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第二章 「やはり元カノって存在はうざい...」
第13話 「思惑」
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どうして陸くん、あんな人を選んだのかな
やっぱり見た目?
おっぱいに負けたのか...
考えるだけでも自分がどんどん惨めになってくよ
それに、陸くんに私酷いこと言っちゃった...
なんであんなこと、付き合ってないのにそんなこと言うなんて重い女だと思われたらどうしよ...
そう思いながら学校まで歩いてるとふと涙が出てきた
「あれ、未紗。こんな時間に来るなんて珍しいね?」
朱音ちゃんと登校中に会うのは高校時代を含めても実は結構久しぶりだからなー
「てか未紗、なんで泣いてるの...」
あ、やっぱりバレちゃったか
「え、あぁ~...
実は昨日感動する映画見たからその余韻に浸ってる感じで」
「嘘!未紗昔から何かと有り得そうな理由つけて誤魔化すクセ!前からずっと直せって言ったじゃん」
やっぱり幼馴染は強い、私が何か隠してるのがすぐにバレちゃう
ヤバい、また涙が出てきちゃう...
「朱音ちゃん...ごめん」
「それで、何があったの?」
「実は...」
ーーーーーーーー
「はぁ!?それほんとなの!?」
「うん、たぶんあの人陸くんの元カノだと思う」
「話聞く限りじゃめっちゃ嫌な人じゃん!
てか陸くんそんな人だとは思わなかった...
それもうただのセフレじゃん」
「そうなんだけどね、ただ電車に乗る前に陸くんにひどいこと言っちゃったんだよね。
もう話しかけないでって...」
「いやそりゃ気になる人がそんなことしてたら誰だって言うでしょw」
私は今思っていることを全部朱音ちゃんに吐き出した
やっぱり私は重いのかもしれない
「それで、未紗はどうしたいの?
陸くんと仲直りしていきたいの?」
「うん、何かきっかけが欲しい...」
「わかった、私に任せなさい!」
朱音ちゃんがそう強く言ってくれたのは心強い、何かといつも助けてもらってる
「ありがと、朱音ちゃん...」
「あーもう泣かないでよ、鼻水垂れてるし!」
それは恥ずかしい...///
ーーーーーーー
昼休みに朱音ちゃんは陸くんに話をつけるとのことで、私は今日そんなにコマ数は多くないからこれで終わり
バイトもないからなんとなく昼ごはん食べに行きがてら少し息抜きすることにした
今日は少しこってりなラーメンを食べて映画を見に行こう
最近snsで話題の人間ドラマ映画、感動のラストシーンがバズってるからそれを直接見にいく
ふとした瞬間にあの2人の笑った顔を思い出す
お互いをある程度知った上でまるで夫婦漫才のようなトークをしていた2人を...
私は正直恋愛には奥手であまりよくわからないけど、羨ましいとは思った
あんな風に陸くんともっと話したいしできれば手を繋いだりスキンシップとかしていきたい
杉浦美緒さん、あんまり関わったことないタイプの人だからどんな人なのか
もしかしたら裏では男をこき使ってるいかにも高飛車な人なのかもしれない
もしかしたら重いメンヘラな人で陸くんのことをまだズルズルと引きずってるのかもしれない
とりあえずあまり仲良くできそうにない人って印象を初対面の時は感じた
ーーーーーーーー
映画を見終えて余韻に浸っていた
あのラストシーンは確かに多くの人が感動するような内容だった
病気持ちの彼女に献身的に何年も寄り添い、途中挫折しそうなこともあったけどそれでも思い合った結果、奇跡的に回復
彼女とした約束の場所でプロポーズをする内容、ありきたりだけどそれぞれのシーンの表現が細かくて確かにバズるよねって
さっきまで考えてたことが嘘のように映画の内容で頭がいっぱいになってた
上映が終わって夕方に朱音ちゃんからメッセージが届いてた
『未紗アロマ好きだよね!好きな匂いって確かジャスミンだよね?』
『そうだよー!なんでー?』
『聞いてみただけ!ありがとー!』
なんだったんだろう?
確かに私はアロマ好きだけど、まだ誕生日には早いはず
続いてまたメッセージが届いた
今度は誰だろうと思い見てみると、そこには【明】と書いてあった...
忘れもしない
高校の時、私を集団で襲って初めてを奪った人
一つ上の先輩で最初はすっごく優しい印象の人で好きになったけど、ある日呼ばれた時に4.5人に襲われた...
そのあと朱音ちゃんに相談してもう関わらないようにしてもらったのに...
今でも夢の中に出てくる1番嫌いな人...
『未紗、今日空いてるー?』
『いまさらなんの用ですか?てか私の連絡先なんで知ってるんですか?』
『あいつからもらったんだよ、そんなことより久々会おうよー、みんな会うの楽しみにしてんだからさー』
『ほんとに辞めてもらっていいですか、警察呼びますよ』
『そうかたいこと言うなよー、忘れたわけじゃねぇんだろ?w』
いろんな意味で忘れられるわけないでしょ
『もう連絡しないでください、迷惑です』
『じゃ最後に一回会お、それでほんとに終わりにすっからw』
ほんとなのか疑わしいけど、みんなにこのことバレるわけにはいかない
あとで朱音ちゃんにまた相談することが増えたなって思いながら私はこの人に最後に会いに行くことに決めた
ーーーーーーーーー
「久しぶりだなー未紗、元気だったか?
相変わらずいい体しちゃってw」
「ほんとにこれで最後ですよね?嘘ついたら警察でもなんでも呼ぶ覚悟はできてるので」
「わかってるよ、全く困ったやつだな~w
とりあえず焼肉いこうぜ、もちろん奢るわw」
「そうやって私以外の人にも優しくして体目当てでヤッてるだけでしょ...」
「体だけじゃねぇよ、心や気持ちもおれに向けなきゃ意味ねぇんだから。
とりまいくぞ」
私たちは近くの焼肉屋に行った
なんだ、奢るって聞いてたけど食べ放題か
見栄を張るから叙々○とかに行くのかと思ってた
店内に入って軽く注文を取る
その隙にあの人は私の手を握ってきて
「なぁ未紗、まだ根に持ってんの?w
昔のことだからしょうがねぇじゃんw
あの時はみんなまだ童貞だったんだからせっかくならいい女で卒業させてぇなっておれの親切心だったんだよ」
「私の気持ち何も知らないで、あの時私がどんな思いであなたを誘ってたのか分かります?」
「そりゃ未紗はそんなことしたくなかっただろうしただ単にデートしたかったんだろうなと思ったわけよ。
だからこうしてお詫びに焼肉奢ろうとしてんじゃんwまぁこれでチャラにして、またおれと遊ぼうぜw」
さすがに私ももう限界だった
「もういいかげんにして!!」
自分でもこんな大声を出せるとは思わなかった...
周りがシーンとしていて、すごく迷惑かけちゃってる、もう嫌だ
「おいおい今更なんなんだよ。
そもそもお前から誘っておいてもうそういうこと辞めようとか虫が良すぎなんじゃねぇの?」
確かに最初は私があなたのこと好きになったことから始まったけど...
こんなクズだとは思わなかったから
「大体、お前だって襲われた直後におれたちのこと通報でもなんでもすりゃよかったんだろ?
それなのにしなかった、てことはお前だって満更じゃなかったんだろ?w
気持ちよかったからそれでおれたちのこと許した、違うか?w」
もういやだ、どうしてこんなことに
「それはあなたたちが私にお祝いするって嘘ついて騙してたから...」
「いいや、祝ったじゃねぇかよ。
お前の初めての男としてなw」
私は最初から騙されていたことを改めて実感した、もういい、もうやめて...
