69 / 189
過去編 異世界の勇者達
過去編 八雲『ライフ』の力で皆を救う
しおりを挟む「なんだ~この威圧は!」※オーガ
こいつオーラが増大し始めている。
「なんだと!?」
傷口が塞がっていくだと………
『お前を殺す』凄まじい殺気を放つ
八雲はオーガを殴った。
「ウガ~」腹を殴られたオーガは
大きくくの字に腰が曲がる。
そこに八雲は容赦ない拳の連打を
繰り出す。
「アアアア~」八雲は獣のごとく叫び
オーガを殴る。……その時オーガは思った。
いつまで続くんだ。………
これでは傷が塞がる前にまた殴ら…れ…て…
オーガの身体が朽ちていく
「アガ、アギ、アギャ」※オーガ
既にまともに喋ることができない。
『死……ね』
『ライフパワー』
爆発的にオーラが高まり
オーガは消し飛んだ!!
八雲はそれを見てだらりと力が
抜ける。
「ガア~~~~」
半身を失っても八雲を殺さんと
オーガが立ち上った。
「あ~ゆ~みに手を出させない」
突如戻った結城が光の剣で半身の
オーガを攻撃し塵と化す。
「八雲、あゆみは……………」
八雲の肩を持ち、揺らして訴える。
「ゆ、結城落ちていて、歩ちゃんは
大丈夫です。そうだ、とにかく
こっちです」
八雲は結城を引っ張り
歩ちゃんのもとに……
「お兄ちゃん~……うっうっ」
歩ちゃんは泣くのを耐えながら
回復魔法をかけ続けていた。
「あゆ…み…ちゃ…んもう…いいの
泣…かな…い……で」※サイラ
「ゴメンな…さい」
泣きながら謝る歩ちゃん
結城さんは歩ちゃんの頭を
撫で慰める。
八雲の中でまた声が……たくさんの声が!?
『死んじゃダメだ!』
『助けたい』
『助けなくちゃ』
『助けろよ』
『助けたいのか?』………
……………………………………………………………
『『『『『助けたい!!』』』』』
ライフを使え…………………………………
………………………………… 『ライフリペア』
サイラの抉られた傷はなに事も
ないように治っていた。
「何が起こったの!?」※サイラ
痛みがなくなり動揺しながら
起き上がる。
「サイラさ~ん」
歩ちゃんはサイラさんに抱きつく。
「ごめんね。心配かけちゃって……」
「八雲君………今のは」※結城
八雲に何が起きたのか不思議な眼で見る。
「サイラさん治って良かった~」※八雲
「八雲さんありが………」※歩
八雲は突然倒れた。
「やくも~」※全員
…
……
………
あれ、ここはどこだ!?
目が覚めたら真っ白な空間に居た。
「や~八雲どうだった、僕のギフトは!」
後光がさしてよく見えないけど
誰かが居た。
「ギフト………貴方は神様ですか?」
「かみさま?………違うよ
………僕は存在する者」
「八雲………ライフが尽きる前に
僕を……消滅してね!!」
嬉しそうな声で物騒なことが聞こえた。
…
……
「う~ん、今度はどこだ!?」
また知らない場所だった
「八雲さん、目が醒ましたか?」
そこにはサイラさんが居た。
「おはようございます。サイラさん?」
なんで、寝ている側にサイラさんが!?
「うふふ、状況がよくわかってない
顔ですね」
サイラさんが面白そうに笑っていた。
「八雲さんオーガとの戦い
覚えていませんか……?」
「…………お~、サイラさん
大丈夫ですか?」
「はーい( =^ω^)
八雲さん本当にありがとう
ございました」
サイラさんは頭を下げ感謝を述べる。
「いや~良かった~…………そうだ僕も
……とうとうギフトが……使えたんだ~
よっしゃ(>д<)ノ」
「なに!?どうしたの~」※歩
八雲が大声を出したので、驚いて
隣の部屋から入ってきた。歩ちゃん達
「八雲さん!? や~く~も~」
感情が昂った歩ちゃんは八雲に抱きつく
「あ、あゆみちゃん!?だ、たいじょぶ
だから落ち着いて………」
感情が昂った歩ちゃんにはよく聞こえ
ていない。八雲はあたふたする。
歩ちゃん嬉しいけど、お兄さまの目線が
怖いから、だんだん殺気が出てるから、
歩ちゃん早くて離れて~
…
……
腹が減ったので皆と食事をすることに
「皆ありがとう、この村を守ってくれて、
もしも八雲達がいなかったら私達も
きっと殺されていたわ」※ナンシー
「まったく、亜種のオーガなんて
誰も想定できない。全員生きているのは
奇跡だ、異世界の戦士さまさまだよ」
※タダンカ
「パクパク…………うん旨い」※八雲
「………等の本人はこうだからな…スマン」
※スカーレット
「八雲お兄ちゃん」
何故かモジモジしている華凪ちゃん
「どうしたの華凪ちゃん?」
「ごめんなさい、私怖くて戦えなかった。
私………八雲お兄ちゃんが危ない目に
あっているのに助けに行けなかった………」
「う~ん……華凪ちゃん
い~のい~の危ない時は逃げて!
僕は華凪ちゃんに怪我をして欲しく
ないから良いんだよ~」
「う~~~ん ヤだー」
叫ぶように拒否する。
「えーーーどうして~」
拒否されるとは思わず
びっくりする八雲
「私も八雲お兄ちゃんに怪我して
欲しくないのだから今度は私が
お兄ちゃんを守るの!!」
華凪ちゃんは小さな身体を
奮い立たせ決意する。
「そうだよね!私達も八雲さんみたいに
強くならないと!!
華凪ちゃん一緒に頑張ろう」
「うん、あゆみおねーちゃん」
2人は意気投合あーでもない
こーでもないと
今後について話をしている。
仲が良いのは良いことだが、
急に疎外感が………
「とにかく皆お前に感謝しているのさ
ありがとう八雲」
空気を読んでキープさんが声を
かけてくれた。
こうして八雲達はオーガを退け
冒険者として名を挙げていく!!
0
お気に入りに追加
37
あなたにおすすめの小説
せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
いきなり異世界って理不尽だ!
みーか
ファンタジー
三田 陽菜25歳。会社に行こうと家を出たら、足元が消えて、気付けば異世界へ。
自称神様の作った機械のシステムエラーで地球には帰れない。地球の物は何でも魔力と交換できるようにしてもらい、異世界で居心地良く暮らしていきます!
異世界転生してしまったがさすがにこれはおかしい
増月ヒラナ
ファンタジー
不慮の事故により死んだ主人公 神田玲。
目覚めたら見知らぬ光景が広がっていた
3歳になるころ、母に催促されステータスを確認したところ
いくらなんでもこれはおかしいだろ!
ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い
平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。
ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。
かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが……
アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。
そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。
実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。
剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。
アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。
お花畑な母親が正当な跡取りである兄を差し置いて俺を跡取りにしようとしている。誰か助けて……
karon
ファンタジー
我が家にはおまけがいる。それは俺の兄、しかし兄はすべてに置いて俺に勝っており、俺は凡人以下。兄を差し置いて俺が跡取りになったら俺は詰む。何とかこの状況から逃げ出したい。
[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!
どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入!
舐めた奴らに、真実が牙を剥く!
何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ?
しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない?
訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、
なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト!
そして…わかってくる、この異世界の異常性。
出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。
主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。
相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。
ハーレム要素は、不明とします。
復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。
追記
2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。
8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。
2024/02/23
アルファポリスオンリーを解除しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる