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第四章 結城との再開 

王都シャイン

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「皆さん、ここで待っていて下さい」

セシリアはシャインの入口の扉の前に立つ

鍵を手に持ちオーラを込めると鍵の先から
光が照射され、その扉に当たると一気に
光の線が広がり各所に時計形の魔方陣が
「カチン、カチン」と音をたて動くと
扉がゆっくりと開いていく。

「皆さん、行きましょう
結城さんを止めに!」

「結城さん、俺は今の貴方を否定します。
 だから、貴方を許しません!」

八雲はここには居ない結城に向かって
改めて敵対する事を宣言する。

俺達は光に包まれシャインにはいると、

「おい!なんだこれは?」※赤城
「なんと!なんなのじゃ?」※リーム
「何事もない風景だワン」※ポチ

「………この中ではいつもと変わらない
生活が送られているわけか」※八雲


「そうですね。被害が出ていなくて
良かったです。 結城さんも無闇に
一般人は襲わなかったようです」
 ※セシリア

「それはそうだよ。結城さんの目的は
 歩ちゃんなんだから………とにかく城に
 行きましょう」※八雲

何事もなく活気のある商店街を抜けて、
城へと向かう。

「お前達止まれ!これ以上は許可なき
ものは通れん」

 城門に着いたが、ま~当然ながら
そのまま突っ込めば不審者として
牢屋行きだ!

「ムスカさん、急ぎなんで悪いんだけど
 通してくれる?」

頭を下げて許可を取り通ろうとすると、

「は~ふざけて……るの……八雲?」

「ご無沙汰で~す。ムスカさん!」

「オ、オ、お前生きてたのか~~」

「あの~ムスカさん通って良いですか?」

「セシリア様!!!は!もちろんであります。
 どうぞ~」

 ムスカさん90度以上腰を曲げて
お辞儀をして、門を開けてくれた。
最初っからセシリアに声かけて
もらえば良かった。

「あ!ムスカさんここを結城さんが
通らなかった?」

「結城?そう言えばずいぶん見てないな、
 今はどこにいるのやら………」

「そっか!ムスカさんありがとう」

つまりここは通っていないのか、
結城さんはどこに行ったんだ?

 そのまま、急いで城の敷地内に入る。
門番の兵隊に止められるが即座に
セシリアが対応、城に入り、
侵入者がいないか聞いたところ
そのようなことは現在確認されて
いないと聞き、僕達は結城が
どこに行ったか検討がつかなかった。

「まずは王のもとへ行き、
状況を報告しましょう」
セシリアの提案から王様がいる
書斎室へ向かう。


「セシリアです。失礼します。」

「お~よくぞ戻ってくれた。セシリアよ
 待っておったぞ!」

「王、ご無事でなによりです。」

「うむ、セシリアも知っておるようだな。
 この国に襲撃者が現れたしかも
勇者結城だ!」

「やはりそうでしたか、それでシャインを
 異界へ逃がしたのですね」

「あやつは突然現れた。私も油断を
していた。まさかあの結城が
私を脅してくるとは思わなかった。
結城の目的はシャインリング、
それがどこにあるかと聞いてきたのだ。
私はその問いに答えなかった。
私は初めて見た結城の凍えるような
冷たい目を、次の瞬間私の指が飛び膝を
ついていた。」

「王、手の傷をお見せください。」

「うむ、大丈夫だ!既に治療は
終わっておる」

「そうでしたか、申し訳ありません」

「セシリアよ!お前のせいではない!」


「タッタッタ……………」
「セシリア~」
遠くから足音と声が聞こえる。


「うん?…………フィア姫」


「………………………!?、もしかして八雲なの?」

「お久しぶりです。フィア姫」

「本当に八雲なのですね!」

「はい!どうもです!」

「そうですか!生きていたんですね!」

フィア姫は悲しい顔で、

「八雲、助けて下さい。結城を止めて!」

 目に涙を溜め、必死な思いで
僕に頭を下げた。

「フィア姫、言われるまでもありませんよ」

「貴方は変わりませんね。
貴方はみんなの希望です」

「姫!やめて下さいよ!そんなん
じゃないですし姫の一言が切っ掛けで
英雄なんて言われるように
 なっちゃったんですからね」

「良いではありませんか、
貴方はそれだけとことをしたのですから!」

クスクスと笑う姫様

「フィア姫様」

「セシリア!良く来てくれました。
 貴方にはだいぶ心配をかけて
しまったわね!」

「いえ、ご無事で何よりです」

「うむ!それでは話をしようではないか!」

……………▽

 それから、今まで起きた内容について
共有した。

「そうであったか、目的は妹を
蘇生すること、純粋ゆえに正しきゆえに、
ネジ曲がってしまったか、結城よ!」

「それにしても、シャインリングを
取りに来るかと思っていましたが
現れませんね!」

僕はふと思った。
「シャインリングはどこに
あるんですか?」

「ここにはありませんよ。
宝物庫の中です」

「…………既にないかもしれんな!」※赤城

「…………………いや、確認した方が
良いかもしれません」

フィア姫は宝物庫を確認する事を進言
王の許可を得て宝物庫を向かう。

「特に変わった様子は無さそうですね」

宝物庫の前に到着、兵士がいるが特に
誰も来ていないと言う。

「中を確認した方が良いのじゃ」

「あ~あいつ、転移魔法を使っていた。
 中に入られているかもしれない」

「お二人ともその点に関しては
大丈夫かと、この宝物庫は特別な結界が
張られていますので転移魔法で
入れません」

「なるほど、だかそれは気配すら
させないのか?」

「それはどのような意味でしょうか?」

「この宝物庫、結界がある気が
しないのじゃ、ここまで近づいて
余程隠蔽したかったのか?」

「中をやはり確認した方が良いですね。
 王様中には入ってもよろしいですか?」

「中を確認しよう。今開ける」

 王様は手につけている指輪を前にかざし
オーラを込めると、宝石からレーザーが
照射、ゆっくりと扉が開いてくる。

「行きましょう。シャインリングは
この中です!」


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