4 / 15
chapter3:communication
しおりを挟む
リフレッシュルームの中は意外と広い。中央にはみんなで会話をしたり集合して会議をするテーブルが置いてある。100インチを超えるディスプレイやさらに部屋の隅には何十年前かのレトロなアーケードゲームが置いてある。
「ここがリフレッシュルームだよホープ。みんな起床したらここに集まってこの開拓の旅について話し合ったり雑談したりして交流を深めていくんだ。」
アラタ様は私に丁寧に説明をした。周りを見渡すと、ふと気になるものがあった。ディスプレイの左側に何やらカップなどの容器が置いてある。
「アラタ様、あちらにあるのはなんでしょうか?」
「ああ、あれかい。あれはコーヒーオーダーメイドさ。僕が作ったんだけど、オーダーメイドってなってるのになかなか僕たちの好みを覚えてくれなくてね。やってみるかい?」
AI搭載型のコーヒーメーカーだ。使い方などを教えてもらい、操作することになった。
使い方は至ってシンプル。コーヒーカップを台に置き、誰が飲みたいかを選択、するとAIがその人のデータベースにアクセスして趣味趣向や好みを分析して味やコクなどを決めていく。
そうして味などを決めるとあとはカップに注がれるだけ。ミルクや砂糖などもそのときに差し出される。
さっそくアラタ様の情報で入力をすると30秒ほどで完成した。それをアラタ様に差し出す。
「どれどれ...。...やっぱり苦い...」
アラタ様はどうやら甘いコーヒーが好きなようだ。一口飲んだアラタ様は後味で舌を出しながら渋い顔をしていた。
そんなやり取りをしているとツトム様、ミナミ様が部屋に入ってきた。
「なんだ1番乗りだったか。てっきりまた遅刻すんのかと思ってたわw」
「ホープと船内を回るって言ったじゃないですか。それにいつも遅刻するのは発明に没頭しちゃってるからですし。」
「まぁまぁ2人とも、ホープ君にそんな見苦しいの見せちゃダメでしょ。ホープ君はこんなご主人様で大丈夫?w」
「ミナミさんまでやめてくださいよー」
私にはこのやりとりはよくわからないがミナミ様にしっかりと意見を述べた。
「はい、アラタ様は私にいろいろと教えていただきました。」
「ほら、ホープは優しくていい子なんだから!あんまりからかわないでくださいよ2人とも!」
アラタ様が恥ずかしがりながら2人に弁明した。すると部屋にさらに1人入ってきた。カスミ様だ。
「おや、まだみんな揃ってないのかアラタくん?」
「はい、まだ時間じゃないので。あ、そうだ!カスミさんにはまだ紹介してなかったですよね。この子はホープといいます!ホープ、挨拶しな。」
「初めましてカスミホドタ様。私はホープです。よろしくお願いします。」
「ああ、よろしく」
そう言いながらカスミ様は私に手を差し出してきた。何をしているんだろうか?
「おや、アラタくん。子供を自慢したいからってしつけがなってないんじゃないのか?一体誰との子供なんだ。」
少しニヤけながらカスミ様はアラタ様をからかう。
「え、カスミさん!?この子は僕の子供じゃ...」
「ふふ、冗談だよ。からかってみただけだ。
この子が例の制作していた子供型ロボットなんだろう?」
「はい!やっと完成しましたのでみんなに紹介していました」
「そうか...。いいかいホープ、これは握手って言うんだ。」
握手とは一体...。データベースを確認してみるがなぜ人は握手をするのだろうか。心がない私には理解ができない。
「カスミ様、握手とはなんでしょうか?」
そう聞くとカスミ様は私の手を握って。
「握手はこうやって、互いに戦う気はない。
仲良くしたいってわかりあうために行うんだ。」
カスミ様の手は暖かかった。そして肌触りがいい。私とは違い命というものが備わっているからなのか...。とても傭兵をしているような人の手じゃないほどに。
「カスミ様、貴重な情報ありがとうございます。人間のみなさまと仲良くするときには必ず使用します。」
「ああ、そうしてくれ。」
カスミ様は少し嬉しいのか顔を赤くしてそう言いカスミ様はツトム様、ミナミ様の元へと向かった。
「どうホープ、カスミさん優しい人でしょ?
あんな人が傭兵の仕事をしているのは意外だよね。」
「はい...私もそう考えます...」
人というのはギャップというもので成り立っているのかもしれない。
ーーーーーーー
それからさらに15分が経ち、今度はケント様、アスカ様、ミスズ様の3人が部屋に入ってきた。
「あれ、ホープくんもいますよ2人とも!」
「ほんとね、アラタくん会社にはホープ君のことは伝えてるの?」
「一応ホープについての資料などをアスカさんのディスプレイに送信しましたよ。そちらをそのまま会社に送ってもらえれば」
一応は会社の人間という立場上、アスカ様には敬語のアラタ様の構図。いや、基本はアラタ様は敬語で丁寧に皆さんに話している。
「それにしてもアラタ君は不思議なロボットを作るよね、子供型学習システムを搭載していくなんて。」
「ケントさんもやっぱり気になってますか?」
「そうだね、人間には遺伝子上で本能的に備わっている機能にはなるけど...。ロボットにそのようなシステムを導入する事例は聞いたことないからすごい興味があるよ!
ホープ君、よかったら僕の今持ってるこの本を読んでくれないかな?」
ケント様はまるで新種の生物をまた発見でもしたかのように目を輝かせて私に言った。
「わかりました。...ケント様、こちらはどのような内容の本なんですか?」
「ああ、ごめんね説明してなくて。これは1番最初に宇宙に開拓した人の自伝なんだ。宇宙航海の中で仲間と力を合わせて困難に立ち向かった事実とかが書いてあるんだ。」
開拓全史~あの星は綺麗だった~
データを確認すると、もう今から30年前に開拓の旅へ出かけた一行が様々な事件や出来事に巻き込まれながらも立ち向かい、そして開拓に成功して地球に帰還するまでのお話だ。
人間というのは「個」という存在ではちっぽけなものだが互いに団結し、「集」まった団体では最大限に発揮をしていく生物のようだ。
10分ほどで本を読み、ケント様にお返しをした。ケント様はもっと読んで欲しい本があると言い部屋を飛び出して行った。
「全くケントさんは相変わらずハマっちゃうと我を忘れちゃうよね♪」
ミスズ様は笑いながらそう言った。なぜ笑ってるのかはわからないけれど。そんなこと言っている途中にある人が入室してきた。マコト様だ。
彼が入ってきた瞬間に部屋の中が一瞬で静まりかえった。どうやらジュンタケウチという人と同じようにあまり歓迎されていない人なのだろう。程なくしてカスミ様がマコト様に声をかけていく。
「おやおや、軍のお偉いさんは社長出勤のようだね。」
「君のように暇な人間ではないのでね。軍に提出をするデータを作成していただけだ。」
「ほうそうかい。それにしても随分と人に大しての接し方がひどいね。よほど他人と話してきてもらってない感じ。」
「あいにく、君のように戦闘中で野蛮な行動を起こすような人間ではないのでね。君こそ、よく乗員のやつらと仲良さげに話してるそうじゃないか?」
仲裁にアラタ様が入っていく。
「やめてください2人とも、ホープにそんなところ見せないでくださいよ。」
「アラタ君、さっきも話したけど君の隣にいるそのガラクタにあまり変なことを吹き込まない方がいい。いや、もうすでに他の乗員に吹き込まれているか。」
「おい、いいかげんにしろよジジイ。私は別に構わないがホープにガラクタって言ったことは気にくわねぇ。銃を抜け、私と決着をつけろ!」
「ふん、この時代遅れの剣士もどきが。そろそろ死ななきゃわからないようだな。」
お互いが自身の武器を相手に向けて牽制をする。私は2人を落ち着かせるためにアラタ様と止めていく。
「カスミ様、おやめください。私はまだ生まれたばかりなのであの方にガラクタ呼びをされても致し方ないことです。」
「だけどいいのかいホープ、あんな風に言われて傷つかないのかい?」
カスミ様は私に対しては優しい口調でお話をする。
「マコト様とどのような因縁があるのかは私はわかりませんがどうか私に免じて今は耐えてください。お願いします。」
データにアクセスをして人間のケンカの仲裁についての知識を入れておいたため、さっそくその実践に入ったのが今の現状だ。
「わかったよホープ。変なところを見せてごめんね。あいつに何かされたらすぐに私に言いな。」
「ありがとうございます。」
私はカスミ様に感謝をして次にマコト様の元へ行く。
「マコト様、私に対してどのようにお考えなのかは定かではありませんがあまり人が集まっているこの場でトラブルを引き起こされても困ります。どうか今一度その銃を下げてください。」
「ふん。」
そう鼻息を立てマコト様は静かに少し遠くの席へ座った。それを見ていたみなさまが私に対して賞賛の声をあげる。
「すっげぇなホープ!お前やればできるやつだったんだな!見ててスッキリしたぜ!」
「ほんといい子だねホープ君!」
「ケンカ仲裁するロボット、ますます興味持っちゃったよ!」
「会社にもこんな子がいたらみんな喜ぶわ!ぜひ帰ったらうちに来てホープ君!」
「ホープくんすごーい!」
みなさんが私を褒めている、ということは内容から理解をした。
ちなみにジュンタケウチはというと...。
「クソ、なんでおれは未だに牢屋生活なんだよ!早くおれを出せー!」
閑話休題
「ここがリフレッシュルームだよホープ。みんな起床したらここに集まってこの開拓の旅について話し合ったり雑談したりして交流を深めていくんだ。」
アラタ様は私に丁寧に説明をした。周りを見渡すと、ふと気になるものがあった。ディスプレイの左側に何やらカップなどの容器が置いてある。
「アラタ様、あちらにあるのはなんでしょうか?」
「ああ、あれかい。あれはコーヒーオーダーメイドさ。僕が作ったんだけど、オーダーメイドってなってるのになかなか僕たちの好みを覚えてくれなくてね。やってみるかい?」
AI搭載型のコーヒーメーカーだ。使い方などを教えてもらい、操作することになった。
使い方は至ってシンプル。コーヒーカップを台に置き、誰が飲みたいかを選択、するとAIがその人のデータベースにアクセスして趣味趣向や好みを分析して味やコクなどを決めていく。
そうして味などを決めるとあとはカップに注がれるだけ。ミルクや砂糖などもそのときに差し出される。
さっそくアラタ様の情報で入力をすると30秒ほどで完成した。それをアラタ様に差し出す。
「どれどれ...。...やっぱり苦い...」
アラタ様はどうやら甘いコーヒーが好きなようだ。一口飲んだアラタ様は後味で舌を出しながら渋い顔をしていた。
そんなやり取りをしているとツトム様、ミナミ様が部屋に入ってきた。
「なんだ1番乗りだったか。てっきりまた遅刻すんのかと思ってたわw」
「ホープと船内を回るって言ったじゃないですか。それにいつも遅刻するのは発明に没頭しちゃってるからですし。」
「まぁまぁ2人とも、ホープ君にそんな見苦しいの見せちゃダメでしょ。ホープ君はこんなご主人様で大丈夫?w」
「ミナミさんまでやめてくださいよー」
私にはこのやりとりはよくわからないがミナミ様にしっかりと意見を述べた。
「はい、アラタ様は私にいろいろと教えていただきました。」
「ほら、ホープは優しくていい子なんだから!あんまりからかわないでくださいよ2人とも!」
アラタ様が恥ずかしがりながら2人に弁明した。すると部屋にさらに1人入ってきた。カスミ様だ。
「おや、まだみんな揃ってないのかアラタくん?」
「はい、まだ時間じゃないので。あ、そうだ!カスミさんにはまだ紹介してなかったですよね。この子はホープといいます!ホープ、挨拶しな。」
「初めましてカスミホドタ様。私はホープです。よろしくお願いします。」
「ああ、よろしく」
そう言いながらカスミ様は私に手を差し出してきた。何をしているんだろうか?