そう思った瞬間後ろから誰かが声をかけてきた
「あれ?もしかして未紗ちゃん?w
偶然だね!その人未紗ちゃんの彼氏?w」
美緒さんだ...
なんでこんな時に、こんな嫌な人がもう1人追加されるの
「え、美緒さん...?どうして...」
「お、マジで綺麗な女じゃん!未紗知り合いなのか?w」
あの人がそう言うと、美緒さんは私の肩に手を置き、耳元でこう囁いた
「大丈夫だよ、未紗ちゃん。
私に任せて...」
今話してたような調子乗ってる声じゃなく、どことなく優しさを感じるような声で
え、なんで気づいたんだろう?
てかこの人...
「未紗ちゃん、向こうに陸や透、朱音ちゃんと一緒にいるんだ!もちろん陸の奢りでw
だから一緒に楽しもうよ!」
そう周りを見渡すと近くの席に陸くん、透くん、朱音ちゃんが驚いた顔で見ていた
え、見られてた?
気がつかなかった
「ねぇそこのお姉さん、未紗は今おれと一緒にいるんだよね、それともお姉さんがおれの相手してくれんの?w」
やっぱりこの男手を出そうとしてる
いっそ引きちぎりたくなるような気分になる
「んーそれも楽しそうなんだけど...
あ、耳ちょっと貸してよw」
美緒さんがそういうとあの人の耳下に近づいて話し始めた
多分私に聞こえるくらいの声でわざと話したんだと思うから話は聞こえてた
「お前私の友達にまで手出してたんだってな、話は聞いてたんだよ。
もう全部証拠とかも取り押さえてんだよ。
あんたたちがどんな風なプレイを要求してたかもあんたたちがその後友達と集めた女の子たちとナニをしてたかも全部。
その気になれば民事、いやもう刑事事件にだってすることできるんだよ。
あんたもそれはやでしょ?
今度私の友達に手を出したらどうなるかわかってるよな、ちなみに私のお父さんは警視総監だから。
でっちあげでもなんでもあんたたちを豚箱に入れて臭いメシ与えられるんだからねw
あ、それとも私のグルの人たちにでも捕まってみる?w
ちょっとずつ指の1本ずつ潰されていきながら四肢を砕かれてくよ?w」
なんてエグいことを言うんだろう
どんどん明は顔が青ざめていって
「そ、それだけはやめてくれ!...もうおれはな、何もしない!勘弁してくれー!!」
そう言い残して明は店を急いで出て行った
てかあれ、会計済ませてないじゃん
でも、美緒さんが私のために...
そう思うとまた涙が出てきた
「み、未紗ちゃん!?泣かないでw
半分は嘘だから...泣かれちゃうとどうあやせばいいかわかんなくなるよ~w」
「ごめんなさい美緒さん、私のためにあんな風に...
あなたのことほんとに嫌な人だと勘違いしてました。」
「まぁ嫌な女なのは合ってるけど、とにかくみんなと合流して楽しも!w」
「あ、でもあの人会計済ませてないですよ?」
「大丈夫!考えがあるから!」
そうして美緒さんは店員を呼んだ
「こちらのテーブルの会計を私たちの会計につけといてください!」
そう言った美緒さんは張り切って陸くんの方を向いた
陸くんは頭を抱えてうずくまっていた...
「え、いいですよ美緒さん。
自分の分はちゃんと払いますよ」
「なーに遠慮しちゃってんの!w
未紗ちゃんを困らせた陸に少しは仕返ししちゃいなって!
いざとなったらあいつの貯金引き出させればいいんだからw
あ、それとタメなんだから敬語はなし!
いいね?w」
困らせた根本は美緒さんなんだけどな
でも、あの時囁いた美緒さんがきっと素の美緒さんなんだろなと感じた
今話してる感じとのギャップが...
綺麗で、明るくて、そして素が優しかったらそりゃ陸くんだって好きになっちゃうよなって
「わかった!ほんとにありがとね!
