元英雄 これからは命大事にでいきます

銀塊 メウ

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第三章 闇ギルドヘルヘイム

決死の闘い グンスラー VS 凛、クク

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 男は凛に問いかける。恐ろしい威圧
恐らくだが否定も肯定も意味を
持たないのだろう。
 凛はオーラを高め、焔式『活性火』を
発動した。凛の髪は赤く変わり
身体能力が急激に向上していく。

「面白い、いざ尋常に勝負!」

男は軽やかな動きで正拳突きをする。
凛は拳を手刀で落とし、まわし蹴りを
男に食らわす。男は蹴りを受けた頭を
「ブンブン」と振りニヤリと笑う。

「うむ、久しぶりに痛かったぞ、やはり
 こうでなければ、面白くない!
 改めてお前の名前を聞こう…………」

突如の質問にやや動揺しつつも
「凛」と答える。

「うむ、私の名はグンスラーだ。
宜しく頼む」

「あの~落ち着いて一度話を
しませんか?
 私達が闘う必要はないです」

「うむ、拳で語ろうぞ!」
拳を突きだし真剣な顔をして言ってる。
ダメだ説得できる気がしない。

「もう~どうすれば良いの~(>д<)」

「うむ、では、いくぞ乱れ突き」
グンスラーは凛の言うことを気にせず
拳を突き出す。

「焔式『鳳凰烈火(ほうおうれっか)』」
凛の背から翼が生え、綺麗な翼が輝くと
高速の火球が連続で射出される。

「お~いいぞ!!」
 グンスラーは嬉しそうに火球を拳で
消し飛ばしていく。持久戦のように
続く中グンスラーが腰を落とし
溜めて正拳突きをする。

 凛は危険を感じ、正拳突きの正面に
火力を集中、正拳突きを相殺する。

「!?」
 グンスラーはそのまま凛な上段蹴りを
繰り出す。凛は翼を羽ばたかせ
飛翔し蹴りを躱す。

 蹴りの先を見ると斬撃を受けた
ように地面が抉れている。まともに
受けたらヤバいと感じ凛は遠距離からの
攻撃に変更することに

「焔式『煙火』」
 火の玉が一つグンスラーに飛んでいく、
グンスラーは難なく拳で消し飛ば
そうとするが、当たると爆発的に
煙が発生何も見えなくなる。

 とにかくこのままだと周辺にも
被害が出る。

「ククちゃん、ごめんね。
一緒に来て!」
 凛は飛行しククを抱きしめ
そのまま町の外に飛んで行った。

「ククちゃんは出来るだけ離れて」
「わかった、おねいちゃん
負けないで!」

 ククは走って離れていく、少しすると
「ドスーン」と音をたて、グンスラーが
地面に降りたった。跳躍でここまで
飛んできたの?
凛はその脚力に戦慄する。

「逃げるなど、つまらないことは
するなよ!」

「貴方周りが見えないタイプ?
貴方と闘うと被害がたくさん
出そうだから移動したのよ!
本当に大概にして!」」

「うむ、広い方が闘いやすい良いぞ!」

ぜんぜん話が出来ない。どうしよう!?

「ではいくぞ!」
 グンスラーのオーラが高まり肌の色が
灰色に変化

『堅岩僧衣(けんがんそうい)』

「何あれ、もう人間に
見えないんだけど!」

 グンスラーは凛に向かって突進、
かなり距離があったがすぐ側まで迫る。
巨大な岩石が飛んでくるような
迫力がある。

焔式『熱の波紋』
 グンスラーの肌がやや赤くなるが
止まらない。凛は慌てて飛翔するが、
グンスラーは岩石の弾丸の
如く迫力を出し角度を変えて凛を追う。

「もう~来ないでよ」
凛は翼を巧みに使いギリギリ躱す。

「もう~容赦しないから~」
凛の片翼が拡大

「焔式 『赤き翼手(あかきよくしゅ)』」

 拡大した翼を手刀のように使い
グンスラーを切る。

「ふん」グンスラーは気合いを入れ
腕をクロスさせ受ける。
直撃したグンスラー吹き飛ばされ、
何度も地面を跳ねる。グンスラーは
グルっと身体を捻り着地した。

「固い」凛は攻撃の手応えから
恐らくたいして効いていないことを
感じた。

 グンスラーの目線の先には凛
さっきより目つきが鋭くなり、
凛はプレッシャーを強く感じていた。

「うむ、良い、凛よ、より良い闘いをし
 私に勝利の実感を味あわせてくれ」

 グンスラーは遥か上空に跳躍、
凛より上にいった。空中で大岩を
出現させ、それを手で掴み。
凛に向かって投げる。
凛は軽やかに動き岩石を躱す。

岩石をなんとか躱した続けていると、
「あいつがいない!?」
凛は岩石を躱す隙にあいつを見失う。

 慌てる凛、躱した岩石の後ろに
人影が見えガートをするが岩石が
突如砕け凛を襲う。
岩石のつぶてを受け鈍い痛みを感じる凛。

「ではいくぞ、耐えて見せよ!」
グンスラーは岩を投てきをする。
今までと違い。オーラを纏った岩は
当たれば凛の身体をバラバラにする威力
耐えられるわけがない。

 凛は両翼で防御体勢を作りながら、
翼から炎を噴射させ全力で後退し
威力を殺す。

「キャ~」
 しかし凛は完全には威力を殺すことが
できず直撃ダメージを受け落下していく。

「おねいちゃん~(>д<)ノ」
ククは凛を救うために走る。
お願い誰かおねいちゃんを助けて~

ククは心の中で願った。
自分には何の力もないだけど、
命をかけても絶対に助けたいと強く

「おねいちゃん~(>д<)ノ(>д<)ノ(>д<)ノ」

ククは走って走って走った。

しかし、
願い虚しくククは凛に届くことは
なかった。

「あぁぁぁぁ~~~あ!?」※クク

「いや、ちゃーんと届いて
いるのじゃクク」※リーム

「まったく、煩いくらい届いている」
 ※赤城

そこには、凛を風で浮かせ助けるリームと
私の頭を優しく撫でる赤城が居た。

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