「おや、アラタくん。子供を自慢したいからってしつけがなってないんじゃないのか?一体誰との子供なんだ。」
少しニヤけながらカスミ様はアラタ様をからかう。
「え、カスミさん!?この子は僕の子供じゃ...」
「ふふ、冗談だよ。からかってみただけだ。
この子が例の制作していた子供型ロボットなんだろう?」
「はい!やっと完成しましたのでみんなに紹介していました」
「そうか...。いいかいホープ、これは握手って言うんだ。」
握手とは一体...。データベースを確認してみるがなぜ人は握手をするのだろうか。心がない私には理解ができない。
「カスミ様、握手とはなんでしょうか?」
そう聞くとカスミ様は私の手を握って。
「握手はこうやって、互いに戦う気はない。
仲良くしたいってわかりあうために行うんだ。」
カスミ様の手は暖かかった。そして肌触りがいい。私とは違い命というものが備わっているからなのか...。とても傭兵をしているような人の手じゃないほどに。
「カスミ様、貴重な情報ありがとうございます。人間のみなさまと仲良くするときには必ず使用します。」
「ああ、そうしてくれ。」
カスミ様は少し嬉しいのか顔を赤くしてそう言いカスミ様はツトム様、ミナミ様の元へと向かった。
「どうホープ、カスミさん優しい人でしょ?
あんな人が傭兵の仕事をしているのは意外だよね。」
「はい...私もそう考えます...」
人というのはギャップというもので成り立っているのかもしれない。
ーーーーーーー
それからさらに15分が経ち、今度はケント様、アスカ様、ミスズ様の3人が部屋に入ってきた。
「あれ、ホープくんもいますよ2人とも!」
「ほんとね、アラタくん会社にはホープ君のことは伝えてるの?」
「一応ホープについての資料などをアスカさんのディスプレイに送信しましたよ。そちらをそのまま会社に送ってもらえれば」
一応は会社の人間という立場上、アスカ様には敬語のアラタ様の構図。いや、基本はアラタ様は敬語で丁寧に皆さんに話している。
「それにしてもアラタ君は不思議なロボットを作るよね、子供型学習システムを搭載していくなんて。」
「ケントさんもやっぱり気になってますか?」
「そうだね、人間には遺伝子上で本能的に備わっている機能にはなるけど...。ロボットにそのようなシステムを導入する事例は聞いたことないからすごい興味があるよ!
ホープ君、よかったら僕の今持ってるこの本を読んでくれないかな?」
ケント様はまるで新種の生物をまた発見でもしたかのように目を輝かせて私に言った。
「わかりました。...ケント様、こちらはどのような内容の本なんですか?」
「ああ、ごめんね説明してなくて。これは1番最初に宇宙に開拓した人の自伝なんだ。宇宙航海の中で仲間と力を合わせて困難に立ち向かった事実とかが書いてあるんだ。」
開拓全史~あの星は綺麗だった~
データを確認すると、もう今から30年前に開拓の旅へ出かけた一行が様々な事件や出来事に巻き込まれながらも立ち向かい、そして開拓に成功して地球に帰還するまでのお話だ。
人間というのは「個」という存在ではちっぽけなものだが互いに団結し、「集」まった団体では最大限に発揮をしていく生物のようだ。
10分ほどで本を読み、ケント様にお返しをした。ケント様はもっと読んで欲しい本があると言い部屋を飛び出して行った。
「全くケントさんは相変わらずハマっちゃうと我を忘れちゃうよね♪」
ミスズ様は笑いながらそう言った。なぜ笑ってるのかはわからないけれど。そんなこと言っている途中にある人が入室してきた。マコト様だ。
彼が入ってきた瞬間に部屋の中が一瞬で静まりかえった。どうやらジュンタケウチという人と同じようにあまり歓迎されていない人なのだろう。程なくしてカスミ様がマコト様に声をかけていく。
「おやおや、軍のお偉いさんは社長出勤のようだね。」
「君のように暇な人間ではないのでね。軍に提出をするデータを作成していただけだ。」
「ほうそうかい。それにしても随分と人に大しての接し方がひどいね。よほど他人と話してきてもらってない感じ。」
「あいにく、君のように戦闘中で野蛮な行動を起こすような人間ではないのでね。君こそ、よく乗員のやつらと仲良さげに話してるそうじゃないか?」
仲裁にアラタ様が入っていく。
「やめてください2人とも、ホープにそんなところ見せないでくださいよ。」
「アラタ君、さっきも話したけど君の隣にいるそのガラクタにあまり変なことを吹き込まない方がいい。いや、もうすでに他の乗員に吹き込まれているか。」
「おい、いいかげんにしろよジジイ。私は別に構わないがホープにガラクタって言ったことは気にくわねぇ。銃を抜け、私と決着をつけろ!」
「ふん、この時代遅れの剣士もどきが。そろそろ死ななきゃわからないようだな。」
お互いが自身の武器を相手に向けて牽制をする。私は2人を落ち着かせるためにアラタ様と止めていく。
「カスミ様、おやめください。私はまだ生まれたばかりなのであの方にガラクタ呼びをされても致し方ないことです。」
「だけどいいのかいホープ、あんな風に言われて傷つかないのかい?」
カスミ様は私に対しては優しい口調でお話をする。
「マコト様とどのような因縁があるのかは私はわかりませんがどうか私に免じて今は耐えてください。お願いします。」
データにアクセスをして人間のケンカの仲裁についての知識を入れておいたため、さっそくその実践に入ったのが今の現状だ。
「わかったよホープ。変なところを見せてごめんね。あいつに何かされたらすぐに私に言いな。」
「ありがとうございます。」
私はカスミ様に感謝をして次にマコト様の元へ行く。
「マコト様、私に対してどのようにお考えなのかは定かではありませんがあまり人が集まっているこの場でトラブルを引き起こされても困ります。どうか今一度その銃を下げてください。」
「ふん。」
そう鼻息を立てマコト様は静かに少し遠くの席へ座った。それを見ていたみなさまが私に対して賞賛の声をあげる。
「すっげぇなホープ!お前やればできるやつだったんだな!見ててスッキリしたぜ!」
「ほんといい子だねホープ君!」
「ケンカ仲裁するロボット、ますます興味持っちゃったよ!」
「会社にもこんな子がいたらみんな喜ぶわ!ぜひ帰ったらうちに来てホープ君!」
「ホープくんすごーい!」
みなさんが私を褒めている、ということは内容から理解をした。
ちなみにジュンタケウチはというと...。
「クソ、なんでおれは未だに牢屋生活なんだよ!早くおれを出せー!」
閑話休題
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 野球と海と『革命家』
橋本 直
SF
その文明は出会うべきではなかった
その人との出会いは歓迎すべきものではなかった
これは悲しい『出会い』の物語
『特殊な部隊』と出会うことで青年にはある『宿命』がせおわされることになる
法術装甲隊ダグフェロン 第二部
遼州人の青年『神前誠(しんぜんまこと)』が発動した『干渉空間』と『光の剣(つるぎ)により貴族主義者のクーデターを未然に防止することが出来た『近藤事件』が終わってから1か月がたった。
宇宙は誠をはじめとする『法術師』の存在を公表することで混乱に陥っていたが、誠の所属する司法局実働部隊、通称『特殊な部隊』は相変わらずおバカな生活を送っていた。
そんな『特殊な部隊』の運用艦『ふさ』艦長アメリア・クラウゼ中佐と誠の所属するシュツルム・パンツァーパイロット部隊『機動部隊第一小隊』のパイロットでサイボーグの西園寺かなめは『特殊な部隊』の野球部の夏合宿を企画した。
どうせろくな事が怒らないと思いながら仕事をさぼって参加する誠。