美緒ちゃん」
私は涙を拭いて笑顔でそう答えた
やっぱり元カノって存在はウザくて強い
やっぱり見た目?
おっぱいに負けたのか...
考えるだけでも自分がどんどん惨めになってくよ
それに、陸くんに私酷いこと言っちゃった...
なんであんなこと、付き合ってないのにそんなこと言うなんて重い女だと思われたらどうしよ...
そう思いながら学校まで歩いてるとふと涙が出てきた
「あれ、未紗。こんな時間に来るなんて珍しいね?」
朱音ちゃんと登校中に会うのは高校時代を含めても実は結構久しぶりだからなー
「てか未紗、なんで泣いてるの...」
あ、やっぱりバレちゃったか
「え、あぁ~...
実は昨日感動する映画見たからその余韻に浸ってる感じで」
「嘘!未紗昔から何かと有り得そうな理由つけて誤魔化すクセ!前からずっと直せって言ったじゃん」
やっぱり幼馴染は強い、私が何か隠してるのがすぐにバレちゃう
ヤバい、また涙が出てきちゃう...
「朱音ちゃん...ごめん」
「それで、何があったの?」
「実は...」
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「はぁ!?それほんとなの!?」
「うん、たぶんあの人陸くんの元カノだと思う」
「話聞く限りじゃめっちゃ嫌な人じゃん!
てか陸くんそんな人だとは思わなかった...
それもうただのセフレじゃん」
「そうなんだけどね、ただ電車に乗る前に陸くんにひどいこと言っちゃったんだよね。
もう話しかけないでって...」
「いやそりゃ気になる人がそんなことしてたら誰だって言うでしょw」
私は今思っていることを全部朱音ちゃんに吐き出した
やっぱり私は重いのかもしれない
「それで、未紗はどうしたいの?
陸くんと仲直りしていきたいの?」
「うん、何かきっかけが欲しい...」
「わかった、私に任せなさい!」
朱音ちゃんがそう強く言ってくれたのは心強い、何かといつも助けてもらってる
「ありがと、朱音ちゃん...」
「あーもう泣かないでよ、鼻水垂れてるし!」
それは恥ずかしい...///
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昼休みに朱音ちゃんは陸くんに話をつけるとのことで、私は今日そんなにコマ数は多くないからこれで終わり
バイトもないからなんとなく昼ごはん食べに行きがてら少し息抜きすることにした
今日は少しこってりなラーメンを食べて映画を見に行こう
最近snsで話題の人間ドラマ映画、感動のラストシーンがバズってるからそれを直接見にいく
ふとした瞬間にあの2人の笑った顔を思い出す
お互いをある程度知った上でまるで夫婦漫才のようなトークをしていた2人を...
私は正直恋愛には奥手であまりよくわからないけど、羨ましいとは思った
あんな風に陸くんともっと話したいしできれば手を繋いだりスキンシップとかしていきたい
杉浦美緒さん、あんまり関わったことないタイプの人だからどんな人なのか
もしかしたら裏では男をこき使ってるいかにも高飛車な人なのかもしれない
もしかしたら重いメンヘラな人で陸くんのことをまだズルズルと引きずってるのかもしれない
とりあえずあまり仲良くできそうにない人って印象を初対面の時は感じた
ーーーーーーーー
映画を見終えて余韻に浸っていた
あのラストシーンは確かに多くの人が感動するような内容だった
病気持ちの彼女に献身的に何年も寄り添い、途中挫折しそうなこともあったけどそれでも思い合った結果、奇跡的に回復
彼女とした約束の場所でプロポーズをする内容、ありきたりだけどそれぞれのシーンの表現が細かくて確かにバズるよねって
さっきまで考えてたことが嘘のように映画の内容で頭がいっぱいになってた
上映が終わって夕方に朱音ちゃんからメッセージが届いてた
『未紗アロマ好きだよね!好きな匂いって確かジャスミンだよね?』
『そうだよー!なんでー?』
『聞いてみただけ!ありがとー!』
なんだったんだろう?
