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第一章 異世界帰還編
ギャップ萌えは最高、甘味も最高
しおりを挟む八雲は取り敢えず任務が決まったので、
帰ることにした。神薙も今日は予定が
ないとのことで、近くに美味しく団子屋が
あるらしく一緒に食べに行こうと誘われた。
最初は断ろうかと思ったが、先生が
食べたいと強く要望、行くことにした。
「先生はこっちに来てから、
食べてばかりですよ」
「八雲、こっちは甘くて美味しく食べ物が
たくさんあるんだから仕方ないのじゃ」
「リームさんのところは甘いもの
はなかったの?」
「もちろんあったのじゃ、しかし木の実、
花、ハチミツ等でほとんどが調理されて
いない。美味しさのレベルが違うのじゃ」
「なるほど、確かに妖精が調理している
イメージないものね‼️」
「でも、先生は錬金術士や薬師で
有名でしたよね。料理くらいで
きましたよね」
「あの時は食べることにあまり興味が
なかったから、八雲と旅に出て我も
変わったものじゃ」
歩きながら、先生と神薙と雑談していると、
校門の前に、男子があつまっていることに
気づいた。なんか前もこんなことあった
気がする。
校門の前に行くと
「いたー 八雲」と声をかけられた。
声が聞こえた方を向くと、凛がいた。
「あれ、凛じゃないか?どうしてここに?」
「八雲に会いに来たの!!」
「なんかあったのか?」
「えっと~や、八雲が心配で
………突然いなくなったから」
「あ~そうか悪かったこっちもバタバタ
してて連絡いれておけば良かったよ」
凛はどうやら心配でわざわざ会いに
来てくれたみたいだ。嬉しいね~
それにしても周りの男子からの視線が痛い、
恐らく凛目当てで集まって居るんだろう。
美人さんはこういう時大変だね~
そんなことを考えていると
「八雲君、知り合い?」と神薙が
僕の肩越しに声をかけてきた。
「えっ…………」小さく声をもらし凛が
固まった。
「前の学校の友達だよ」と八雲が
神薙に答える。
硬直から解放された凛は
「ダ、ダ、誰かなその可愛い人は」と
聞いてきた。
「うん、あれ、えーと」八雲は改めて考えた。
八雲にとって神薙は先輩だった、あまりにも
雰囲気がないため、友達だくらいの感覚で
喋っていたけど、失礼では…………………と考え
思考していると。
「あ、私、私はね~八雲君の先輩だよ」
えっへんと胸を張って答える。」
「あ、そうなんですね」凛はほっとする。
「今から八雲君と2人で甘~いお菓子を
食べに行くんだ~楽しみ(≧▽≦)」
まんべんない笑顔で答える神薙に、
再び硬直する凛。
思考を終えた八雲は「友達だよ」と凛に
答えるが、あまり凛には聞こえていなかった。
「あーそうだ凛ちゃんも食べに行こうよ‼️
甘くて美味しいよ」
「あ、はい」凛はあまり考えず
答えてしまった。
こうして3人で『甘味処 絶』に向かうのだ!!
「ここだよ、スッゴく美味しいんだから
いこいこ~」
「………………凛良かった?無理やりで
すまない」
「八雲、気にしないで、ちょうど気に
なってたから」
「??…………気にしてるの気にしてないの??」
「おじさん、おばさん今日も来たよ~」
「ヤエちゃんまた来てくれたの、
ありがとうね」
店に入ると、大きな声で挨拶、奥から
おばさんが笑顔て対応していた。
「ヤエ……あ~神薙の名前か~」
「神薙、もしかして毎日来てるわけじゃ
ないだろうな~」
「え、そうだよ。美味しいんだよ。」
「お前は欲望に忠実だな。」
「私は、今に生きてるんだよ」
「何かチョットカッコいい」けど
きっとこれはアホ発言だ。
「えへへへ、そう (*´∀`)つ」
しまった、調子に乗せてしまった。
「ヤエちゃん、彼氏さんかい、
やったじゃない」
「おばさん、違うよ~
変なこと言わないでよ~」
おばさんは勘違いし、神薙は照れながら
「バシバシ」おばさんの肩を叩いていた。
バカやめろ冗談に聞こえない感じに
なってるじゃないか。
「ムーー八雲、先輩が勘違いしてるよ。
何か言った方がいいんしゃない。」
凛がほっぺを膨らませて、抗議してくる。
あまりない光景だ、美人がほっぺを膨らます。
なんてしたら、ギャップ萌えで可愛さ
100倍じゃないか、「くっー」
取り敢えず何か言わねば
「凛、可愛いぞ」
「へー…………………………………………………………
…………………や、八雲どどどどうしたの突然、
ななな何いってるのかな~」
「悪い、つい可愛い顔してたから
声に出ちゃって!!!」
「………………………」凛はキャパオーバーし
考えることをやめた。
『笑顔で』(〝⌒∇⌒〝)
「八雲、凛ちゃんこっちだよ~早く早く」
「おう、待ってくれ、凛行こうぜ」
「うん、行く(〝⌒∇⌒〝)」
僕達は美味しいお饅頭と羊羮を頂いた。
ここで困ったことになった。
3人とも黙ってしまった。美味すぎると
言葉がでなくなるらしい。
しばらくして、
「どう美味しかったでしょ」
「何これ美味しすぎですよ、神薙さん」
「こ、これは末恐ろしいのじゃ、今回は
5種類しか食べていないのに、すべて
美味しい、他にもまだ10種類以上
楽しみが止まらんのじゃ」
3人が意気投合している。確かに
甘いお菓子の前では女子は変わると言うが、
変わりすぎだ。(1人女子ではないが)
「八雲、鬼人村の件だけど、私も部長から
許可を貰って行けることになったから
宜しくね~」
「鬼人村、なんですか?」
「今度任務で、鬼退治に行くの、
かなり危ないから、気合い入れないと!!!」
「え、八雲も行くのー?」
「おい神薙喋って良いのか」
「……………………あれ ダメじゃん」
!!(゜ロ゜ノ)ノ
「凛ちゃん、黙ってて、ね!!」
「分かりました。」
「かるーい!!」
「その代わり私も連れてって!!」
「ダメに決まってるだろ」
「だって八雲が心配」
「ダメだ、危ないんだからな」
「八雲が強いのは知ってるけど不安なの」
「ダメなものは、ダメ」
「……………」
八雲と凛は押し問答になり、不穏な空気を
察した神薙は「連れて行けば?」と
びっくり発言
「お前は簡単に言うなよ‼️」
「でも、可愛そうだし、大丈夫私が守るから」
またしても偉そうに胸を張る。
「お前部長にしばかれるぞ」
「…………凛ちゃんちょっと考えさて」
「え、神薙さん」
手を合わせてごめんとポースし
凛は驚き、がっかりしていた。
「さて、そろそろ帰りますか?」
「あ、八雲まだ時間あるかな~」
「ん、あるけど、どうした。」
「私のおばあちゃんが八雲に会いたいって」
「なんでー」ちょいびっくりである。
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