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第四章 結城との再開
シャイン王国
しおりを挟む「ブルンブルン 到着です(¬_¬)」※ルビー
「よっと、ルビーお疲れ、
………見た目には特に問題はなさそうだが」
※八雲
「明らかに異常だな!」※赤城
「シャイン王国の正門に門番の兵が一人も
おらん、あり得んのじゃ」※リーム
「シャイン王国の中には現在一人も住人が
居ないそうです。これがシャイン王国が
滅んだと噂になる理由です」※セシリア
「住人が一人も居ないなんて、
いったいどこの
行ったと言うんですか?」※凛
「それについては分かります」※セシリア
「リヒト様の加護による力か?」※リーム
「はい、その通りです。シャインには
特別な魔法が妖精族の神リヒト様に
よってかけられています。その力とは
国をまるごと異界に転移させ国を守る
システムです」※セシリア
「国を丸々とはすごい魔法だワン」※ポチ
「でも、今、目の前にも建物がたくさん
あるけどこれは何ですか?」※凛
「今ここにあるものはすべて国をコピー
したものになります。この建物の中には
転移をおこなうにあたり非常に重要な
ものがあります。それを隠すため
他の建物も再現しています」※セシリア
「なるぼどね、でセシリアは
王国の皆がいる場所に行く方法を
知ってるんだよね!」※八雲
「大丈夫です。それについては
私も伝え聞いています。行きましょう!」
※セシリア
正門をくぐり中にはいると
入り口となるこの場所には兵士達の
頓所が両側にあるのだが、これが綺麗な
建物で表面がミスリルでコーティング
されて光沢が非常にある。ミスリルは
オーラを非常に通しやすく。
何かしらのトラブルが発生した際、
門のすぐそばでもう一つの門をオーラで
展開し守りを固めることが出来る
仕様となっている。
そこからさらに進むと商店街、
ここはいつも非常に賑わっており、
日によっては歩くことすら困難である。
しかし今は人っ子一人いないこれだけ
人がいないと少し怖いまるで別の世界に
来たみたいだ!
「それにしてもこの辺の店こんなに
綺麗だったか?どの店も新品みたいだ」
※八雲
「今ある建物は魔術によって構成
されています。建物は最もよい状態を
維持するようなっていましてその辺
壊してもしばらくすれば
直ってしまいますよ」※セシリア
「自動修復は例の特異点を
隠すためか?」※赤城
「そうです!その場所が異界に
あるシャインに繋がっていますので、
出来るだけ隠さねば
なりません」※セシリア
「しかし、結局城に向かっておるワン、
その場所は城かワン」※ポチ
「いいえ、違います。まずは城に
鍵を取りに行きます」※セシリア
「鍵?シャインに行くにはそれが
いるんですか?」※凛
「シャインへの入り口は空間を
断絶した扉があります。その門を
開く為に特別な魔術印が刻まれている
鍵が必要なのです」※セシリア
「あ、もしかしてあれ~」※凛
「すごいすごい、キラキラしてる」※クク
「いつ見ても綺麗だねー」※八雲
シャイン王国の城は白を基調とし
左右対称を均等に取れた建物で
正面から見ると見事の一言、
芸術的な建物だ!
「お~懐かしい」※八雲
門をくぐりしばらく歩くと修練所が
見えてきた。ここで格闘術、剣術等の
訓練を行っていたな~
「本当ですね!八雲と良くここで
訓練していました」※セシリア
「今思い出しました!セシリアの
ぼこぼこにされた思い出を
( ゜д゜)ハッ!」※八雲
「八雲ひどい、そんなことないよ!」
※セシリア
「いやいやそんなことありますから」
※八雲
「セシリアはスイッチが入ると
厳しいと昔聞いたことがあるのじゃ!
鬼のセシリアとあだ名がついて
いるらしい」※リーム
「えーー、嘘ですよねリームさん!
そんなこと無いですよね!」※セシリア
セシリアがリームに詰め寄っている。
たま~に先生はセシリアをからかう
ことがある。からかいがいが
僕よりあるのだろう。
「お前達遊んでないでさっさと
行くぞ!」※赤城
「赤城さんすいませんつい動揺して、
そうですよね今はそんなこと気に
していたらいけません」※セシリア
「ワンワン、そうだぜ!そんなこと
気にするくらいなら元魔王が城に
何事もなく入ろうとしてることを
気にした方がいいぜ!」※ポチ
リームは即座に飛び蹴りをポチにかます。
「あの、今、ポチが城に魔王がって
言いました?」 ※セシリア
「今のはあれだ、そのなんだ、うん~!?」
必死に考えるが思いつかず、その時
意外な一言が、
「うふふ、そんなに慌てなくても
良いですよ」※セシリア
「……………あれ?」※皆
「セシリア気づいていたの?」※八雲
「気づいてましたよ!あんな強いオーラ
一度見たら忘れられません!
すぐに分かりました」※セシリア
「なんだ、ばれてたのね!無駄に
ハラハラしたよ!」※八雲
「聖女お前は気にしないのか?」赤城
「そんなわけありません。貴方が
どれだけのことをしたか私はよく
知っています。許すことは出来ません」
※セシリア
セシリアの表情は明らかに
変わっている。まずい、今は争っている
場合じゃないと八雲が考えていると
「しかし、今は八雲達と居る。
なら貴方と敵対行動をとらない方が
いいと今は思っています。
後でしっかりと八雲とリームさんから
聞きますが」※セシリア
セシリアの目がギロッと八雲達を捉え
ビクッとする。八雲とリーム
「今はそれで良い」※赤城
赤城はそういってまた歩きだした。
大きな橋を通り城の中に入ると
そこは綺麗な庭園が
「!?」
「おい、誰かいるワン」※ポチ
ポチがワンワン騒ぎだした。
「誰か住人ですかね?」※凛
「いえ、今はここにはいない
はずですが?」
※セシリア
「取り敢えず話してみましょう!」
※八雲
その男は膝をつき庭園の
花を愛でるような見ていた。
八雲達は声をかけようと近づく
そしてかつてない衝撃を八雲は感じた。
「え、……………」
その男はゆっくりと立ち上がり
こちらを向いた。
『結城さん』
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