上 下
67 / 167
過去編 異世界の勇者達

過去編 脅威 オーガ現わる

しおりを挟む

僕達は準備を整え
ランリカ村に向かう

ランリカ村は遠く初めての遠征
道中モンスターが頻繁に現れるから
仲間が多いのは本当に助かった。

 それに、ナンシーさん達の戦い方は
勉強になった。モンスターの突撃を
キープさんが受け止めナンシーさんが
攻撃し牽制、タダンカさんが
とどめを刺す。怪我をしてもすぐに
サイラさんが治すのでバランスがかなり
取れたチームだった。

「もうちょっとで着くからね
 あ、見えたあれだよ」※ナンシー

 ランリカ村は100人程の住民がいる
主には狩りで生計を立てているので
ちょっとしたモンスターがでても
問題ないが流石にオーガが出たら
只ではすまない。ナンシーさん達の
心配はもっともだ!

僕達は村長の家(ナンシーさんの実家)に
泊めて貰うことになった。


……
「皆準備はいい、オーガは強いけど
 私達ならやれるはそれぞれの役割を
 果たしましょう」※ナンシー

八雲は目撃情報があった森へと向かう。

「なんか思っていたより静かで
 モンスターもでない。なんか逆に
不気味」※八雲

「そうですね。強いモンスターがいると
 周りの生き物が逃げるとこうなることが
 あると聞いたことがあります」※サイラ

「ならオーガいそうですね!」※八雲

「はい、気を付けて下さいね
 でも、もしも怪我したら私が治しま
すから安心して下さい」※サイラ

 可愛くウインクして八雲達を
安心させた。

「聖魔法って凄いですね。僕も回復魔法が
 使えたらな~」※八雲
 八雲は道中何度か怪我をして
回復して貰ったがあっという間の
出来事で治ったあとも何ともない
サイラさんは相当な使い手だと感じた。

「私も最初から使えたわけではないの
教会で毎日お祈りしていたら、教会の方に
声をかけられてそのまま私もシスターに
回復魔法はその頃から使えるように
なっていたは神様が見てくれていたの
かしらね!
 その後、沢山の人を治して
充実してたんだけど
ちょっと外の世界も見てみたくなって
 でちゃった( =^ω^)」

「それで、ナンシーさん達と
一緒に冒険を」

「うん、そうなの、前も良かったけど
 今は毎日刺激があって楽しいわ」

サイラさんは過去を思いだし笑顔になる。

「皆、居たわ」※スカーレット

 オーガは鹿みたいな動物にかぶり
ついている。口は大きな牙と血で
恐ろしい

「今なら油断している。まずは遠距離
 攻撃的ダメージを与えよう」
※スカーレット

「皆準備して………いくわよ………3、2、1」
指をサインに攻撃のタイミングを
指示する
※スカーレット

「ウィンドアロー」※ナンシー
「ライトボール」※歩
「ライトアロー」※結城

オーガは魔法に気付き振り向くが、
躱すのができず魔法を直撃吹っ飛んだ。

「よし、皆行くわよ」
スカーレットさんの号令に
皆突撃した。

オーガは両腕でガードしていたようだ。

「ガァー」オーガが走り出す。

「僕が行く」※キープ
盾を構え気合いを入れる。

『パワーシールド』
キープの、オーラが盾に集まる。

「ドガン」衝撃わ受け止めるキープ

「よく耐えたキープ、俺が行くぜ」

『ヘビースラッシュ』
 オーガは躱しきれず腕を切り裂かれる。
オーガは腕を気にせずタダンカを
殴ろうとするがスカーレットと歩が
オーガの腕を切り裂き止めた。

「ウガ~」腕をブンブン振り回すオーガ
かなり早いが連携を取ればやれると感じた。

徐々にオーガの動きが鈍くなる。

『ライトセイバー』
オーガは切り裂かれ倒れた。

「ふ~流石にタフだったけど、
なんとかなったわ」
 ※ナンシー

「皆さんこちらに来てください」
サイラは祈りを捧げる。

『キュアライト』
皆の上に光の玉が現れ、優しい光が注ぐ
傷が治っていく。

「皆さんこれで大丈夫です」
ニコッとサイラは笑った。

「さ~て帰って酒でも飲むかね~………!!」
 ※タダンカ

「いつの間に」※タダンカ
そこには肌が緑色のオーガがいた。

「おかしい、音がしなかったぞ」
※キープ

「皆、戦闘態勢」※ナンシー
叫ぶように号令をかける。

「な!!」タダンカは驚く
「スー」と予備動作なしで目の前に
オーガが現れる。

「くそー」
  声と共にタダンカは殴られたんだ
吹き飛んだ。

「皆、こいつ風魔法を使う。
 遠距離攻撃も視野に入れるんだ!」

八雲はオーラを高め相手の動きを見ると

「あいつ浮いてる!」※八雲

オーガは両腕を前に出し
「ウガガ」空気の弾丸を飛ばす。

八雲は風魔法で防ぐが威力が高く
ダメージを負う。

「イタタ……僕の魔法じゃ防ぎきれないか、
でも皆は大丈夫そうだ」
 八雲は仲間の皆を確認する。

歩がオーガに向かって走り出す。

「あゆみ!?」結城さんはびっくり
して追走牽制の為、ナンシーさんは
連続で矢を射る。

「何とかしなきゃ!」
歩はオーガの見極めるため10m手前で
停止、敵の注意を引く、後ろからは
矢が翔んでくるが、すべて風の壁に
弾かれ地面に落ちていた。

「あゆみー ムチャするな」
結城が歩に追い付き歩の前に出る。

「お兄ちゃん、今はまず態勢を立て直そう
私とお兄ちゃんであいつを撹乱するの!」
歩は手を前に出し『ライトボール』で
攻撃しながら左前に走る。

「わかった!」
 結城は反対の右前に走りながら
『ライトボール』で攻撃、
両方の攻撃でオーガは戸惑っている。
しかし風の魔法でダメージはほぼ
通っていない。

「タダンカさん大丈夫ですか?」
 サイラさんが怪我の具合を確認に行き、
僕と華凪ちゃんが護衛としてついて
いった。

「あ~いって!、なんだよあいつ、
 突然現れやがって、反則だ!」
※タダンカ

「今、治します。『キュアライト』」
優しい光がタダンカを照らす。

その頃
ナンシー、スカーレット、キープ
結城、歩の5人でオーガを対処していた。

「あの風の壁なんとかならない」
※ナンシー

「私の攻撃じゃ手がない!」※スカーレット

「僕が行きます。やつの壁を貫きます
ので、隙を見て攻撃をお願いします」
※結城

 結城はオーラを高め魔法を発動
剣を前に突き出すと、魔方陣が展開
剣に5つの魔方陣が付与された。

剣が光に包まれ結城は剣で十字を描く

『ライトクロス』

光十字の斬撃がオーガを襲う。

「グア~」叫びと共に、オーガの胸に、
大きな傷を付けた。

「今だ~、総攻撃!!」※ナンシー

『クイックエアアロー』※ナンシー
 一度弓を引いただけで空気の塊を
連続射出する。

『レイ』※歩
剣先から光のレーザーを射出

『フレイムランス』
炎を槍の形に具現化し投げた。

 オーガの胸に次々と命中、
焼けて煙が出るオーガはあまりの
ダメージで血を吐き倒れた。

「倒せた……のかな~」※歩
「あゆみ~油断しないでーオーガは
 再生能力が高いとどめお~」
※スカーレット

 オーガが風の力を使い倒れたまま
射出されたように突撃し歩を襲う。

「嘘、ヤバい!!」
 あまりにも突然で態勢が整っておらず
直撃する。

「あゆみに手は出させない!」
結城は歩の前に立ち、剣で受け止める。

「うぐぐ~」
結城は受け止め、オーガを蹴り飛ばした。

オーガは飛ばれたが地面に何事もなく
地面に着地する。

ナンシーはオーガを見て
「冗談じゃないわよ。何で傷がなく
なってるのよ再生能力が高いにも
程があるわよ」

「やっぱり亜種のオーガ、ここは引く
しかないナンシー逃げるわよ」

「了解」

ナンシーは先端が丸い形状の
矢を構える。

「ゆうき~あゆみ~離れてー」
※ナンシー

 結城達がオーガからはなれたのを
確認しナンシーは矢を射る。

矢はオーガの前に落ちた瞬間
激しい光を放つ

「ウガ~」叫び声が響く

「あ~ナンシーさん先に言って
下さいよ~」※歩

「ごめん、間に合わなかった!」
※ナンシー
 結城は上手く防いだので歩を連れて
離れていく。

「みんな~逃げるわよ」
ナンシーが声をかけた瞬間
ナンシーは吹き飛んだ………

 驚き、倒れているナンシーを見た後、
オーガの方を見ると……オーガは眼を
瞑ったまま魔法を使っていた。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する

雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。 その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。 代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。 それを見た柊茜は 「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」 【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。 追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん….... 主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います

霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。 得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。 しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。 傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。 基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。 が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。

【完結】選ばれなかった王女は、手紙を残して消えることにした。

曽根原ツタ
恋愛
「お姉様、私はヴィンス様と愛し合っているの。だから邪魔者は――消えてくれない?」 「分かったわ」 「えっ……」 男が生まれない王家の第一王女ノルティマは、次の女王になるべく全てを犠牲にして教育を受けていた。 毎日奴隷のように働かされた挙句、将来王配として彼女を支えるはずだった婚約者ヴィンスは──妹と想いあっていた。 裏切りを知ったノルティマは、手紙を残して王宮を去ることに。 何もかも諦めて、崖から湖に飛び降りたとき──救いの手を差し伸べる男が現れて……? ★小説家になろう様で先行更新中

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

神様との賭けに勝ったので、スキルを沢山貰えた件。

猫丸
ファンタジー
ある日の放課後。突然足元に魔法陣が現れると、気付けば目の前には神を名乗る存在が居た。 そこで神は異世界に送るからスキルを1つ選べと言ってくる。 あれ?これもしかして頑張ったらもっと貰えるパターンでは? そこで彼は思った――もっと欲しい! 欲をかいた少年は神様に賭けをしないかと提案した。 神様とゲームをすることになった悠斗はその結果―― ※過去に投稿していたものを大きく加筆修正したものになります。

「クズスキルの偽者は必要無い!」と公爵家を追放されたので、かけがえのない仲間と共に最高の国を作ります

古河夜空
ファンタジー
「お前をルートベルク公爵家から追放する――」それはあまりにも突然の出来事だった。 一五歳の誕生日を明日に控えたレオンは、公爵家を追放されてしまう。魔を制する者“神託の御子”と期待されていた、ルートベルク公爵の息子レオンだったが、『継承』という役立たずのスキルしか得ることができず、神託の御子としての片鱗を示すことが出来なかったため追放されてしまう。 一人、逃げる様に王都を出て行くレオンだが、公爵家の汚点たる彼を亡き者にしようとする、ルートベルク公爵の魔の手が迫っていた。「絶対に生き延びてやる……ッ!」レオンは己の力を全て使い、知恵を絞り、公爵の魔の手から逃れんがために走る。生き延びるため、公爵達を見返すため、自分を信じてくれる者のため。 どれだけ窮地に立たされようとも、秘めた想いを曲げない少年の周りには、人、エルフ、ドワーフ、そして魔族、種族の垣根を越えたかけがえの無い仲間達が集い―― これは、追放された少年が最高の国を作りあげる物語。 ※他サイト様でも掲載しております。

幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話

妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』 『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』 『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』  大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。

処理中です...