確かに私はアロマ好きだけど、まだ誕生日には早いはず
続いてまたメッセージが届いた
今度は誰だろうと思い見てみると、そこには【明】と書いてあった...
忘れもしない
高校の時、私を集団で襲って初めてを奪った人
一つ上の先輩で最初はすっごく優しい印象の人で好きになったけど、ある日呼ばれた時に4.5人に襲われた...
そのあと朱音ちゃんに相談してもう関わらないようにしてもらったのに...
今でも夢の中に出てくる1番嫌いな人...
『未紗、今日空いてるー?』
『いまさらなんの用ですか?てか私の連絡先なんで知ってるんですか?』
『あいつからもらったんだよ、そんなことより久々会おうよー、みんな会うの楽しみにしてんだからさー』
『ほんとに辞めてもらっていいですか、警察呼びますよ』
『そうかたいこと言うなよー、忘れたわけじゃねぇんだろ?w』
いろんな意味で忘れられるわけないでしょ
『もう連絡しないでください、迷惑です』
『じゃ最後に一回会お、それでほんとに終わりにすっからw』
ほんとなのか疑わしいけど、みんなにこのことバレるわけにはいかない
あとで朱音ちゃんにまた相談することが増えたなって思いながら私はこの人に最後に会いに行くことに決めた
ーーーーーーーーー
「久しぶりだなー未紗、元気だったか?
相変わらずいい体しちゃってw」
「ほんとにこれで最後ですよね?嘘ついたら警察でもなんでも呼ぶ覚悟はできてるので」
「わかってるよ、全く困ったやつだな~w
とりあえず焼肉いこうぜ、もちろん奢るわw」
「そうやって私以外の人にも優しくして体目当てでヤッてるだけでしょ...」
「体だけじゃねぇよ、心や気持ちもおれに向けなきゃ意味ねぇんだから。
とりまいくぞ」
私たちは近くの焼肉屋に行った
なんだ、奢るって聞いてたけど食べ放題か
見栄を張るから叙々○とかに行くのかと思ってた
店内に入って軽く注文を取る
その隙にあの人は私の手を握ってきて
「なぁ未紗、まだ根に持ってんの?w
昔のことだからしょうがねぇじゃんw
あの時はみんなまだ童貞だったんだからせっかくならいい女で卒業させてぇなっておれの親切心だったんだよ」
「私の気持ち何も知らないで、あの時私がどんな思いであなたを誘ってたのか分かります?」
「そりゃ未紗はそんなことしたくなかっただろうしただ単にデートしたかったんだろうなと思ったわけよ。
だからこうしてお詫びに焼肉奢ろうとしてんじゃんwまぁこれでチャラにして、またおれと遊ぼうぜw」
さすがに私ももう限界だった
「もういいかげんにして!!」
自分でもこんな大声を出せるとは思わなかった...
周りがシーンとしていて、すごく迷惑かけちゃってる、もう嫌だ
「おいおい今更なんなんだよ。
そもそもお前から誘っておいてもうそういうこと辞めようとか虫が良すぎなんじゃねぇの?」
確かに最初は私があなたのこと好きになったことから始まったけど...
こんなクズだとは思わなかったから
「大体、お前だって襲われた直後におれたちのこと通報でもなんでもすりゃよかったんだろ?
それなのにしなかった、てことはお前だって満更じゃなかったんだろ?w
気持ちよかったからそれでおれたちのこと許した、違うか?w」
もういやだ、どうしてこんなことに
「それはあなたたちが私にお祝いするって嘘ついて騙してたから...」
「いいや、祝ったじゃねぇかよ。
お前の初めての男としてなw」
私は最初から騙されていたことを改めて実感した、もういい、もうやめて...
そう思った瞬間後ろから誰かが声をかけてきた
「あれ?もしかして未紗ちゃん?w
偶然だね!その人未紗ちゃんの彼氏?w」
美緒さんだ...
なんでこんな時に、こんな嫌な人がもう1人追加されるの
「え、美緒さん...?どうして...」
「お、マジで綺麗な女じゃん!未紗知り合いなのか?w」
あの人がそう言うと、美緒さんは私の肩に手を置き、耳元でこう囁いた
「大丈夫だよ、未紗ちゃん。
私に任せて...」
今話してたような調子乗ってる声じゃなく、どことなく優しさを感じるような声で
え、なんで気づいたんだろう?
てかこの人...
「未紗ちゃん、向こうに陸や透、朱音ちゃんと一緒にいるんだ!もちろん陸の奢りでw
だから一緒に楽しもうよ!」
そう周りを見渡すと近くの席に陸くん、透くん、朱音ちゃんが驚いた顔で見ていた
え、見られてた?
気がつかなかった
「ねぇそこのお姉さん、未紗は今おれと一緒にいるんだよね、それともお姉さんがおれの相手してくれんの?w」
やっぱりこの男手を出そうとしてる
いっそ引きちぎりたくなるような気分になる
「んーそれも楽しそうなんだけど...
あ、耳ちょっと貸してよw」
美緒さんがそういうとあの人の耳下に近づいて話し始めた
多分私に聞こえるくらいの声でわざと話したんだと思うから話は聞こえてた
「お前私の友達にまで手出してたんだってな、話は聞いてたんだよ。
もう全部証拠とかも取り押さえてんだよ。
あんたたちがどんな風なプレイを要求してたかもあんたたちがその後友達と集めた女の子たちとナニをしてたかも全部。
その気になれば民事、いやもう刑事事件にだってすることできるんだよ。
あんたもそれはやでしょ?
今度私の友達に手を出したらどうなるかわかってるよな、ちなみに私のお父さんは警視総監だから。
でっちあげでもなんでもあんたたちを豚箱に入れて臭いメシ与えられるんだからねw
あ、それとも私のグルの人たちにでも捕まってみる?w
ちょっとずつ指の1本ずつ潰されていきながら四肢を砕かれてくよ?w」
なんてエグいことを言うんだろう
どんどん明は顔が青ざめていって
「そ、それだけはやめてくれ!...もうおれはな、何もしない!勘弁してくれー!!」
そう言い残して明は店を急いで出て行った
てかあれ、会計済ませてないじゃん
でも、美緒さんが私のために...
そう思うとまた涙が出てきた
「み、未紗ちゃん!?泣かないでw
半分は嘘だから...泣かれちゃうとどうあやせばいいかわかんなくなるよ~w」
「ごめんなさい美緒さん、私のためにあんな風に...
あなたのことほんとに嫌な人だと勘違いしてました。」
「まぁ嫌な女なのは合ってるけど、とにかくみんなと合流して楽しも!w」
「あ、でもあの人会計済ませてないですよ?」
「大丈夫!考えがあるから!」
そうして美緒さんは店員を呼んだ
「こちらのテーブルの会計を私たちの会計につけといてください!」
そう言った美緒さんは張り切って陸くんの方を向いた
陸くんは頭を抱えてうずくまっていた...
「え、いいですよ美緒さん。
自分の分はちゃんと払いますよ」
「なーに遠慮しちゃってんの!w
未紗ちゃんを困らせた陸に少しは仕返ししちゃいなって!
いざとなったらあいつの貯金引き出させればいいんだからw
あ、それとタメなんだから敬語はなし!
いいね?w」
困らせた根本は美緒さんなんだけどな
でも、あの時囁いた美緒さんがきっと素の美緒さんなんだろなと感じた
今話してる感じとのギャップが...
綺麗で、明るくて、そして素が優しかったらそりゃ陸くんだって好きになっちゃうよなって
「わかった!ほんとにありがとね!
美緒ちゃん」
私は涙を拭いて笑顔でそう答えた
やっぱり元カノって存在はウザくて強い
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