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過去編 異世界の勇者達

過去編 八雲『ライフ』の力で皆を救う

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「なんだ~この威圧は!」※オーガ

こいつオーラが増大し始めている。

「なんだと!?」
 傷口が塞がっていくだと………

『お前を殺す』凄まじい殺気を放つ
八雲はオーガを殴った。

「ウガ~」腹を殴られたオーガは
 大きくくの字に腰が曲がる。
そこに八雲は容赦ない拳の連打を
繰り出す。

「アアアア~」八雲は獣のごとく叫び
オーガを殴る。……その時オーガは思った。
いつまで続くんだ。………
これでは傷が塞がる前にまた殴ら…れ…て…

オーガの身体が朽ちていく

「アガ、アギ、アギャ」※オーガ
既にまともに喋ることができない。

『死……ね』

『ライフパワー』

         爆発的にオーラが高まり
         
                   オーガは消し飛んだ!!


 八雲はそれを見てだらりと力が
抜ける。

「ガア~~~~」
 半身を失っても八雲を殺さんと
オーガが立ち上った。

「あ~ゆ~みに手を出させない」
 突如戻った結城が光の剣で半身の
オーガを攻撃し塵と化す。

「八雲、あゆみは……………」
八雲の肩を持ち、揺らして訴える。

「ゆ、結城落ちていて、歩ちゃんは
大丈夫です。そうだ、とにかく
こっちです」
 八雲は結城を引っ張り
歩ちゃんのもとに……

「お兄ちゃん~……うっうっ」
歩ちゃんは泣くのを耐えながら
回復魔法をかけ続けていた。

「あゆ…み…ちゃ…んもう…いいの
 泣…かな…い……で」※サイラ

「ゴメンな…さい」
 泣きながら謝る歩ちゃん
結城さんは歩ちゃんの頭を
撫で慰める。

八雲の中でまた声が……たくさんの声が!?

『死んじゃダメだ!』
    『助けたい』
       『助けなくちゃ』
          『助けろよ』
             『助けたいのか?』………

……………………………………………………………


      『『『『『助けたい!!』』』』』


   ライフを使え…………………………………

    ………………………………… 『ライフリペア』


 サイラの抉られた傷はなに事も
ないように治っていた。


「何が起こったの!?」※サイラ
痛みがなくなり動揺しながら
起き上がる。

「サイラさ~ん」
歩ちゃんはサイラさんに抱きつく。
「ごめんね。心配かけちゃって……」

「八雲君………今のは」※結城
八雲に何が起きたのか不思議な眼で見る。

「サイラさん治って良かった~」※八雲

「八雲さんありが………」※歩

八雲は突然倒れた。

「やくも~」※全員

……
………

あれ、ここはどこだ!?
目が覚めたら真っ白な空間に居た。

「や~八雲どうだった、僕のギフトは!」
 後光がさしてよく見えないけど
誰かが居た。

「ギフト………貴方は神様ですか?」

「かみさま?………違うよ
 
    ………僕は存在する者」

「八雲………ライフが尽きる前に
                 僕を……消滅してね!!」

嬉しそうな声で物騒なことが聞こえた。



……

「う~ん、今度はどこだ!?」
また知らない場所だった

「八雲さん、目が醒ましたか?」
そこにはサイラさんが居た。

「おはようございます。サイラさん?」
なんで、寝ている側にサイラさんが!?

「うふふ、状況がよくわかってない
顔ですね」
 サイラさんが面白そうに笑っていた。

「八雲さんオーガとの戦い
覚えていませんか……?」

「…………お~、サイラさん
大丈夫ですか?」

「はーい( =^ω^)
 八雲さん本当にありがとう
ございました」
サイラさんは頭を下げ感謝を述べる。


「いや~良かった~…………そうだ僕も
……とうとうギフトが……使えたんだ~
よっしゃ(>д<)ノ」

「なに!?どうしたの~」※歩
 八雲が大声を出したので、驚いて
隣の部屋から入ってきた。歩ちゃん達

「八雲さん!? や~く~も~」
感情が昂った歩ちゃんは八雲に抱きつく

「あ、あゆみちゃん!?だ、たいじょぶ
だから落ち着いて………」

 感情が昂った歩ちゃんにはよく聞こえ
ていない。八雲はあたふたする。
歩ちゃん嬉しいけど、お兄さまの目線が
怖いから、だんだん殺気が出てるから、
歩ちゃん早くて離れて~


……

 腹が減ったので皆と食事をすることに

「皆ありがとう、この村を守ってくれて、
 もしも八雲達がいなかったら私達も
 きっと殺されていたわ」※ナンシー

「まったく、亜種のオーガなんて
 誰も想定できない。全員生きているのは
 奇跡だ、異世界の戦士さまさまだよ」
 ※タダンカ

「パクパク…………うん旨い」※八雲

「………等の本人はこうだからな…スマン」
 ※スカーレット

「八雲お兄ちゃん」
何故かモジモジしている華凪ちゃん

「どうしたの華凪ちゃん?」

「ごめんなさい、私怖くて戦えなかった。
私………八雲お兄ちゃんが危ない目に
あっているのに助けに行けなかった………」

「う~ん……華凪ちゃん
 い~のい~の危ない時は逃げて!
 僕は華凪ちゃんに怪我をして欲しく
ないから良いんだよ~」

「う~~~ん  ヤだー」
叫ぶように拒否する。

「えーーーどうして~」
 拒否されるとは思わず
びっくりする八雲

「私も八雲お兄ちゃんに怪我して
欲しくないのだから今度は私が
お兄ちゃんを守るの!!」
 華凪ちゃんは小さな身体を
奮い立たせ決意する。

「そうだよね!私達も八雲さんみたいに
 強くならないと!!
 華凪ちゃん一緒に頑張ろう」

「うん、あゆみおねーちゃん」

 2人は意気投合あーでもない
こーでもないと
今後について話をしている。

 仲が良いのは良いことだが、
急に疎外感が………

「とにかく皆お前に感謝しているのさ
 ありがとう八雲」
 空気を読んでキープさんが声を
かけてくれた。

こうして八雲達はオーガを退け
冒険者として名を挙げていく!!
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