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第一章 異世界帰還編

元英雄 命を大事に使います( ・`д・´)

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 今日も不振人物を見つけた。赤髪の……
そのまま知らん顔で行くことにした。
抜き足、差し足、忍び足
『ドン』………「あれ」

「おい、どこに行く、勇者」

「何回も言うけど勇者じゃないぞ魔王」

 こっそりと移動したがさすが魔王
一瞬で先回りされたか!!

「赤城お前さ~また魔王になる気か?」

「何でだよ、ならねーって言ってるだろ」

 元魔王こと赤城はムスっとした顔で
反論するが、僕の目から見ると…………

「赤城お前の周りに妖魔が多数見えるが
 気のせいか?(゜ロ゜)」

「言っておくが、俺が集めたん
じゃないからな」

赤城はやや焦った顔で反論する。

「まずは根津さん今の状況を
教えてくれる」

「こやつらは、私の呼び掛けに
応じてくれた有志達だ!!どうだ
すごいだろ~」

「お~すごいすごい、じゃーな赤城」

「この前みたいに逃がさんぞ~( ゜д゜)」

「いや、僕関係ないし、面倒事に
巻き込むなよ」

「は~ でなんでこんなに集めたの?」

「もちろん、赤城様の軍を作るためだ!!」

八雲は少し考えて

「先生、お願いします。」

「うむ、『ミラージュウインド』」

さーっと八雲とリームは消えた。

「あ、きったねーぞ、どこ行きやがった」


……
………

「ふー面倒事はこりごりなんでね。」

「あれ、八雲君ちょうど
良かったわ("⌒∇⌒")」

何故か部長がいた。いやな予感がする。

「先生」「ジャラ、ジャラ」「あれ?」

「部長これなんですか?」

いつの間にか体が鎖に拘束されていた。

「これでどこに行っても一緒ね❤️」

 部長は美少女ではあるが、きっと
この人にだけは惚れてはいけない、
本能がそう言ってる。こうして
半強制的にオモチャ屋に連れていかれた。

「おじさん、例の物入ったー」

「おー来たか、入ってるぞ~嬢ちゃん」

 見覚えのあるおっさんと部長が
話をしている。またここか~

「うん、坊主どこかで見たような」

「先日会ってますよ。貧血は大丈夫
なんですか?」

「おーお前か、あれは治ったから問題ない」

「それは良かった。呪いは解けたんですね」

「ね~それより例のやつ」

 おじさんと喋っていると部長は
待ってられないと、おじさんを急かす、
そんなに良い物なのか?

「ほいよ~例の物だ」

「やったー(/≧◇≦\)」

 あまり見たことがない部長の反応
よっぽど嬉しいようだ‼️

「よし、八雲君ちょっと手出して」

「あ、はい……痛ーー」

手を出すと、部長に針で刺された。

「良し」と言って懐から藁人形を出し
血の付いた針を藁の中にいれる。
八雲はヤバイと思い逃げようと扉に走る

 しかし、「あがっ」といって僕の体は
動かなくなった。

「フフフフフ、動けまい‼️」( ´∀` )b」

「さーこっちに来るのだ~」

「ぐっ」「ガ」「ガクガク」

 八雲の体は自分の意思とは
関係なく動きだす。部長の前まで
いつの間にか移動していた。

「部長あんた何をした~」

「八雲君あなたはもう私の物よ‼️
そんな口の聞き方をすると、
こんなことしちゃうよ。えい」

部長が藁人形の腕と足をぐにゃぐにゃと
動かしポーズを取らせると、八雲も
藁人形と同じ動きを取りポーズを取った。

「!?、な、なんだこりゃ~……い、痛い
 そのポーズは無理ですから部長ーー(×_×)」


……
………

「はーはーはー部長あなたと言う人は」

八雲は10分程こねくり回され、
やっと解放された。

「おじさん、思っていたより効果が
短いわよ」

「おそらく対象によるんだろう。
一般人なら丸1日くらいわけない効果が
あるから大丈夫だ!!」

「ふーん、じゃ良いか」
「ガクガク」

 部長は納得したらしくうんうんと
首を動かす。僕は今後の被害者の
想像をして恐怖した。

「今日は協力してくれてありがとう。」

「もう、勘弁して下さいね。」

部長は満面の笑顔で八雲は疲れた顔で
それぞれ帰宅するのだ。

……

「はー疲れた、やっぱり部長はドSだ
 関わらないように気を付けよう」

「ドン」
「うん?」

 八雲の足元に大きなネズミが
ぶつかっていた。大きいなと言うか
根津さんじゃないか?

「大丈夫ですか?根津さん」

「お前か、た、大変なのだ
赤城様の母君が~」

「落ち着いて、根津さん、
赤城のお母さんがどうしたの?」

「赤城様の母君が家で苦しそうにして、
 倒れてしまわれた。助けたいが私には
 術がない。どうすれば良い。(゜Д゜ ||)」

「わかった!根津さんは赤城に
知らしてくれ!俺はおばあちゃんの
ところに行く!」

「お~すまん、お願い申す」


……

急ぎ赤城の自宅に向かう八雲

「すいません、お邪魔します。」

八雲は断りもなく家の中へ、ドアを開け
リビングに入るとそこには赤城の
お母さんが倒れていた。

「大丈夫ですか」

声をかけ近づくとほとんど反応がなく
顔色も真っ青で荒い呼吸をしていた。

『ヒーリングウォーター』

八雲は即座に回復魔法をかける。

「くっ、ダメだ回復魔法が効かない」

「先生、どうにかなりませんか!!!」

「今アナライズをかけ確認した。………
 回復魔法をかけたそばから病魔が進行
 しておる。それを取り除かんとどうにも
 ならんのじゃ」

「そんな………でも………仕方ない‼️」

「待て、八雲ライフを使うな‼️」

 八雲が赤城のお母さんに手を伸ばすと、
リーム先生が必死の表情で八雲を止める。

「よいか八雲、この者の病は
普通ではない心臓にこちら言うところの
癌と言われるものが、それがこの
病気だが、原因は別にある
 『呪い』がかかっておる。こいつが
邪魔でこちらの医療でも魔法でも治す
ことが出来ん」

「先生、でも俺の『ライフ』なら
それが可能のはずです。やらせて下さい!!」

「ならん、この病は呪いが含まれておる……
 おそらくお前の寿命をかなり持っていく……
 場合によってはそのまま死ぬかもしれん」

リーム先生は泣きそうな顔で八雲を
睨みつける。

「先生…………」

八雲はうつむきどうすれば良いか考えた。
「力を使えば死ぬ!!」かもしれない。
もちろん死にたくはない
……けど……………「歩ちゃん」

おばあちゃんが倒れている姿があの時を
思い出させる。

「先生、命は大事に使わないとですね!!」

リーム先生は苦しそうな顔をする。


 八雲は目を大きく開きおばあちゃんを
見る八雲の周りに多数の魔方陣が展開
両腕を前に出すと魔方陣が移動し
おばあちゃんの周りをくるくると回り
光を強くする。

『ライフ キュアエンド』

八雲からオーラが流れ魔方陣に吸い込まれ
おばあちゃんへと流れた。
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