、しかし実際は長い歴史の
なかではまったく同じものや良く似た
物はあるのじゃ、しかしおまえの
ギフトは珍しい部類の物と言うことじゃ」
「へーなんか嬉しいです!」
僕はつい笑みが溢れる。
最初はギフトすらないと言われて
悲しい思いをしていたが、
今は特別と言われている。嬉しいーーーぜ
「お主のギフトをもう少し観察させて
くれなのじゃ」
「観察?……どうすれば良いんですか?
自分もまだ上手く使えてないし
取り敢えずやって見せれば良いんですか?」
「ちょっと待つのじゃ!さっきも言ったが
そのギフトは寿命を縮めるのじゃ
そう安易に多用してはならんのじゃ」
「使うと凄く疲れるってことですか?
今のところなんともないですけど」
「違うのじゃ!言った通り寿命が
縮めるのじゃ若くしてなくなりたくない
なら多用するでない」
「……………はーーー(*´Д`*)
ちょっと待って下さい!
えっとそれって使いすぎると30とか40で
死んじゃうってことですか?」
「なんなら使い続ければ今すぐ寿命が
なくなるかもしれんのじゃ」
「NO~~~どうしようo(T△T=T△T)o」
「ま~落ち着くのじゃ!さっきも言ったが
使い続けた場合なのじゃ。
今すぐどうこうではないのじゃ。
今はまだ我にもどれだけおまえに寿命が
残っているかわからん」
「なんてこった~確かにすごい力だけども
デメリットがあったか~ちっくしょ~」
「八雲よ!取り敢えず落ち着け、
体調は特に悪くはないのか?」※梵字
「特に問題ないどころか絶好調ですが」
「そうかでは、まずは全員集まろう
依頼であるドラゴン討伐は完了だ」
…………▽
「お兄ちゃん大丈夫!!」
華凪ちゃんが白根さんに運ばれて
やって来た。オーラの使いすぎで
動けなくなったみたい。
「華凪ちゃんこそ無理し過ぎだよ!
ちょい待ってね!」
『癒しの水』
華凪ちゃんに回復魔法をかける。
「ありがとうお兄ちゃん、楽になったよ」
効果はあったと思う。けど無理してるのが
分かった。『ライフ』の効果に比べて
全然効果がない。
「う~んどうしよう………『ライフキュア』」
「え!?………身体が凄く楽になったよ!
お兄ちゃん、ありがとう!」
「どういたしまぶふー」
突如頬に激しい衝撃が、ふらつき倒れる。
「ドアホかおまえはさっき言ったであろう。
寿命が縮まると、なんで使った?」
やや興奮気味の妖精さん、
そして答えるのだ!
「だって可愛そうなんだもん!」
「おまえはアホの子かーーー」
再び殴られました。………痛い(/´△`\)」
「なかなか良いボケするなら坊主ワン」
「え!?今の全部ツッコミですか」
「いつも俺が受けてるんだぜ!
おまえセンスあるぜ。一緒にあいつの
ツッコミを受けようワン」
犬は即座に妖精さんにツッコミと言うなの
拳を受けていた。
「あの~皆さん一つ私からお願いが
ありまして聞いていただけないで
しょうか」※マナイ
なんか僕達がしょうもないやり取りを
している中マナイさんは何かに悩んで
いたようで悩んだ結果僕達に何かを
お願いするようだ。ちゃんと聞こ~
「非常に身勝手なお願いなんですが、
このドラゴンを弔ってやりたいのです。
ですのでこのドラゴンを私に頂けないで
しょうか?」
マナイさんは頭を下げる。
「マナイ殿それで良いのか?
ドラゴンはかなりの価値がある。
武器にするも良し、確かに食用としても
かなりの価格で売れるはず、まさに一財産
築ける程であるぞ!本当に良いのか?」
「私にはこのドラゴンにそんなことは
出来ない。私達人間はこのドラゴンに
とてもひどいことをしてしまった。
責めて安らかに眠らせたいのだ!」
梵字さんは頭をポリポリとかき、
「みんなはどうだ!今回みんなで
闘い討伐した訳なのだ、
私の意見だけでは判断出来ん」
「僕もマナイさんの意見に賛成!!
このドラゴンにはこれ以上悲しま
せたくない」
「うむ!そうか、で二人はどうだ!」
華凪、白根に意見を求める。
「私はお兄ちゃんが言うなら
それで良い」※華凪
「私は………」
白根さんは僕の方を向き
「今回は貴方に助けられたわ。
だから今回に限り貴方に従う。
だから私もマナイさんに賛成するわ」
「うむ!そうか……マナイ殿ではその
ドラゴンをみんなで弔おうではないか」
「皆さん………本当に良いんですか?」
「もちろんですよ!立派なの建てましょう。
こっちには華凪ちゃんがいますからね。
すごいの作っちゃいますよ」
「皆さん、ありがとうございます!」
マナイは泣いて感謝した。
そんな姿を見た妖精は微笑むのだ!
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