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第二章 二度目の異世界
道満さん成仏して下さいからの 謎の少女現る。
しおりを挟む道満がニヤニヤするのは何となく
わかるけどなんで八雲までニヤニヤ
しているわけ?
「凛、ちょっと協力してくれ」
八雲は凛に近づきゴニョゴニョと
相談し始める。
「八雲、危なくない?」
「大丈夫、大丈夫、闘いとは時に大胆に
行かないとね~(* ̄∇ ̄)ノ」
凛は心配だが自分には良い方法が
思い付かない。
道満が出した煙が八雲達に迫る。
「凛、行ってくる」
八雲は煙の中に突っ込んでいった。
「うふふ、この煙を吸えば体が
動かなくなり悪夢に襲われる。
そして自ら死を受け入れるのだ。
………ま~死んでは美味しくなくなるから、
その前に食わねばな。
は~は~楽しみだ、うふふぶへー」
八雲『インパクトパンチ』が
道満に炸裂した。
「おま、おま、おまえどうして
ここにいる」
「どうしてかな~………では左手を
ご覧くださ~い」
左手には真ん中が赤く光った
球体があった。
「一体それが何だと言うのだ!!」
「簡単に言うと掃除機です。」
「そうじき? そうじきとは何だ」
「あ、そうか、あんたにはわかる
わけないか」
「掃除機は置いておいて、この球体は
あんたが発生させた煙を吸い取って
いるのささらにこの煙は体に悪いので
中にはなんと、凛さん特製の浄化の炎が
入れてあるので、どんどん呪いが
浄化されていま~す。」
「それを使って接近してきたのか?」
「そうだよ、そろそろあんたに
構ってられないから終わりにしようか」
『ウィンドブレード』
八雲は道満を切り裂く
「お、おのれ~この程度で」
「もちろんまだ終わりじゃないよ」
『ウィンドプレス』
「な、なに動けん」道満の上から
空気の塊を叩きつけ続けている。
「八雲大丈夫?」
「おう凛もう来たか?浄化の炎頼むわ」
「お、おい止めろ、この私を誰だと
思っているんだ」
「凛さんお願いします。」
「うん、わかった。浄化の炎」
「止めろ~あ、あ、あ~あれ気持ちィ~」
道満は穏やかな表情で消えた。
「なんか最後は分からんけど
成仏して下さい」
「凛、先生達の所に戻るか?」
「八雲なんか下からも嫌な気配が
するんだけれど」
「確かに、道満が捕らえた妖魔が
いるのかもな?」
「………………放置すると何か問題が起きる
かもしれないか、凛悪いけど
先生達をここに呼んできてくれ。
俺は一応確認してくる。」
「わかったわ、気を付けてよ八雲」
「了解です。( ゜Д゜)ゞ」
八雲は凛と分かれ地下の探索に行く
「何だよ、ここ牢屋じゃないか、
変なやつしかいないぞ、これは‼️」
牢屋の中にはぶつぶつ唱えるように喋る
霊がいた。恐らく呪詛に使うため育てた
呪いの道具だ間違いなく放置はできない。
「奥に進むと他と比べて綺麗目な
牢屋があった。中を除くと、
なんと小さな女の子が鎖に
繋がれている。あの野郎何てことし
やがる。八雲は急いで駆け寄ると
牢屋の錠を切った。
「お嬢ちゃん大丈夫か?」
女の子の姿は綺麗な金色の髪をしており
ボロボロな服装で年は10歳くらいだった
「あなた誰?」女の子はコテンと
首を傾げる。
「僕は八雲って言うんだ。大丈夫安心して
どこか痛いところはない、お腹は
空いていないか?」
「ぐぅ~」「お腹空いた~」
「そっか待ってろ。お菓子があるからな~
一杯食べなさい。ちょっと待ってくれたら
ご飯も用意するぞ」
「本当に~」ヽ(o・∀・)ノ
女の子は目をキラキラさせながら
お菓子にかぶりついていた。
「おう、ゆっくり食べて良いからな」
八雲は自然と少女の頭を撫でていた。
しばらくすると
「うっ……」女の子は泣くのを
必死にがまんしていた。
八雲は異世界で魔王軍によって
町を焼き払われ、身寄りのない
多くの孤児を見てきた。
当時は何もできない自分に腹を立てたり
むなしくなったりしたっけな。………………
だから、出来ないなりに何かしないと
いけないと思ったんだ。
八雲はそっと女の子を抱き寄せ
抱き締めた。
「えっ」女の子から声が漏れる。
「大丈夫だからな‼️俺が付いてて
やるから」
女の子はビクッとして、
「私はお母さんの子だからなこんな
ことなんかで泣かないもん」
女の子は泣くの必死に我慢しているのは
見たら分かるのだが、どうやら
認めたくないらしい。
「そっか、君は強いんだね。…………でもね!
強い子だって泣きたい時は泣いても
良いんだよ。………きっと泣いた分、
強くなれるんだから‼️」
この言葉は過去の自分の経験から
出た言葉だった。決してあっていると
自信があるわけではないが、
自分はそうして強く達なったと
実感している。
「ほ、ほんとうに?」
「うん、そうだよ、
だからお母さんも許してくれるよ」
「うっうっうーん、え~んえーん」
泣くことに限界が来たんだろう。
決壊したごとく止めどなく涙が溢れた。
しばらくして、女の子は照れながら
再びお菓子を食べている。
そろそろ行かないとなと立ち上がると、
女の子が不安そうに僕の服を掴む。
「今からここから出るけど、君は…………
そう言えばまだ名前聞いていなかったね!
僕は八雲って言うんだ。君の名前を
教えてくれる」
「ククル、皆はククって呼ぶよ」
「そうなんだ、クク歩けるか?」
「うん」
「よーしいくぞ~(* ̄∇ ̄)ノ」
「うーん( ≧∀≦)ノ」
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