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第四章 結城との再開
倒すのが困難 死神との闘い
しおりを挟む死神はデスサイズを振り下ろした先
を見て空を見上げた。
「ボァ~」※死神
上空に飛ぶ八雲
「危なかった~やってくれるね~」
右の手足が動かなくても飛行は
出来るんでなんとか躱せたわ~
思っていたより厄介な
能力を持ってるじゃないか!
さてとどうしたもんか~
あいつの能力は攻撃の斜線上に居ると
呪いを受けるみたいなのはわかったから
躱せば問題ないと!思うが!
取り敢えず遠距離から攻撃だ………
『エアバレット」
「う~ん!?」
死神に向かっていく『エアバレット』
のスピードが下がっていく。
軽くデスサイズで弾かれた。
なるほど~こいつの能力はスローか!
この手と足が動かないんじゃなくって、
八雲は手と足を動かすと
「わずかにだか動いてるな~」
早めに気づけて良かった。
接近してら動きが鈍くなるから
デスサイズでバッサリだったなこれは
「接近戦は厳しいからシルフさん、
行きますよ!」
八雲の前にシルフは立ち大気の力を集める。
『ウィンドスラッシュ』大気よ乱れよ
巨大な大気の固まりに無数の乱気流を
発生させ死神にぶつける。
「ボァー」
死神の骨に無数の亀裂が入る。
死神のスロー領域であっても
多数の風の刃を防ぎきることは
できなかった。デスサイズを
振り回し弾こうとする力もだんだんと
弱くなり死神は倒れた。
「意外と脆かったね!さっさと
行きますか……!?」
死神の周辺に再び魔方陣が展開され
死神が立ち上がった。
「おいおい!エンドレスパターンか?」
デスサイズを振り回し再び攻撃を
する死神、しかし既に動きを見切って
いる。躱すのはそれほど難しくは
なかった。
が、しかしどうやって倒そう。
何か粉々にすれば倒せるのか?
きっとセシリアなら浄化の魔法で
倒せたんだろうけど俺には出来ない。
取り敢えず出来るだけ粉々してみるか
…………ダメだまた復活しやがった。
今現状良い方法が思いつかない。
良かったのは左手足の効果がなく
なったくらい。
「!?」
なんだ身体が重くなった気がする。
八雲はデスサイズの斜線に入らないよう
余裕を持って躱していたが、今の攻撃は
当たるところだった。
………まさか!?
さっきより周辺の瘴気が濃くなっている。
この瘴気とスローに関連性があると
したら……
やつの攻撃や復活の際に瘴気が
発生して増えているから……
「ヤバい時間がたつほどスローの
効果が拡がって動けなくなる。
それなのに倒す方法がない~」
八雲は攻撃を躱しながらやや後退
少しもスローの効果を減らすために、
ただ下がれば下がるほど倒すのが
難しくなる。
八雲は再び考えた。
水魔法に浄化の魔法があるには
あるのだが、この呪いに近い状態異状
には多分効果は薄いもしくはまったく
ない。今は死霊に効果のある
アイテムも持ってない。やはり完全に
手詰まりである。
「仕方ない。精霊闘気『水』」
『召喚 ウンディーネ』
青色のやや透明な髪の長い女性が
現れた。
『水生成』
ウンディーネから大量な水が生成される。
「やっぱり口からなんだ!は~~」
何故かわからないが、水生成魔法を
ウンディーネにさせると、口から
バーバーと勢い良く出す。
正直見た目美人のウンディーネの
口から出す姿はきれいじゃない。
何度か違う方法で出せるよね~と
言っているのだが、頑なにそれに
ついては譲歩してくれない。
どうやら大精霊様の命令で
逆らえないらしい。
わざわざそんなこといわなくても……
「からの~『水球 極』」
水が膝くらいまで溜まったあと、
遠隔操作して死神を水の中に閉じ込めた!
倒されて問題ないと思ってるから簡単に
捕まるんだよ。
「よ~し、からの~『水球 連弾』
死神を水中の全方位から水の打撃を
与える。徐々に死神は砕けていく。
「よしよし、そろそろいいかな~
『水流』」
水球の中がミキサーの様にぐるぐると
水が回っている。
「どうよ!これなら上手く
復活できまい!」
骨は上手くくっつくことが出来ず
いつまでたっても再生出来ない。
「倒すのは難しそうなんで、
取り敢えず戦闘不能にさせて
もらったよ。後はお前を作った術者を
倒させてもらう。それで終わりだ!」
そう言って死神の横を通らせてもらう。
目の前には黒い壁、
「さて、この壁触って良いのか?
う~ん………オーラを高めて行く
しかないか~」
八雲は壁をチョンチョンと触ってみる。
「なんの感触もない………行くしかない。
おりゃ~」
八雲は気合いを入れ黒い半球の中に
突っ込むのだ!
中に入ると残念なことが………
「出れない」
当然と言えば当然、侵入者を逃がさない
仕掛けがされていた。中から壊せるかは
わからないが、今はセシリアが心配だ。
早く行かないと!
…
……
………
「止めて頂けませんか!」
やや威圧的に男にお願いをする。
「何度でも言いますが、
聖女様、止めることは出来ません。
止めたければ、私を殺しなさい」
「何故です!アイゼン司教、
あなたはこんなことをする人
じゃないです」
セシリアは感情を強く出し否定する。
「そうですね。こんなことがしたい
わけではないのですが、私も欲深き
人間と言うことです」
アイゼン司教は少し笑いながら、
どこか影のある雰囲気をだしていた。
「セシリアさん、貴方には大切な人は
いますか?何ものにも変えがたい
大切な人です。
…………………私にはね、大切な娘が
いたんですよ。大切な大切な大切な
大切な大切な大切な大切な
『 娘がね! 』
「は~」セシリアさん貴方に私は
止められません邪魔をするなら
死んでもらいます」
アイゼン司教の後ろの地面から
死霊は涌き出てきた。
「アイゼン司教………私は貴方を止めます!」
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