そこではかなめがいかに自分とはかけ離れたお嬢様で、貴族主義の国『甲武国』がどれほど自分の暮らす永遠に続く20世紀末の東和共和国と違うのかを誠は知ることになった。
しかし、彼を待っていたのは『法術』を持つ遼州人を地球人から解放しようとする『革命家』の襲撃だった。
この事件をきっかけに誠の身辺警護の必要性から誠の警護にアメリア、かなめ、そして無表情な人造人間『ラスト・バタリオン』の第一小隊小隊長カウラ・ベルガー大尉がつくことになる。
これにより誠の暮らす『男子下士官寮』は有名無実化することになった。
そんなおバカな連中を『駄目人間』嵯峨惟基特務大佐と機動部隊隊長クバルカ・ラン中佐は生暖かい目で見守っていた。
そんな『特殊な部隊』の意図とは関係なく着々と『力ある者の支配する宇宙』の実現を目指す『廃帝ハド』の野望はゆっくりと動き出しつつあった。
SFお仕事ギャグロマン小説。
怪獣特殊処理班ミナモト
kamin0
SF
隕石の飛来とともに突如として現れた敵性巨大生物、『怪獣』の脅威と、加速する砂漠化によって、大きく生活圏が縮小された近未来の地球。日本では、地球防衛省を設立するなどして怪獣の駆除に尽力していた。そんな中、元自衛官の源王城(みなもとおうじ)はその才能を買われて、怪獣の事後処理を専門とする衛生環境省処理科、特殊処理班に配属される。なんとそこは、怪獣の力の源であるコアの除去だけを専門とした特殊部隊だった。源は特殊処理班の癖のある班員達と交流しながら、怪獣の正体とその本質、そして自分の過去と向き合っていく。
ARIA(アリア)
残念パパいのっち
ミステリー
山内亮(やまうちとおる)は内見に出かけたアパートでAR越しに不思議な少女、西園寺雫(さいおんじしずく)と出会う。彼女は自分がAIでこのアパートに閉じ込められていると言うが……
もうダメだ。俺の人生詰んでいる。
静馬⭐︎GTR
SF
『私小説』と、『機動兵士』的小説がゴッチャになっている小説です。百話完結だけは、約束できます。
(アメブロ「なつかしゲームブック館」にて投稿されております)
深淵から来る者たち
zip7894
SF
火星周回軌道で建造中の巨大ステーション・アビスゲート。
それは火星の古代遺跡で発見された未知のテクノロジーを利用した星間移動用のシステムだった。
航宙艦キリシマは月で建造されたアビスゲート用のハイパー核融合炉を輸送する輸送船の護衛任務につく。
月の演習に参加していたパイロットのフェルミナ・ハーカーは航宙艦キリシマの航空部隊にスカウトされ護衛任務に参加する事になった。
そんな中、アビスゲートのワームホールテストと同時に月と地球半球に広範囲の電子障害が発生したが……
「メジャー・インフラトン」序章4/7(僕のグランドゼロ〜マズルカの調べに乗って。少年兵の季節JUMP! JUMP! JUMP! No1)
あおっち
SF
港に立ち上がる敵AXISの巨大ロボHARMOR。
遂に、AXIS本隊が北海道に攻めて来たのだ。
その第1次上陸先が苫小牧市だった。
これは、現実なのだ!
その発見者の苫小牧市民たちは、戦渦から脱出できるのか。
それを助ける千歳シーラスワンの御舩たち。
同時進行で圧力をかけるAXISの陽動作戦。
台湾金門県の侵略に対し、真向から立ち向かうシーラス・台湾、そしてきよしの師範のゾフィアとヴィクトリアの機動艦隊。
新たに戦いに加わった衛星シーラス2ボーチャン。
目の離せない戦略・戦術ストーリーなのだ。
昨年、椎葉きよしと共に戦かった女子高生グループ「エイモス5」からも目が離せない。
そして、遂に最強の敵「エキドナ」が目を覚ましたのだ……。
SF大河小説の前章譚、第4部作。
是非ご覧ください。
※加筆や修正が予告なしにあります。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる