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第一章 異世界帰還編
鬼羅村長の因縁、八雲達VS 黒鬼
しおりを挟む八雲達は鬼門に到着した。
予想通り鬼が大量発生
餓鬼どもを取り敢えず一掃していく。
「大鬼が10体か多いな~」
「何でそんな軽い発言が出るのよ。
1、2体なら何とかなるけど多すぎでしょ」
「なに言ってるんだよ5体は確認済み
なんだから 1、2体はおかしいだろ、
ちょっとは増えてるけど」
「ちょっとじゃないわよ。どうするのよ!!」
「八雲さん達言い合いを
している場合では………」
「すいません、村長」
「仕方ないのじゃ、我が相手をしよう
ここはまだ環境が良いから
十分行けるのじゃ」
「先生おねがいします。」
リーム先生は詠唱する。大鬼の真上に
魔方陣が発現した。
『ウィンドプレス』
空気の塊が大鬼を潰して行く。
しかしさすが大鬼と言うべきか、
片膝を着きながら
何とか耐えていた。本来ならこれで
ぺちゃんこにつぶれている。
「スゴい、大鬼の動きを止めている。
これなら攻撃し放題じゃん」
「そう言うことじゃ、さっさとやってくれ、
止めるのも結構疲れるのじゃ」
「皆、近づき過ぎずに攻撃してくれ」
「「分かった」」
大鬼達を撃破していく八雲達、村長は
驚きながらも何とかなりそうだと
安堵しながら周りを見回していると、
鬼門の近くに人が立たずんでいることに
気づく。
「あ、あいつがなぜいる」
村長は驚愕し震えた。
「ふ~終わりました。
先生もう大丈夫です。
ありがとうございました。」
「疲れた疲れた、早く帰って
甘いチョコバナナが食べたいのじゃ」
「分かってますよ。先生」
大鬼が片付き軽く雑談していると、
村長がいないことに気づいた。
周りを見渡すと、鬼門のそばで
誰かと喋っていた。
「あれ、誰かな~八雲」
「わからないけど、2人共行こう。」
八雲達は鬼門に向かう。そこでは
村長が悲しい顔をして喋っており、
なんか、複雑な関係の人なのだろうか?
「村長さん、どうしたんですか?
この方は村人の方ですよね」
「はい、その通りです。
この者は幽鬼(ゆうき)と言いまして、
私の旧友であり…………………………………
村の掟を破った為、私が殺したはずです。
「「「……!!!!!」」」
八雲達は驚きながら、幽鬼を見ると
人ではないことが分かった。
肉体を持たず魂のみの存在
「幽霊がいるんだ~」
「初めて見たけど普通の人に見えちゃうね」
「2人共なに言ってるのよ。鬼とか妖精が
いるんだから幽霊がいてもおかしくない
でしょ」
八雲と凛は神薙に諭され、たしかにと納得、
八雲は神薙にツッコミをいれられ、
油断したと少し落ち込んだ。
「幽鬼なぜここにいる?死んでなおお前は
前鬼様と後鬼様に取り憑かれているのか❗️」
「鬼羅(きら)よ! なぜお前はわからん
我らが神をひと目みたいと思うのが、
何がおかしいのだ。
………お前は結界に入っているから
私の思いがわからんかー!
…………私はお二人の神に
お会いしたいのだ。」
「何度も言ったはずじゃ、危険だとお二人は
崇めるべき神なだけではない荒ぶる神だと
良いか無闇に近づけば食い殺される。」
「………クックック、よいよい私は死んでおる
お前に殺され、この場所の地縛霊となった
10年に1度この洩れでたお二人オーラで
私は身体を具現化できる。実体を持つことが
できるのだ~さらに鬼達との繋がりが出来て
私の思うままに操ることができる。
お前への復讐も果たせるわー」
幽鬼から黒いオーラが溢れでる。
「………………そうか、お前の仕業じゃった
のか、わしの責任じゃな、判断を
間違いたようじゃもっとお、お前と対話を
するべきじゃった。くっ」
村長は悔しさを滲ませ、過去を思いだし、
涙を浮かべ語った。そして決意する。
「わしが改めてお前に引導を渡そう」
村長からオーラが溢れ鬼のように
角が生えた。
「鬼羅よ、さすがだ、お前くらいじゃ、
その変身が可能なのは、
だか私も昔のままではない
お二人のお力を頂いた私は本物の鬼だー」
幽鬼は徐々にすがたを変え鬼へと
変異していった。
「幽鬼、もう昔のお前はおらんのじゃな
鬼として討伐してやろう‼️。」
「村長さん、私達もお手伝いさせて
頂きます」
「邪魔だ!!、私と鬼羅の闘いのな!!」
どんと地鳴りが響く、幽鬼の後ろに突如
鬼が落ちてきた。今までと違い黒の鬼
異質なオーラを放っている。
「こいつは大鬼を食べさせた。
大鬼の集合体鬼達の痛みと苦しみが
呪いとなり、異質な存在となって
しまったが、面白い存在だろ。
「八雲、あいつは強い怨念の塊だよ
昔一度似たようなやつを見たことが
あるけど、普通に倒すと呪いを受ける。
浄化の力が必要」
「呪いか厄介だな~とにかく止めは
俺が刺すから2人は下がれ。」
「八雲なに言ってるのそんなの
ダメだからね‼️」
「そうだよ~」
「大丈夫だ、なんの対策もない訳じゃない
信じてくれ。」
2人は複雑な顔をしてお互い目を合わせ
ため息をしてから「分かった」と
返事をした。
凛は心配ではあったが自分には対策が
思い付かなかった。今もモヤモヤした
気分で八雲を見つめる。
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