103 / 170
第四章 結城との再開
『闇』の目覚め
しおりを挟む「ワフーン」
セシリアを突き飛ばしポチが
切り飛ばされる。
「ポチさーーん」
セシリアはポチが飛んでいった
先を見て叫ぶ。
「グッフ」
セシリアの腹部に結城の脚がめり込む。
セシリアは堪えられず膝を
突き頭を下げる。
そこに剣が振り下ろされようとした時、
「待つのじゃ、それ以上動くな!」
※リーム
リームと八雲が割って入る。
「結城さん、あんたは何して
くれたんだ!」※八雲
叫びながら八雲は結城に突っ込む。
『ライトセイバー』※結城
「精霊闘気『風』『ウィンドブレンド』」
※八雲
光と風の剣が激突する。
『ウィンドカッター』※リーム
無数の風の刃が結城に飛ぶ。
結城は力ずくで八雲を退け、
風の刃を一振で弾く。
八雲は即座に結城に突撃「キィン」と
音をたて剣を何度も交じらせる。
高速の斬撃が続く、
結城がバックステップで距離を取ると、
逃がすまいと八雲が追う。
次の瞬間結城は八雲の後ろに、
『フォトンビーム』
光線が八雲を包み吹き飛ばす。
「ウァーーー」
「何してるバカが!」
そこに赤城が紅いオーラを纏い、
八雲を光線から引っ張り出す。
「アツツツ」
八雲は腕をさする。
「サンキュー赤城」
「ふん」と鼻息をたてる赤城
「なかなかやるな!あいつ」
「それはそうだよ!なんたって
勇者だからな」
「は!?勇者はお前だろ!」
「だから何度も言ってると思うけど
俺は勇者のギフト持ってないん
だって!」
「なにー勇者のギフトを持ってないのに
俺を倒したのか~?」
「仕方ないだろ!ないんだから………」
「ごちゃごちゃ言っとらんで、
働くのじゃ、勇者が敵となっておる、
油断なんかしたらあっという間に
死ぬのじゃ」※リーム
赤城と八雲は気を取り直し結城に
目を向ける。
「八雲、リームさんありがとう
ございました」お腹を押さえ
セシリアが歩いてくる。
「セシリアは大丈夫か?」
「私は大丈夫ですが!ポチさんが」
「ポチなら大丈夫だと思うけど、
見に行ってくれる」
「はい、もちろんです。少しお任します」
セシリアはポチのもとへと走っていった。
「おい、本当に大丈夫なのかあのわんこ」
「赤城心配か?」
「はーふざけるな!まーあれだ!さすがに
死なれては目覚めが悪い」
「フッ、安心しろポチはそんな
やわじゃね~よ
寧ろタフ過ぎて俺が昔どれだけ
苦労したか……」
「??、どう言うことだ!」
「油断するなと言ったじゃろう。
いつまで喋っておる。前を見ろ」
「八雲、あの時より随分と強くなった。
私は嬉しいよ……」※結城
結城の両脇の空間が割れ、
そこから2体の天使が現れた。
「天使を召喚しただと!」※赤城
「我もここまでの天使を見るのは
初めてじゃ」
天使から凄まじいオーラが放出され
圧倒される。
「貴方たちの相手にはこのくらいは
必要です。さーお行きなさい」※結城
急加速て天使が接近、赤城とリームを
捉えそのまま飛んでいってしまった。
「八雲くんの相手は私です」
上空に飛ぶ結城
「しっかり見るんだよ!『星流』」
結城の周りに光の玉が浮遊、
玉から光のレーザか射出、
八雲は躱しながらオーラで弾く。
レーザーは次々と射出さら八雲を
追い詰める。
集中だ!集中
上空からの攻撃はかなり速く、
躱し続けるのは難しい。八雲の身体に
複数の出血が出てるがなんとか
致命傷だけは受けていない。
このままでは体力が持って
いかれるばかりだ!
八雲は『シルフ』を召喚,攻撃に
転じようとした瞬間だった!
八雲の背後に結城が……
「しっかりと見ろと言ったよ!」
八雲に剣が振り下ろされる。
「あんたこそちゃんと見ろよ!」
結城の後ろでキューンと
音を出し空気が収縮
『エアボム』
ボンと爆発結城はもちろんのこと
八雲もまとめて吹き飛ばす。
パラパラと吹き飛んだ物が
落ちてくるなか、
「ムチャするじゃないか八雲」
「結城さんが俺にはまだどうすれば
良いのかわからないんだ。
自分の心さえ今は良くわからない。
でも仲間に手を出すって言うなら
止めるよ」
「それがお前なんだな!…………」
「そうみたいです!」
結城は剣を地面に差す。
「雷魔法 刃雷旋風(じんらいせんぷう)」
地面から雷撃がいくつも走る。
その数は徐々に増え八雲を囲っていく。
『トルネード』
八雲を中心として竜巻が発生
地面からな雷撃を弾く。
しかし、雷の形状か鋭くなり、
竜巻を切り裂き始めた。
「八雲、そのままだとミキサーみたいに
ズタズタに切り裂かれるよ」
八雲は即座に緊急脱出竜巻の中心を
勢い良く飛んでいく。しかし
上には結城が待ち構えていた。
結城の剣に電撃か迸る。
「雷魔法 一刀雷斬(いっとうらいざん)」
「やべーー『シルフ エアシールド』」
「ガァァァァァー」※八雲
シールドをやすやすと貫通シルフごと
八雲に雷撃を落とす。
「ぐっはっ」
八雲はまともに受け身も取れず。
ぼとっと音を立て落ちる。
ダメージがデカすぎる。
まともに立つことも出来ない。
ゆっくりと歩いてくる結城の前に
1人の男が立ちふさがった。
「ガンジールさん」※八雲
「お久し振りです。ガンジールさん」
「は~随分と子供っぽくなったな~結城!!
お前はな~初めて見たときから
大人っぽくし過ぎなんだよ。まったく
やっと我が儘の一つも言えるようになった
みたいな、だか許すわけにはいかね~だわ
…………悪いなあゆみのことは、
俺にも責任がある。だからせめて
俺がお前を止める」
「ガンジールさん、
今までありがとうございました」
『瞬雷』………………「ドサッ」
ガンジールは胸を切られ
大量の血をだし倒れた。
「ユゥ、ユゥ、ユウキィィィーーー」
叫びと共に黒いオーラが八雲を包む。
「!?」※リーム
いかん、闇の精霊が………
「全員八雲から離れろのじゃ~
殺されるのじゃ」
風の魔法を使い拡声させ
リームは伝える。
0
お気に入りに追加
35
あなたにおすすめの小説
せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
異世界でのんびり暮らしてみることにしました
松石 愛弓
ファンタジー
アラサーの社畜OL 湊 瑠香(みなと るか)は、過労で倒れている時に、露店で買った怪しげな花に導かれ異世界に。忙しく辛かった過去を忘れ、異世界でのんびり楽しく暮らしてみることに。優しい人々や可愛い生物との出会い、不思議な植物、コメディ風に突っ込んだり突っ込まれたり。徐々にコメディ路線になっていく予定です。お話の展開など納得のいかないところがあるかもしれませんが、書くことが未熟者の作者ゆえ見逃していただけると助かります。他サイトにも投稿しています。
いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!
異世界転生してしまったがさすがにこれはおかしい
増月ヒラナ
ファンタジー
不慮の事故により死んだ主人公 神田玲。
目覚めたら見知らぬ光景が広がっていた
3歳になるころ、母に催促されステータスを確認したところ
いくらなんでもこれはおかしいだろ!
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる