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過去編 異世界の勇者達
過去編 人助けは良いことだ!
しおりを挟む「八雲君、おはよう」
「おはようございます。ルリリカさん」
「おはようございます~~~~」
う、うるさい健司さん
現在ルリリカさんを口説いて
いるらしく、いつも気合いが
空回りして周りは皆苦笑い。
ルリリカさんはギルド受付嬢の中でも
エリートで美人、非常に人気が高いので
健司さん…………お疲れ様で~す。
「皆様、今回の依頼は
『ルルド地区のゴブリン駆除』
で宜しいですか?」
「はい、宜しくお願いします」※八雲
「分かりました。
今回の依頼を達成すると一定の点数に
到達しますので、Dランクに昇格
しますので頑張って下さい」
「よっしゃ~俺やりますよ~
ルリリカさん」※健司
「報酬アップ…………酒だ~~~」※一樹
二人は欲望MAXである。
「よ~し、頑張るぞ~」
「お~(>д<)ノ」
華凪ちゃんと熊五郎は元気に腕を上げ
リアクションを取ってくれた。
…
……
………
ルルド地区に八雲達は到着
「う~ん何かやけに静かだな~」
※健司
「そうですね。人の気配が殆どしない」
※八雲
周りを見回していると足音が
聞こえてきた。ドンドン人の足音
じゃない。
「お前達、戦闘態勢だ」
ガイールに言われ皆戦闘態勢を取る。
家の影からゆっくりと大きな
生き物が見えた。
「オークか………」ガイールは呟く
僕達は動けなかった。
図体がデカイとかそんな問題じゃない。
そいつの口には血だらけの人が………
どう見ても生きていない。
体の半分以上が損失している。
一人を除いて、全員ガタガタ
身体が震える。
「ブォ~~~」
オーガが威嚇してくる。
僕達は動くことが出来ないけど
「お前ら~死にたいのか~動け」
ガイールさんが今までこんな大声を
出したことはない。それだけ俺達は
危険な状態ということ。
ガイールはオークに突っ込んでいった。
オーガは腕を振り上げ潰しにかかる。
ガイールはオークにナイフを投げ
牽制する。オークは一瞬怯み
動きが止まる。
それに合わせオーラを高めるガイール
そのまま大剣でオークの腹を横一線。
見事な一撃だった。
オークはそのまま倒れ動かなくなった。
「お前ら、今から警戒しつつ
この村を出るぞ」
「でもガイールさん、村の人が」
「恐らくもうここには誰もおらん、
すべてオークに食われとるか、
逃げているだろう」
僕は恐怖のあまり声が震えながら
言った。
「ガイールさん生き残りは
いないんですか」
「居ったとしても探すには
リスクが高過ぎる。オークは群れで
動くからな、
さっきので終わりではないだろう………
八雲………囲まれたら生きては帰れんぞ!」
「………………………」
八雲はさっきので怪物オークが多数
いるとしたら自分はどうなって
しまうのだろうと想像して言葉が
出なかった。
「キャー、た、助けて~」
近くで女性がの叫び声が聞こえる。
その声を聞いた八雲は無意識に走る。
「あのバカモン!」
ガイールは八雲に続く
叫び声が聞こえた場所に行くと
恐ろしい光景が……
「いや~痛い~」
オークが2体、女性を取り合っている。
いや遊んでいるのか?
片方のオークは腕をもう片方オークは
足を持ちまるで壊れない程度に
引っ張って遊んでいるように見えた。
「やめろ~」
八雲はオーラを高め突撃
片方のオークを押し退けた。
しかしもう片方のオークの攻撃を
受け吹き飛ばされる。
「ぐあ~」
八雲は地面に転げ回る。
オークは八雲に追撃を試みるが、
ガイールが即座割ってはいる。
「大丈夫か八雲?」
「ふ~大丈夫ですガイールさん
まだまだ行けます」
「よし、まずは彼女を助けに行け!!」
八雲はガイールさんを数秒見て
彼女のもとに走る。
彼女を確認すると、引っ張っていた。
足と腕の付け根から血が、ちぎれては
いなさそうだが重傷だ早く治療しないと、
八雲は腰ポケットからポーションを
取り出し傷口にかける。
じわじわ治って止血にはなった。
「良し、止血は出来た!!
ガイールさんは大丈夫か?」
ガイールさんはオークを圧倒
オークはボロボロだ
「凄い、ガイールさん頑張って下さい」
「うぉーどりゃ~」
オークに大剣を振り下ろす。
オークを見事一刀両断した。
「ファイアソード………….ふん」
燃える大剣で思い切り横切りする。
オークは腹を切られたじろいだ所を
八雲が追撃オークは倒れうごかなく
なった。
「八雲、その人を担いで逃げるぞ」
「はい………!!……囲まれた」
八雲達は10体以上のオークに
囲まれていた。
「くっそう~」
「八雲いいか、俺がオークの群れに
突っ込む
その隙に、そいつをつれて敵の隙間
から脱出しろ」
「ガイールさん、何言っているんですが
そんなのでき………」
「バカヤローがそれなら勝手に人助け
するんじゃねよ~…………いいか
それしかここを乗り切る方法はない」
「………………そんな」
「フッ、冒険者はいつも命懸けよ!
さっきの行動は冒険者として
褒められたことじゃない。
仲間の危険を伴うものだ。……だかな、
俺はお前を責めん!
『人助けは良いことだ!』
最後まで責任持ってやれ~行け八雲~」
ガイールはオークの群れに突っ込む
ガイールさんの叫ぶような願いを聞き、
八雲は決意する。
叫びに押されるように八雲は走りだした。
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