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過去編 異世界の勇者達
過去編 八雲 異世界に召喚される
しおりを挟む『勇者召喚』
僕は異世界に呼ばれた。
「何だ眩しいぞ」
八雲は強い光に包まれ前が良く
見えない。暫くすると立派な教会
みたいなところにいた。
周りには僕の他に何人かいる。
同じように周りを皆見て動揺して
いるが騒ぐに騒げないな周りには
騎士みたいのにか籠れてる。
怖いな~これ
「歩(あゆみ)離れるなよ!」
「うん、お兄ちゃん」
兄妹かな兄が妹を守る。
うん、うん!! 微笑ましい
「異世界の者よ。よくぞ来てくれた……
……………………………………………………………
この時この国シャインの国王から
長々と話を受けたが正直、僕も含めて
テンパってたから殆ど頭に入って
無かった。
「皆様こちらに、ギフトについての
説明とあなた方のなかに勇者の称号を
持たれた方がいます。確認します」
シスターみたいな格好の女性に
呼ばれた。
「ね~ね~大地(だいち)すごいよ
勇者だって、異世界って感じだね」
「未希(みき)騒ぐなよ。これから俺達
どうなるか分かんないんだぞ!」
「大地って意外とビビリだよね」
「な、何だと、ビ、ビビってね~よ」
大地は胸を張って主張
「うん、これは大地が勇者じゃないね。
よ~し私がなるんだから」
「バカ、あぶね~から止めとけって」
若いカップルだろうかイチャイチャ
している。こんなときに、羨ましい
「私はセシリアと申します。
神からのギフト『聖女』の力を
授かっています。皆様はこちらの
世界に渡る際にギフトを神から
授かっています。私が皆様のギフトを
お教えします」
「ギフト?それって凄いのか?」
高校生くらいの丸坊主の青年が発言した。
「う~ん、そうですね~」
愛らしくセシリアは首を傾げ考える。
セシリアは聖女だとのことだが、
物静かな落ち着いた感じではなく
明るくアイドル並みの可愛さがある
スタイルも服の上からでも分かる
凹凸具合だ、あんまり聖女ぽくないかも
「こちらの世界でギフトを授かって
いるのは10万人に1人と言われています。
ギフトはどの力も他にはない力です。
中には天候を操る力、竜を従える力等
強力な物ばかりです。
どの国でも要人扱いとなりますね。」
「スゲ~、ファンタジー、異世界だぜ」
高校生くらいの丸坊主の青年は
テンションが上がりまくり騒ぐ
「君うるさいよ。落ち着きたまえ」
メガネをかけた学者風の頭の良さそうな
25歳前後の男が注意する。
「え~良いじゃないですか~
異世界ですよ、魔法とか使えるんですよ。
後さっき言いましたけど、俺の名前は
健司(けんじ)ですよ。坂本(さかもと)さん」
「あ~健司君今大事なところだから
静かにしてくれ、私も魔法には
興味がある」
「了解ッス、坂本さん」
年上でも気兼ねなく話す健司
「すいません、聖女様続きを
お願いします」※坂本
「はい、分かりました。それでは1人ずつ
こちらに来てください」
「ウッス、俺一番」
健司は手を上げ主張する。
周りも特に文句はなさそうなので、
そのまま健司は向かう。
聖女セシリアさんからお告げを受け
自分のギフトを教えて貰う。
「それじゃ、僕達も行くか」
あの兄妹の番みたいだ皆凄そうだけど
あの2人はどうかな?
「では貴方達の名前を
教えて下さい」※セシリア
「東藤結城(とうどうゆうき)です」
「私は東藤歩(とうどうあゆみ)」
「分かりました」
セシリアさんが祈りを捧げると
淡い光と共に天使が降り立ち
小さな水晶をセシリアさんに渡す。
ここまでは皆と一緒だったが、
その天使は何故か帰らず、
結城さんの前に行き留まる。
「何なんだ?」結城さんは驚き
呆然とする。
「綺麗(* ゜∀゜)」歩は天使に
目を奪われる。
「どうやら貴方のようですね。
神から勇者の称号を賜りし者………結城」
「お兄ちゃんが勇者
…………やったねお兄ちゃん」
「いや、僕はそんな器じゃ…………」
「いいえ、間違いありません。では
この水晶をお持ち下さい。勇者の称号が
刻まれています」
この後、歩ちゃんもお告げを受け、
もとの位置に戻る。歩ちゃんは
結城さんが勇者だったことが
相当嬉しかったらしく終始笑顔だった。
「それでは、貴方も来てください」
おっと僕の順番だ勇者は決まったけど
自分の今後が決まる大切な儀式だ
緊張するな。
「宜しくお願いします。聖女様」
「はい、お任せ下さい!」
再びセシリアが祈りを捧げる。
僕の能力なんだろ~ヤベ~ドキドキが
止まらないぜヽ(o・∀・)ノ
暫く待つが一向に天使が現れない。
あれ?………もしかして天使がそこに
いるからか結城の方に振り向くが、
いや関係ないだろう。
この後3人お告げを受けたが
天使は現れた。どう言うこと……………
「あのですね。大変申し上げにくいの
ですが」
セシリアさんが非常に言いにくそうに
続きを話す。
「恐らくですね。八雲さんにはギフトが
与えられなかったようです」
「え!?」………これは僕は落ちこぼれと
言うことか
「ガクッ」と音が出そうな勢いで
首を下げ落ち込む僕
「アハハハハ、マジかよ外れとか
あるのかよ笑える」
ややヤンキー臭い体格の良い男が
僕をバカにしてきた。
そっか~僕は外れか~とか
考えていると
「ちょっとあんた随分ひどいこと
言うのねあの人に謝りなさい(>д<)ノ」
勇者の妹歩ちゃんが男に激怒し
お兄さんが、肩を掴み止めていた。
「何だよ。文句でもあるのか外れの
落ちこぼれは邪魔なんだよ」
「何ですって……!!!」
より怒り前に出ようとする歩ちゃん
「は~」とため息をつき
僕は歩ちゃんのもとへと走る。
「君、ありがとうね。僕のことで
怒ってくれて、すっごく嬉しいよ」
八雲は笑顔で声をかける
「でも気にしないで、ちょっとショック
だったけど、ないものは仕方ない
取りあえず他で頑張ってみるよ」
歩ちゃんは呆然と八雲を見る。
「聖女様、ギフトがないからって
いきなり見捨てないですよね!」
「もちろんです。ギフトがなくても
貴方達には他にも強い力が備わって
います。訓練次第で強くなれます。
八雲さん、諦めず頑張りましょう!」
セシリアさんは両拳を前に上げ
頑張ってと可愛く応援してくれた。
これが、結城さんと歩ちゃんとの
最初の出会いだった。
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