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第二章 二度目の異世界
元英雄 人が好きになれない(  ̄- ̄)
しおりを挟む「ここがガイアスかなかなか
でかい町じゃないか」
「八雲はガイアスには来たことないの?」
「あ~ここには来たことないな」
ガイアスは町全体が壁で囲われており
敵兵、モンスター等の侵入対策が
しっかりと取られていた。
「お前達そこで止まれ」
僕達はガイアスの入口と思われる門で、
衛兵に止められる。
「お前達ここに何をしに来た」
「僕達はこの街で待ち合わせをしていて、
通してはもらえないだろうか」
「今この町は戦争の最中だぞ、
何を考えているんだ」
※衛兵A
「お~い、そんな騒ぐなよ。
こちらさんにも事情が
あるんじゃないか」※衛兵B
「な~………あんたら悪いんだけど
今戦争中で、町に入るのも、
少し厳しくなっていて、素性の
知れないやからを入れるのに、いろいろ
確認しないといけなくってな悪い
んだけど付いてきてくれるか?」※衛兵B
衛兵は俺達をしっかりと見てから
町に入るための話をした。
「こっちだ付いて来てくれ」※衛兵B
僕達は衛兵の人に付いていった。
「あんたら随分変わった格好
しているな~」
「あ~そうだろ、僕達はが住んでる
町ではこんな格好が流行っててさ!」
突然のことで八雲は動揺した。
考えてみればこちらの服を持って
はいない。周りからすれば変わった
やつがいると思われてもしかない。
特別おかしなやつとは思われないにしても、
今後のことを考えるとこちらでの服を調達
する必要性があると感じていた。
「もう少し先だ」
衛兵の人は随分と街中まで連れていく、
てっきり門の側に守衛の詰所があって
そこで話すと思っていたんだが?
しばらくすると、それなりの大きさの
建物が現れた。
「なんか、守衛の詰所って感じしないね。
看板も無いし!」※凛
「そうなんだわ、今改修中でなボロくて
悪いけど入ってくれ」※衛兵B
「…………」※八雲
八雲達は守衛の詰所に入っていく。
「なんか、あんまりものが置いて
ないけど、ここ使ってないん
じゃない?」※凛
「今改修中だから物が少し別の場所に
移動しているんだよ」※衛兵B
「あ、別の場所にも詰所があるん
ですね!」※凛
「そうなんだよ、こっちが改修中だからさ~
別の場所に仮で詰所を作ってて、それで
物がないんだよ」※衛兵B
「う~んでもさ~なんで
こっち来たの?」※凛
「……………」※衛兵B
「ま~それについては
こちらでお話を……」※衛兵B
「え、なんかおかしくないですか?」※凛
「凛、良いじゃないか部屋に入って
落ち着いて話を聞こう」
八雲はそう言って部屋へと向かった。
凛は疑問を持ちつつも、八雲に続いて
入る。全員が入ると、
「ガラガラガラ」と音が
入口のドアに鉄格子が落ちてきた。
「アッハハハ、バカがまた
引っ掛かったぜ」
「クックク、良くやったな相棒、こいつは
なかなか高く売れる。」
もう一人大柄の男が現れ凛を
舐めるように見る
「お、こっちの子供もマニアに売れるぞ、
お、妖精までいるじゃないか最高だな!!
お~いお前達この鉄格子じゃ
逃げられるだろがガルクを呼んでこい。
眠らせるぞ!!」※謎の男
数人の男が現れた1人がガルクと
言うやつを呼びに行った。
「何こいつら、やっぱり守衛の人
じゃないの?」
「多分人身売買するいわゆる
人攫いってやつだな」
「うそ~ど、ど、どうしよう」
凛があたふたし始めた。
「凛は強いから大丈夫だよ!!」
「そうかこんな鉄格子壊して
やるんだから!!」
「無駄なことは止せ、ここは魔術師を
捕らえる特殊な術で構築した部屋だ、
力が入るまい。」
「あ、あれオーラが上手く出せない。
八雲どうしよう(*>д<)」
「アッハハハ、泣き叫ぶがいい
この場所は あまり人が来ないから
助けは誰もこないがな、
アッハハハ」
「ねー八雲……なんか方法あるの?」
凛は不安になりながら、
全然動揺していない
八雲の姿を見て不思議に思う。
「お前達みたいのがいるから、
人間が好きになりきれないんだよ!!」
八雲から怒気を感じ人攫い達は
震え上がっていた。凛もこんな顔の
八雲を見たことがなく、
どうして言いか分からなかった。
「おい、は、早くガルクを呼んでこい、
お、ガルク来たか、お前ら直ぐに
黙らせてやる」
詰所の入口の方から足音が聞こえる。
「カタン、カタン」人影が現れた。
そいつは人を片手で担いで、
妖精を連れていた。
見た目は赤髪で長身でイケメンだ、
腹が立つくらい『赤城さん』です。
「??? ナ、ナ、なんでお前がそこにいる
あれ、中にもいる。??????」
「どう言うことだーーーーー!?」
「お前うるせいぞ!」
赤城は担いだ男をリーダーと思われる男に
投げつける。
「べふっー」リーダーは投げつけられた
男に潰される。
「くっそー何をしやがる。? お、おい
ガルクじゃないか、お前何している。」
リーダーの男は慌てふためきガルクを
起こそうとしているが全然起きない。
「お前が眠らされてどうする!!」
※リーダー
「八雲、私さ幻を見ているのかな?」
「凛、違う違う、幻は隣だよ!」
「!!」「こっちの赤城君が偽物なの」
「精霊闘気『水』ミラージュ」
八雲の目が青色になった。
「えーーー八雲もしかして最初から
魔法使ってたの~」
「そうだよ、凛だってこいつら、
怪しいと思ってたでしょ、
だから途中で先生に合図を送って
赤城と先生には離脱してもらったんだ。
もしもの時は助けてもらうためにな」
「どうせお前なら自力で脱出
できただろう」※赤城
「お前達調子に乗るなよ!!」
リーダーとその手下が並んでこちらを
見てほざいている。既に手遅れなのに………
「お前達、許されると思うなよ!!」
※リーダー
「な、なんだこれは手がないぞ、
また幻か?」※リーダー
「それなら良かったじゃろうに、
八雲は悪い人間には厳しい。
………… 幻ではないのじゃ」
「!!!!!!!!!!!!!!!!!」人攫い達
「あぁーーーーーーーー」人攫い達
…
……
………
「なんか、すごく疲れたよ」※凛
「あ~そうだな」※八雲
「八雲 大丈夫?」
八雲はぼっと空を見ながら歩いている。
何かを考えているようだ、気分は
悪そうだ!!
「大丈夫だ、どうにもモンスターの方が
気楽でいいよな。全く」
八雲は凛に笑顔で答えた。
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