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過去編 異世界の勇者達

過去編 八雲 冒険者生活に慣れる

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 ガイールは空を飛んだは
言い過ぎだったが、
それくらいの衝撃だった。

 ガイールは派手にこけていた。

「なぁーーにするんじゃババアーー」

 そこには60歳過ぎくらいの
お婆さんがいた。

「たまに来たと時くらい挨拶に
こんかーい!!」
 お婆さんは腕を組み
鬼の形相をしていた。

「普通に声をかければいいだろう」

「あんたはこのぐらいしないと
 覚えられんじゃろ。ボケジジイ」

 お互い睨みあって一歩も引かない
あれこんな人なんだ~………

「あの2人仲良いだろ~」
 隣のおじさんか声をかけて
教えてくれた。

 あの2人は昔ギルドでチームを
組んでいたらしく詳しくは知らないが、
ケンカ別れしたらしい、
それ依頼ギルドでは恒例レベルの
やり取りらしい。

 長いケンカが終わり、お婆さんは
帰っていった。

「全く会うたんびにあのババアは暴力
 振るいやがって~あ~痛い」

「大丈夫ですか?ガイールさん
 回復魔法かけて貰ったほうがいいんじゃ
 ないですか?」

「このくらいで治療などいらん」
 お前達一応言っておくがお前らは
お金を払わなくて良いが本来は
治療費が発生する。今日くらいのことで
治療してたらすぐに破産だ!

「え!!」全員

「八雲今回の報酬いくらだった」※一樹

「全部で銅貨20枚です」

「ガイールさん骨折の治療費
 いくらだったんですか?」

「銀貨5枚だ」

銀貨5枚………たしか……お金の考え方は

銅貨……………1枚…………千円
銀貨……………1枚…………1万円
金貨……………1枚…………10万円
白金貨………1枚………100万円

「今日の報酬じゃ本当は治療
できなかったんだ」
 ※八雲
「そう言うことだ、ゴブリンごときで
 そんなに払えるか」※ガイール

 たしかに……でも考え方にによっては
あんな簡単に骨折が治って銀貨5枚
元の世界に換算して5万円……むしろ
安いのでは!

「何にしてもゲガをしないに
越したことはない」※八雲
「は、甘い考えだ……とは言え次も
こうならおろろさせて貰おう」※ガイール

「………」※全員

「帰るぞ」※ガイール
ガイールに連れられ城に戻る。

色々あった1日が終わった。



……
………

それから1ヶ月が経過

 僕達はガイールさんの指導のもと
徐々に闘いに慣れてきた。

 オーラと魔法を使えるようになれば
単体でのゴブリンは楽勝、あっさり
倒すことができた。
相変わらす油断は出来ないけど
問題なく任務をこなし
他の任務も挑戦した。

 特にその中で驚かされたのが
華凪ちゃんだ

「八雲お兄ちゃんあぶな~い」

「ドゴーン」
 虎のようなモンスターが
吹っ飛んで行った。

「か、華凪ちゃんありがとう」
「えへへ、どういたしまして」
 華凪ちゃんは八雲に抱きつき、
八雲は頭を撫でる。


 しかしすごいなこれは、
八雲の目の前には熊のぬいぐるみ型の
ゴーレム

 華凪ちゃんのギフト
『パペットマスター』
華凪ちゃんはまず土魔法で熊の
ぬいぐるみ型の人形を作り、
ギフトの能力で自在に操る。
その破壊力は凄まじく今のところ
すべてワンパンで撃破している。

「しゃ今日も完勝だぜ。ギルドに戻って
 酒を飲むぞ!(*ノ´∀`*)ノ」※一樹

「待っててね
ルリリカさん( ≧∀≦)」※健司

2人とも随分こっちに慣れたもんだ

 戦闘でも殆ど苦戦することは
無くなった。
 ルリリカさんの話だと
そろそろDランクに昇格できるらしい。
もっと難易度の高い依頼を
受けることができる。
報酬も上がるしね。

 お金にかんしてはガンジールさん
からは自分達で稼いだお金だから
好きに使えと言われている。
僕は美味しそうな物があったら
食べる感じで殆ど貯金しているが、
ちょっと心配なのは一樹さん、
ガイールさんがお酒を飲んでる姿を
見て飲んでみたら大はまり
ギルドに帰ると飲んだくれている。
ちなみにここでは13歳から
飲んで良いらしい。


 ギルドに帰還し八雲は
ご飯を食べていた。

「熊五郎踊って、ワン、ツー、
ワン、ツー」
 今テーブルの上で熊のぬいぐるみが
手を闘い振ったり、回ったりして
踊っている。
 う~ん何度見ても不思議な光景だ。

「華凪ちゃん、熊五郎と遊ぶのは、
 ご飯食べてからにしない。お皿に
 ぶつかったら危ないからさ~」

「うん、わかった(^○^)」
熊五郎はテーブルの上でお座りしている。
可愛いもんだ。

「八雲お兄ちゃん、ファイアブルの
骨付き肉頼んでも良い」

「お~良いぞ!僕も食べたい」

「やった~~  にく、にく、にく」
華凪ちゃんは嬉しそうに歌う。
意外だったが華凪ちゃんは肉好きで
特に必要ファイアブルの骨付き肉が
大好きである。
 それなりに捕まえるのが難しいらしく
銅貨4枚とお高めでたま~にしか
食べない。
 ま~あまりお金の使い道がないので、
毎回食べても良いのだが飽きるので、
僕達は楽しみのひとつとして、
頑張ったご褒美として食べることに
している。

「八雲、華凪ちゃん、怪我はないかい」
ピリカさんが来てそのまま僕達の
テーブルの席に座った。

 ピリカさんはガイールさんと
毎度言い合いをするお婆さん
ただ最近は周りが言うように
仲が良くてじゃれ合っているだけだと
分かってきた。

 ピリカさんはいつも僕達に声を
かけてくれて色々なアドバイスを
してくれる。モンスターの
生態や動きの癖、弱点等
冒険者としては大助かりだ。

「ガイールは相変わらす偉そうなこと
 言ってるんだろ~」
 ただいつも途中からガイールさんの
話しかしない。

 八雲達はギルドの生活になれ
満喫している。
そんな矢先の事件…………
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