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第三章 闇ギルドヘルヘイム

八雲と別れてからの凛達

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八雲がいなくなり一週間が経ち
リーム達は八雲が戻るのを待つことにし
ラージの町に滞在していた。

「リームさん八雲からの手紙だと、
どのくらいに戻るとか書いて
ありませんか?」※凛

「今いる町の名が書いてあったか、
え~とだいだいその町からだと
2~3週間はかかるかのう」※リーム

「そっかじゃ~まだ少し時間が
かかりますね」※凛

「ま~あいつのことだから急いで
帰って来るだろうすぐじゃ、
そんな顔をするな!」

 凛はがっかりしているのを
見抜かれてしまった。ちょっと
恥ずかしい。

「はい、すいません」※凛

「凛おねいちゃん、外に遊びに
行こヽ(o・∀・)ノ」※クク

「そうじゃな!流石にまだ
着かんじゃろうから
 遊びに行ってこい」※リーム

「そうですね。ちょっと行ってきます」

凛はククを連れ外に遊びに行った。

「あいつはトラブルに巻き込まれる
体質なのか?自分のことも少しは
考えろよ!まったく」※赤城

「元魔王の言葉とは思えんの~ 
ただ同感じゃ、もうちょい自分のことも
考えんかのう」※リーム

「取り敢えずルームとティアに
寿命を伸ばす長寿薬ノアの材料を
取りに行かせた。シャウロンの天輪は
そう簡単に手には入らないだろうが、
我ら妖精族にかかれば探せなくも
 無いだろう」

「確かにお前達なら可能かもな!
 では俺も少し外に出てくる」※赤城

「八雲は今頃どんな厄介ごとに
顔を突っ込んどるだろうか( ゜д゜)ハッ!」

 リームは過去の経験を思いだし
タメ息ついた。

 その頃凛達は商店街を歩いていた。
最初はバタバタして街をあまり見れて
いなかったが、なかなか発展して
いる街なのだろう。見ているだけ
でもなかなか楽しい。

 特に驚いたのは魔道具、戦闘などで
使うイメージがあったけど、日常で
使う電化製品の代わりの物があり
元の世界と変わらず使えそうである。
電気を使わずオーラで動くんだから
地球に優しいね!あ、でも
ここ異世界だったけ。

「おねいちゃん、あれ食べたい~」
 ※クク

「あ、ホントだ!美味しそうな
お肉の串焼き」※凛

 凛はククに促されるまま串焼きの
屋台に行く

「あ、まいどーお嬢ちゃん達美味しいよ
 買ってかないかい?」※串焼き屋の亭主

「ファイアバイソンの串焼き
……ククちゃん何本食べる?」※凛

「いっぱい食べる~(>д<)ノ」
 元気なククちゃんを見て凛は
笑顔になる。八雲がいなくなって
からククちゃんは不安と心配で
いっぱいの顔をしていたけど、
自らの意思で復活、お兄ちゃんは
ドラゴンなんかに負けない。
だから大丈夫だよと言ったときは
ついつい笑ったものだ!

「いっぱい食べると他のもの
食べられなくなるから2本にしておこ!」

「わかった(^○^)」

 屋台でファイアバイソンの串を
買い食べ歩き、甘じょっぱいタレが
良い感じ。こちらの世界に来て
良かったのは、食事が美味しいこと。
勝手な想像だったけどろくな食事が
食べられないと思っていた。
甘いスイーツもあるしフルーツなんて
元の世界より美味しいかも知れない!?

 暫く美味しそうなものや魔道具の
店などに入り楽しんでいると
厳ついおじさん達に絡まれた。

「お嬢ちゃん変わった格好
しているな~」

 ジロジロとなめまわすように
凛の身体を見る。
 その後、男達はニヤニヤしながら
凛に近づき

「そんな子供と遊んでないで、
俺達とも~っと楽しいこと
しないか~」

 ここに関してはとても異世界
あるあるの展開では、この後も
しっかりと続けよう!

「おじさん達よりこの子と遊んでる方が
 100万倍楽しいわ!だからお断りよ」

男達は全員怒りの形相になる。
本当に単細胞なんだから(*´Д`)ハー

「おい、お前生意気言ってね~で
 俺達の言うことを聞いてれば
良いんだよ~」

 男の一人が凛の腕を掴もうとして
手を伸ばす。凛はその手をはねの
けようとすると!?

「お前らそんなことして
恥ずかしくないのか!」

 岩のようにガタイが良い風格のある
格闘家風の人が私達の状況に見かねて
割って入ってくれた。

「なんだよ!あんた、邪魔するんじゃねー」

「全くお前らみたいなのがいるから
冒険者のイメージが悪くなるんだ!
仕方ない軽く揉んでやるから
かかってこい!」

「随分と調子に乗ってるじゃね~か~
 いいだろ。やれるもんならやってみろ~」

男はニヤリとした。
何故だろう凛はうすら寒いものを感じた。

 ガラの悪い冒険者達は次々と殴りに
かかるが、それをすべていなし
カウンターを食らわせる。
ものの10秒で冒険者は倒された。

「つまらん」※小声

 男は倒れた冒険者に一言言って
立ち去ってしまった。
 凛はお礼を言わなければと
思っているが、何故か
声をかけれなかった。

「さっきの人強かったね!」※クク

「そうだね!」※凛

 凄く洗練された動きだった、
見た目も格闘家ぽかったし、
何かの武術を習得しているんだろう。

ちょっとハプニングがあったけど、
気を取り直してお買い物を楽しもう。

 ククちゃんの服選びは楽しい。
何を着ても可愛いから、
着せかえ人形にしてしまった。
今度からは気を付けよう。

「あんたイカれてるのか?
 どうしてこんなことをする」

少し離れた所から大声がする。

「お前達は強き者なのだろう!
 ならば己の強さを試せてみたいとは
思わんか?」

「だからって、いきなり決闘を
申し込むとかおかしいだろう!」

 さっきの男の人が冒険者と揉めている。
すぐ近くには戦士風の冒険者が
倒れている。見るからに大怪我を
している。さっきの男がやったの?

「お前も強き者なのだろ?
いざ尋常に勝負!!」

 さっきの男、突然攻撃を加えるが、
全く反応出来ていない。危ない!
凛は咄嗟に男の手を掴み止めようと
するが即座に反応し凛に拳が
ねじ込まれる。

『焔式 火盾(かたて)』
凛は灼熱の手で攻撃を受けようとするが、
男の拳が直前で止まる。

「う~ん!?お前は強き者か?」

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