1 / 1
最近、元カレに彼女ができたらしい
しおりを挟む付き合っていた元カレに彼女ができていた。
別にどうこう言う資格はない、別れて半年にもなる。
ただ、その彼女のほうが私の親友と呼べるまでの
人だったのだ。
(なんだろうこの何とも言えない感情は。)
まさか交差点で別れるなんて誰に予想できようか。
そんなある日、下校途中の電車内でその元カレと
彼女にばったりと遭遇した。
遭遇といってもこちらから一方的に気づいただけで
向こうは気づいていない。
(車両変えよ……)
ふと、2人を見ると肩を寄せ合い同じイヤフォンで
同じ曲を聞いている。
(……………………)
「つぎはー金剛、金剛」
目的の駅ではなかったがその空間から
飛び出した。
「はぁ、何してるんだろ」
駅のベンチに腰を下ろす。
本当になぜこんなことになったのか。
いや、理由は明確…………。
「ワンワンッ」
横に視線をやると犬がじっとこちらを見つめている。
(は……ついに私は犬にも同情されてしまったのか)
これではいけない。
家までは歩いて20分くらい…………。
(歩くか………)
本当、忘れることなどできない。
幸せすぎる時間と記憶。
忘れるには鮮明すぎる。
だから忘れなくてもいい、でも
うじうじはしない。
まっすぐと、前に…………。
そんなことを考えているともう家についていた。
「ただいまー」
家の中は静かで微かに自分の声が響く。
リビングを抜けて奥の和室に向かう。
「もし、あと少し速く交差点を抜けてたら
違う未来だったのかな」
和室の戸棚には私の写真とお線香があがっていた。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる