元英雄 これからは命大事にでいきます

銀塊 メウ

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第三章 闇ギルドヘルヘイム

ドラゴングンスラー VS 赤城

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「そうか………お前厄介なもの
持ってるな」※赤城

 グンスラーから黒いオーラが湧き
出している。ゆらりゆらりと立ち上がる。

「負けたくない負けたくない負けたくない
 負けたくない負けたくない負けたくない
 負けたくない 負けたくない負けたくない」

       『負けたくない ガァーーー』

 グンスラーは正気な目ではない
何かに取り憑かれたようにぶつぶつと
言っている。

赤城を「ギロッ」と見て

「俺はお前に負けるわけには………いかん!!」

 グンスラーの黒いオーラがさらに大きく
膨れ拡がっていく。グンスラーが
見えなくなり数十mの高さに上がり
オーラが凝縮すると

「ドラゴンだったか、道理で
タフなわけだ!」※赤城

 赤城は巨大な地龍を見上げていた。
赤城にとってもあまり見たことの
ない大きさだ


……

「リームさん!?ドラゴンですよ。
 ど、どうしましょう( ´゜д゜`)エー」
 ※凛

「これは驚いた!あやつドラゴン
だったのか、人型になれると言うことは
エンシェントドラゴンかなり強いのじゃ!
まず手を出してはいかん存在じゃな」
※リーム

「おねいちゃん達、あの人変なの
いやな感じがすごくするの」※クク

「うむ、我も今なら分かる。あやつは
何かしらの呪いを受けておる。
精霊がこれ程騒ぐのは
 久しぶりじゃ、何なのじゃあやつ」


……

「来るなら、さっさと来い!」※赤城

 赤城は冷静に相手を見て体勢を整える。
グンスラーは手を大きく振りかぶり
赤城を攻撃赤城は跳躍し躱す。
攻撃は大地を砕き地形を変えてしまった。

「直撃は避けた方が良さそうだな」※赤城

『炎雷槍』
 赤城は電気を纏った炎の槍を精製し
グンスラーに向けて投げる。
槍は肩に刺さり電撃がグンスラーの
身体を伝わり拡がる。

「少しは大人しくたったか?」※赤城

しかし、槍は突如砕ける。

 おかしい今なにかやったようには
見えなかった。何をしやがった。

「ガァー」雄叫びかこだまする。
 グンスラーの身体から岩の破片が
剥がれ宙に舞う。ぐるぐると
グンスラーの周りを回り勢いをつけ
赤城に向かって飛んでいく。

 赤城は手で弾いたが、2つ目以降は
躱すことに専念した。何故ならば
赤城の手から流血しており、さっきの
攻撃と違い当たれば傷を負うことが
分かったからだ。

「チッ、さっきと違う鉱物か、
固さがまるで違う。
 …………ダマスカス鋼か?」

 岩は遠隔操作され、赤城を再び襲う。
次々と数が増え、だんだん追い
詰められる赤城身体が徐々に切り裂かれる。

「まったく、やってくれる。ならば!」

『武装 業火(ごうか)の双斧(そうふ)』

赤城の両手に炎が灯り、炎が消えると
朱い斧が、「ブン」と振って、
武器の具合を確かめる。
「遊んでやる。」

「カン」「カシィ」「シュー」
 赤城は岩を切る。切られた岩は高熱で
蒸発していくしかしいくら切っても
数が減らない。

 あのやろういつまで続けるつもりだ!
効かないのは分かったはずだが?
こちらを見ているばかりで動く
様子がない?

何だ何か違和感が
…………み・ら・れ・て・い・る?

「ん?これは……身体が重い……」

「チッ」反応が遅れる!!
赤城の身体に岩が当たり流血していく。

 こいつこれが狙いか~
 視認されることで受ける石化の呪い
身体の自由がだんだん効かなく
なってきやがった。
このまま見られるのはマズイ

 赤城はなんとかやつの目線から
離れようとするが、既に思うように
身体動かないうえに岩が邪魔で
身動きが取れない。そんな赤城を容赦なく
グンスラーは攻撃を続ける。


……
「リームさん赤城さんがやられてます。
 助けに行きましょう」

「良いのじゃ!油断したあいつが悪い」

「リームさんそれはちょっと………」

 凛は助けに行きたいが、リームは
まったくそのつもりはないようで、
ジィーと闘いを見るばかり

こうなったら私だけでも助けに……

「凛、大丈夫じゃ、あの程度で
やられはせん!」

 リームはなんてことのないように
あっけらかんと言いはなった。
私には覆すチャンスがあるようには
見えないけどリームを見たとき
確信めいたものを感じた。


……

「クッ、グハ~」
 赤城は防ぎきれなくなり、身体の
ありとあらゆる場所に攻撃をくらい。
吹っ飛ばされる。赤城は鉛の如く
重くなった身体を無理やり動かすと
痛みまで感じるようになり動くのを
止めた。

「グッハハハ、ヤハリオレハツヨイ、
 ダレニモマケン!オレガサイキョウダ~」

「……………あ~うっせ~……デケイ図体
してるんだからちった~考えて言えや~」
※赤城

「………………」※グンスラー

お互い睨みあい、グンスラーは
ニヤリと笑みをこぼす。

「グッハハハ、マケオシミカ~
ミットモナイゾ!ニンゲン!
クチダケデハナク、ドウニカシテミロ」

「………………」※赤城

 
  『     あ     か      お      に     』



 いつの間にかあいつの頭に角が
生えていた。真紅の赤い角が、
次に見た時には、周りにあった
岩があとかともなくなくなっていた。
次に見た時、


『オレノ カラダガ 真っ赤に ソマッテイタ』


グンスラーはそのまま血の海に倒れた。

 何が起こったのか分からず、
動こうとするがピクリとも動くことが
出来ない。自分が死に向かっていく
実感だけがゆっくりと
近づいて来る。

 グンスラーは目を閉じ過去の
記憶を辿り始めた。

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