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第二章 二度目の異世界
元英雄 死について考える
しおりを挟む「先生落ち着いて下さい」
「は、は、は~分かっとるのじゃ、
しかしどうしてやろう」
いまいち先生が戻ってこない。
どうしょう先生は激オコである
プンプン丸である。
「八雲とにかくそのルームさんを捜して
薬取り返すさないと、寿命が…………」
凛が心配そうに声をかける。確かに
そろそろポックリ行きかねない。
………………タイムリミットは近い。
「先生すいません、ルームさんって
どこに住んでますか?」
「あ~(怒)、腹が立つ~えーとだな~
あいつもなかなか変わりもんでな、
1ヵ所に留まらない。放浪癖がある。
今回ここに来たのも偶然じゃ、
正直皆目検討が つかん!」
「え…………どうしょうΣ( ̄ロ ̄ll)」※八雲
「何て事だ、あと少しのところで」※赤城
「なんとかしないと。ヽ(д`ヽ彡ノ´д)ノ」
※凛
「みんなどうしたの?(,,・д・)」
メール※クク
「ワンワン、そう慌てるな(ダンディー)
ルームが来たのは2日前だ、そう遠くには
行ってない。飛んでいった方向からして、
ラージの町じゃないか~………ワン」
「………………早く言え!!!」※クク以外」
「わうううー」※ポチ
「お前達急ぐぞ、ラージはそう遠くわない
今から行けば捕まえられるのじゃ」
「まったく一息着けると思っていたが!」
※赤城
「みんな今日は休んで行った方が
いいんじゃ」※八雲
「もう八雲は人の心配より自分の心配を
しなさい」 ※凛
「まったくじゃ、ポチお前も来るのじゃ、
近くまで行けば匂いで辿れる。」
「でもだな、俺は番犬だぜ!
家を離れていいのか?」
「気にしなくていいのじゃ!大事なものは
ほとんどあいつが持っていきよったのじゃ」
リームが怒りで歯軋りを鳴らしながら
言った。
「な、なるほどだぜ、俺としては
久しぶりの外出だ!楽しませてもらうぜ!」
「頼むよ!ポチ」※八雲
「任せておきな八雲、俺に掛かれば
おちゃのこさいさいだぜ。ワン
「では出発なのじゃ!」
…
……
………
「妖精よ、八雲の寿命はあとどれくらいだ」
「さっき確認したのじゃ……10日じゃ」
「これは急がんとな!」
「まったく当人が一番ぽけっとしておる」
赤城とリームは改めて急ぐ必要性に
ついて共有した。
「先生、後どれくらいで着き
そうですか?」
「今のスピードなら2時間ほどで
着くのじゃ」
魔法による高速移動のおかけで、
その日にラージに到着できそうだ。
「ドカーン、バキッ」
「助けてくれ!!」
遠くで魔法による火のてが
上がっている。良く見ると、
5台の馬車が盗賊に襲われていた。
「八雲、襲われている、助けなきゃ!」
凛が走り出す。続いて八雲、赤城と
走りだした。
(リーム、ポチはククの護衛として残った)
「焔式 『火の鳥』」
凛の魔法が盗賊を襲う。
「チッ、邪魔がはいったか、
大地よ唸れ『アースウォール』
地面が迫上がり盗賊達を守る
「そんなのでは防げません!」
凛は手を振り魔法を操り、鳥は壁に
衝突する前に横に躱し壁の後ろにいる
盗賊に当てる。
「アチャー、アッチー」盗賊達の尻に
火がつき走り回ったり、転げ回ったり
している。
「お前らなにやってやがる。
下がれ俺がやる」
なんか偉そうな奴が現れた。
お頭的な奴か?
「ウウォー」気合いを入れオーラを
高める。お頭的な奴……
「出でよ。『ゴーレム』」
土が迫上がり砂が人形に変化した。
「アッハッハどうだ、ゴーレムだ!
死にたくなければ従ってもらおう」
ゴーレムは全長5mほどの大きさだ
なかなかの迫力
「凄い、やっぱり異世界だね」
「凛、なんか観光気分になってないか?」
「おいてめーら、聞いてるのか~」
お頭らしい人が怒っている。(゜Д゜#)
「こっちは急いでいるんだ、消えろ」
赤城が地面を蹴ると地面から斜めに
石槍が現れゴーレムを串刺しにする。
ゴーレムは砂となって消えた。
「アバ、アバ、アバババ~」
「はい、うるさ~い、ゴン」
お頭らしい男が精神崩壊したところを
八雲が殴って黙らせる。
「助けて頂きありがとうございました。
謝礼方ですが、今手持ちがありません
ラージに一緒に来ていただけないで
しょうか?」
「いえ、謝礼なんていいですよ。
大したことありませんでしたから!」
「八雲、謝礼はともかく一緒に行って
やるのじゃどうやら護衛が全滅している。
こやつらは、 一緒に来て欲しいのじゃ」
商人の方々は気まずそうに笑う
「了解しました。」
「うっ、はっはっ」
凛はある一点を見て気分を悪くしている。
見ている先には護衛の人の死体か
転がっていた。
「凛、大丈夫?」
「ごめん、ちょっと気分が悪くて………」
「凛、気にしなくていいよ。俺も最初は
同じだったから良く分かる、こちらの
世界では俺達の世界より身近に死がある。
……凛、大丈夫だ、何かあっても
俺が何とかするからさ」
八雲は笑って声をかけ凛も笑顔に
なりを安心させた。
心が揺れた。自分は随分こちら側の世界に
慣れていたが、2年の月日が自分を穏やかに
落ち着かせていた。凛はやはりこちら側に
染まってほしくない。俺がなんとか
しないとな八雲は凛の心も守れる決心を
する。
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