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第四章 結城との再開 

皆を助けるべく闘う凛

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八雲は手を天に上げ、遥か上空にある
雷雲を制御しオーラを高める。

『闇より異でし神の一撃 天雷(てんらい) 
闇の鉄槌』

八雲は腕振り下ろそうとした瞬間

「グフッ」
八雲を『活性火』状態の凛が蹴り
飛ばした。  それによりなんとか魔法を
阻止することに成功。

 攻撃された八雲は凛を殴り飛ばす。

「クッ」
 凛はなんとかガードが間に合い耐える。
しかし、黒い鳥を発生させ凛を追撃する。

『焔式 浄化の炎 炎陣(えんじん)』

 凛は咄嗟に浄化の炎にしたことが
功を奏した。
 闇魔法に劇的な効果があったからだ。

 黒い鳥が後退していく、どうやら
近づくだけでも
黒い鳥はダメージを受けるようだ。

それなら………
凛は上空にいるリーム達を見る。

私の力ならあの黒い球体郡を突破できる。

凛はオーラを高める。

『焔式 浄化の炎 鳳凰烈火
 (ほうおうれっか)』

 凛の背から翼が生え、綺麗な翼が
輝くと高速の火球が連続で射出される。

 しかし、突如巨大な手が現れ、
凛の攻撃が防がれてしまった。

 八雲だ!腕を巨大化させ、苦しそうに
こちらを見ている。どうやら八雲に
攻撃が通っている。
ならばまずは

『焔式 浄化の炎 鳳凰の舞い』

凛は炎の翼で加速、そのまま八雲に突撃

『鳳凰拳(ほうおうけん)』

「ガハァゥ~」

八雲の周りにある黒いモヤを貫通、
八雲は直撃し吹っ飛ぶ。

良し、今がチャンス!
凛は再びリーム達を助けるべく攻撃に
移るが、直後巨大な手に捕まれる。

「うぐぐぐ」

苦しむ凛

嘘でしょ!たて直しが早すぎる。
見ると背中からモヤを出し地面に刺さって
無理やり身体を支えて止まったの?

「クッゥゥゥゥ」
徐々に押し負け手がしまっていき苦しむ凛

……………ダメだもう耐えられない。
ごめんなさいリームさん赤城さん
私じゃやっぱりダ・メ・だ・っ・た・よ!?」

「ズシャ」腕が焼き切れる。
 そこには赤城がたっていた。

「良くやったのじゃ凛」
赤城の隣にはリームさん。

凛は疲れのあまりふらつく

「凛さん、お疲れ様です。素晴らしい
闘いでした」
凛は支え笑顔で微笑むセシリア

「やるもんだな!凛」
そこにはトコトコと歩くポチ、
良かった怪我がほとんど治っている!

「みんな~お願い力を貸して!」
凛は力強い目で皆に訴える。

それぞれなにも言わなかったけど、
聞かなくてもわかる。
皆も私と同じくらい八雲を助けたいんだ!


「うん?………やっとじゃ時間切れじゃ」

「シューーー」
 八雲から煙が出てだんだん黒いモヤが
晴れていく。

「バタッ」と音を立て八雲は倒れた。

「セシリア、八雲の身体はかなり
疲弊しているはずじゃ、回復魔法を
かけらのじゃ!」

「はい、わかりました!!」
セシリアは走って八雲のもとへ

「うっ」
ひどい………八雲………

八雲の身体は所々黒く変色しており、
生きてはいるが生気を感じられない。

「黒く変色している部分は呪い、
すぐにはどうにもならない。
とにかく回復させないと!」

『ホーリーキュア』



「凛、本当に助かったのじゃ、
 久しぶりに死ぬかと思ったのじゃ」

「まったくだ!危なく妖精とあの世行き、
 不名誉にもほどかある。良くやった!!」

「なんじゃと、我の方が不名誉じゃ」

2人はあーだこーだと言い合いに、

「そっか、私役に立てたんだ……良かった」
凛は嬉しさ半分安堵半分と心がホワホワ
していた。しかしそれもわずかな時間
すぐに八雲が心配で走っていった。




「ウワァァ」
「グァッー」


「キィィィーーーーシューーーー」


「なんじゃ?」
「なんだと!!あいつ生きていたのか?」


シャインへの入口の兵士を斬り倒し
入口を切り裂いている結城

「あやつシャインにいくつもりか!
 あの入口は空間を断絶されている
 何故入口を切り裂けるのじゃ!?」

「チッ、妖精追うか?」
「行くしかあるまい」

「凛、ここは任すのじゃ!」

 赤城とリームは入口へと急ぐ
多くの兵士倒れているか死者は
出ていなさそうじゃ

結城の後ろ姿が………こちらを振り向き
こちらに手をかざす。

『ライトニングボルト』

強力な電撃が赤城とリームを襲う?

 2人に当たる着前電撃が広がり
結界のように追走を阻む。

入口は徐々に塞がっていく。

「待ちやがれー」
「逃げるでないのじゃ~」

…………入口は塞がってしまった。


「く~あの野郎、澄まし顔で、腹が立つ」
「早く追わねば………そうじゃ鍵!!
またセシリアの所へ行かんと、
面倒じゃ~」




「セシリア~鍵じゃ鍵をくれなのじゃ~」
リーム達は急いで戻ると

「先生~、赤城~すいませんでした。
 大丈夫ですか?」

八雲は目を覚ましていた。
かなりだるそうだが………

「やくも~!?面覚ましておったのか」
「ふん、いつまで寝ておる。さっさと
起きるんだな」

「アハハハ、ちょっと無理くさいは、
 それで結城さんは?」

「そうじゃ!セシリア鍵をくれ、
あやつ生きておったシャインに
侵入された急いで追いかけねば」

「結城さん生きていたんですか!?」
セシリアは驚き、少し嬉しそうな顔をした。
やはり敵であっても、一緒に長くいた
仲間が生きていたことが嬉しかったの
だろう。

「八雲は取り敢えず大丈夫そうなら
 セシリアも来てくれなのじゃ、
我らだけでは逆に捕まる恐れがある」

「わかりました。行きましょう」

「先生待って下さい、僕も行きます!」
八雲は無理やり立ち上がる。

「アホかお前は寝ておるのじゃ!
 まともに動けんじゃろう」

「分かってます。でも行きたいんです。
先生お願いします!」
 八雲はリームの目をじっと見て
答えを待つ。

「は~~~そんな目で見られると
 断りづらいのじゃ、全くわがままな
やつじゃ」

リームは風魔法で八雲を浮かし移動する。

「それでは皆さんシャインに行きます。
 着いて来て下さい」

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