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過去編 異世界の勇者達
過去編 Bランク任務
しおりを挟むCランク任務
ワイルドウルフの討伐
「わわ、当たんない!」
華凪ちゃんの熊人形ゴーレムが、
ワイルドウルフを攻撃するが、
早くて上手く当たらない。
「任せて!」
歩ちゃんが高速で移動し
ワイルドウルフを切り裂く。
「ありがとう、歩さん」
「うん、もっとやっちゃうよ~」
調子にのったのか歩ちゃんは
ワイルドウルフの間を縫うように
移動し切り裂いていく。
「凄いですね。暫く見ないうちに
立派な剣士になって」※八雲
「そうだろ!!スカーレットさんの
戦闘スタイルが歩に合ったみたいで、
真似たら急成長したよ」
※結城
「あんまり簡単に真似られると、
私の立つ瀬が無いけどね!」
頬をかきながらぼやくスカーレット
「討伐完了」
歩ちゃんと華凪ちゃんがワイワイと
騒いでいる。
華凪ちゃんは矢や戸惑っているが、
楽しそうではある。
「ほとんど歩ちゃんが倒した
みたいだけど取り分とかどうする
ですか?」※八雲
「え、人数割りで良いよ!そんなの」
歩ちゃんはキョトンとする。
「あ、そう良かった」※八雲
「どうしたんだい。八雲君あんまり
がっつくタイプに見えないけど?」
※結城
「前のチームはその辺が細かくって、
揉め事になってお兄ちゃん困ってた」
「あ~一樹さんと健司さんだね」
歩ちゃんは納得する。
「私達は気にしないから茶々と
片付けよう」
歩ちゃんはワイルドウルフに
ギルドカードをかざす。
カードからレーザーが射出され
暫くすると魔石がころっとでてきた。
「良し完了、次はと!」
歩ちゃんは次のワイルドウルフに行く。
「本当に便利ですよね!
異世界のイメージが変われました」
※八雲
「良いシステムだね。
ギルドカードでモンスターを
倒した証拠になるし倒さないと
ダメだけど魔石の回収もできる。
回収したいモンスターに関しては
回収部隊が取りに来てくれる」※結城
「冒険者としてもっとも重要なのは、
行方不明の際、救出の際の目印になる」
※スカーレット
「ナビ機能ですね。助かりますよ
異世界ですかね」※八雲
「八雲君、異世界が文明が遅れていると
いうのはただの思い込みだよ。
僕らがいた世界より文明が発達
している世界だってあるをじゃない
かな?」
「なるほど、そうかもしれないですね」
なんか気のせいか結城さんと喋ってると
頭が良くなった気になるぞ。
「お兄ちゃん達喋ってないで
手伝ってよ~」
「ごめん」※八雲、結城
…
……
それから順調に依頼をこなし
僕達はBランク冒険者になった。
「八雲さん、お疲れ様です。
依頼の方はどうでしたか?」
「ルリリカさん、初めてのBランク任務
だったんで苦戦するかと思いま
したけど………」
「どうしました。苦笑いになって
ますが?」
「お兄ちゃんが一撃でミノタウロスを
一刀両断したの」※歩
「流石勇者だね凄くかっこ良かった。
『ライトセイバー』って技名があって
いいな~」
「八雲もやれば良いのに~」
「言う必要があるなら良いけど
僕のギフトまだわからないからな~」
「……………」※ルリリカ
「あ、すいません話がずれちゃって、
つまり簡単に終わって拍子抜け
しちゃって」
「お兄ちゃん強すぎだよ!」※歩
「ごめん、強そうだったから
力を入れすぎたみたいで、
まさかあんなにあっさり倒せるとは
思わなかったよ」
「そうでしたか……ミノタウロスは
Bランクに上がって最初につまづく
難易度の高い以来なのですが、流石です」
「でも、どうしようかな~早く終わって
時間があるし……そうだ!
スカーレットさん前言ってた。
魔法使いさんいないですかね!」
「う~ん、いるかな~ちょっと探して
みようか!」
「あ、居た!サイラ~」
スカーレットさんが声をかけた先には、
神官のような服装をした女性がいた。
「スカーレット?どうしたの
今日はお休み」
「今日は早く依頼を達成できたから
例の子連れてきたんだけど時間ある!」
「大丈夫よ。その子ね神聖なオーラを
感じるわ」
「初めまして、歩と言います。良ければ
聖魔法についていくつか聞きたくって!」
歩ちゃんは冒険者として聖魔法が
どのように使えば良いか話が
聞きたかったらしい。
僕達も参考に聞くことにした。
「うん?誰だこいつら」
斧を持った戦士風のガタイの
良い男が現れた。
「タダンカさんお帰りなさい。
皆もお帰り」
後ろに他にも2人居た。
「誰なのこの可愛い子達は?」
弓を持った軽装の女性が話しかける。
「この子達は例の召喚者です。
ナンシーさん」
「お~マジかよ。前から話した
かったんだよ」
長身の大盾を背中に背負った男が
興奮気味で間に入ってきた。
「キープさん落ち着いて、
皆引いていますよ」
「え、マジ、ごめん」あっさり引く
と思ったら………
「君たちが召喚者なんだちょっと
話そうよ」
話す相手を僕と結城さんに変更
「ね~ね~」と言ってしつこそうなので、
取り敢えず話をすると悪いしとでは
なかった。僕達召喚者に憧れに
近いものがあるようだ
話が盛り上がり意外な方向に
話が言った。
「俺達と合同で依頼受けない」※キープ
「合同で依頼ですか?どうしてですか」
※八雲
「依頼書の中にオーガの討伐があって
俺達だけだと戦力不足の可能性があって
できるだけに安全に行きたいんだよ」
※キープ
「理由は分かりましたけど、
依頼料が減るし他の依頼にした方が
良いんじゃないんですか?」
※八雲
「………」※キープ
「実はさ~ オーガが目撃された近くに
私達の生まれ故郷の村があって
何とかしたくって」
※ナンシー
なんとなくバツが悪そうに言う。
「なるほど、その方が納得できます
でも僕だけでは判断できないんで
皆と相談して決めますね」
「八雲、行こう丁度良いかもしれない」
※スカーレット
「今のお前らの力を考えればオーガは
訓練になる強敵だ」
「オーガってやっぱり
強いんですか?」※歩
ちょっとワクワクしながら聞く
「強いわよ私一人なら確実に
逃げるはね。オーガはお前達が
倒したオークを10体いても
あっさり倒すわよ。パワーもスピードも
段違いだから気をつけてね!」
「うっ」華凪ちゃんがそれを
聞いて怯える
「大丈夫よ華凪ちゃん~」
ナンシーさんが何故かデレデレ
しながら華凪ちゃんに近づき、
スーと華凪ちゃん僕に抱きつく。
「あう、良いな~」※ナンシー
「ナンシーさんダメですよ
変なことしちゃー華凪さん大丈夫ですよ。
これだけのメンバーで行けば
油断際しなければ負けません。
私達も倒したことはありますから
安心して下さい」
「分かりました。宜しくお願いします」
※八雲
僕達はオーガ討伐の為
ランリカ村に向かう………
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