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第一章 「出会いは何かのきっかけで始まる」
第6話 「この気持ち」
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透くんは最近いろんな話を私にしてくる。
・陸くんの高校の時の話
・自分のモテてきた話
・大学で今こんなことしてる
とか。
正直言うと話してて疲れる。私はそんなに話しやすい感じなのかな?
朱音ちゃんと仲良くなれるような雰囲気をしてるけど、やたらと私と一緒に遊びたがってるのは感じとれてる。
今日も透くんから誘いのトークが送られてくる。
『ねぇー今度いつになったら遊びに行けるー?』
『あーごめん、友達との予定あって』
『じゃ陸も呼ぶから朱音ちゃん呼んでよ、4人で楽しく遊ぼー』
『んー気が向いたら♪』
そう適当にいつも返してる。
はっきり言って私この人苦手なんだよなー...
馴れ馴れしい感じとか。
良い人なのは間違いないんだろうけど男として見るとなんだか違う。
朱音ちゃんにも相談をしてるんだけどいつも返答は同じ。
『えー透くんにそんなにアタックされてるんだったら付き合えばいいじゃん!』
『なんかそんな感じじゃないって言うか、むしろ朱音ちゃんが狙えばいいじゃん』
『いやー確かに狙えばいきたいなって思うんだけど周りの女子も結構強いしねー』
いつのまにか他愛もない会話になっちゃてる中朱音ちゃんがこんなことを聞く。
『そういえば透くんの友達の陸くんってどう思う?』
陸くん...感覚が少し似てるような気がする。
どこかで人と一線引いていて。
『確かに第一印象はパッとしないような人に見えるけど、私は大学入って話しやすいなって思ったのが彼だったよ。」
「へーそれは意外笑 てっきりもっと良い感じの人を狙うのかなって思ってたけど!」
「んー...確かに見渡せばもっと良い人見つかりそうな感じもするけど、私はもっと彼と仲良くなりたいなって思う!」
「それに、朱音ちゃんはわかってるでしょ。」
「あーなるほどね...まぁ確かに未紗にとってはそれがベストなのかも、悪い人じゃないよね確かに。」
そう言って私は画面をスリープさせる。
明日はまたバイトだからあんまり遅くまでは起きていられない。
ライトを消して眠りに入ろうと思う。
ーーーーーーーーーーー
?「だから言ったんだ、あいつに関わるとロクな目に合わないから」
?「やっぱり色目使って狙おうとかって考えてんじゃないの?」
?「うわ、そういうのマジドン引きなんだけど」
?「先輩に絡みすぎでしょあいつ、男にモテるからって調子乗ってんじゃね」
?「いやー、でもそれもあんま長くないでしょ笑」
「だってあいつ実は...
ーーーーーーーーーーーーーーー
リリリリリンとアラームの音で目が覚めた。
あー、体がダルい。特に背中が痛い。寝過ぎたのかな。
嫌な夢を見てしまった、記憶の奥底にしまったはずのあの時の記憶が...
今は8時、支度しながら少し体をほぐそう。
朝日を浴びてリフレッシュしながら朝ごはんを食べ、ニュースを見る。
どうやら最近流行ってる病気の話題で持ちきり。静かに見ながら私はあることを思い出した。
次はいつそんなこと言われるのかなと...
ーーーーーーーーーーーーー
支度を終えて私はバイト先に向かった。
今日はお昼から夕方までのシフト、店長と2人の同期で店を回していく。
最近から実はこの店でバイトをしてるから今SNSでバズって全国区に有名なお店になったのはすごいなと思う。
同時にすごく忙しくてバイト終わりはいつもクタクタになるから大変...
13時半
すごく忙しくなってくる時間、もうすでに席がほぼ満席になってる。
それどころか一体何人並んでるのってくらい長蛇の列...
あー何か嬉しくなるようなことあるかな...
そう思ってた時だった。
「ここって、最近~スタグラムで話題になってるカフェだよな?」
その声、陸くん!?
どうしてここに!?
あ、透くんが連れてきたんだ。
陸くんを巻き込んできたな。
...でも会えたのは嬉しいな。
そう思うと透くんと目が合った。
アイコンタクトでこっちに商品持ってきてって言ってるみたい。
陸くんが驚いたり喜んでくれるなら、その誘いに乗るしかない!
そう思い、キッチンからパンケーキを受け取り、陸くんたちの席へ...
できるだけ、笑顔で。
できるだけ、楽しく振る舞おう。
「お待たせ致しました♪ A Swing of Magic(魔法の一振り)でございます♪」
「お、きたきた!ありがとうございまーす!」
「やけにテンション高いな」
「ほら、見てみ!」
陸くんが私の方を見てくれた...
なんだろう、この気持ち。もしかして...
いや待て待て、ここは冷静に。
今はバイト中だから!
「では、あなたのパンケーキに私から一振りを♪」
「え、未紗さん!?」
「えへへ、やっほー♪」
ーーーーーーーーーーー
「じゃ未紗さんバイト頑張ってね。」
「うん、またね♪」
そう言うと2人は店を出て歩いて行った。
2人は笑顔になって多分感想を言ってるのかな。
.............
(透くんには確かにここでバイトしてるって言ったけど)
.............
(まさかほんとに来るなんて思わないじゃん!?
しかも陸くんも連れてくるとか反則でしょ!!
てか陸くんカフェとか甘いもの好きなんて意外なんだけど!!!
いや落ち着け私、、、もう行っちゃったしとりあえず残りのバイト頑張れそう!)
.............
(あとで2人に連絡しとくか、、、)
ーーーーーーーーー
今日も体がボロボロだよほんと。
あんなに店混んだらホール2人じゃ流石に回せないっつーの!
言いたいことは山ほどあるけど、良くしてもらってるからイーブンに。
あ、思い出した。まずは透くんに連絡しとくか。
『今日は陸くんと一緒に来てくれてありがとねー♪』
『こっちこそパフォーマンスすごかったよ!陸も珍しくすっげぇ驚いてたし!なにより喜んでたよ!』
そうなんだ...
陸くん、喜んでくれたんだ...
それがすごく嬉しくてたまらない。
一瞬嬉しすぎて叫びたくなるくらいに。
それ朱音ちゃんに伝えようかなって思ったタイミングでちょうど通知に朱音ちゃんから
『未紗ー!今日バイトだよね?』
『バイト終わったよー!どうしたのー?』
『実はさー、透くんとあと陸くん誘って4人で遊べたらいいなーって思うんだけどどう?私もちょうど渋谷に来たから!』
『そうなんだ!2人なら昼過ぎにバイト先に来てくれたよー!もしかしたらまだ渋谷にいるんじゃないかなー?』
『マジ!?すぐ合流しよ!』
『おけー!』
こうしてまずは朱音ちゃんと合流することになった。
朱音ちゃんと遊ぶのも実は高2以来だから実はワクワクしてるのは内緒。
よく一緒にカフェや買い物、あとは朱音ちゃんの好みのタイプ探しに奔走したっけって思い出してみた。
ーーーーーーーーーーーー
とりあえず待ち合わせ場所で待っていると、こっちに気づいた朱音ちゃんが小走りでこっちに向かってきた。
『お待たせー!待った?』
『ちょうど来たとこ!って私たちにそんな会話いる?笑』
『確かにそうだよね笑あ、透くんたちもこっち来てくれるって!やったよ☆』
『そうなんだ!楽しみだね!』
陸くんと一緒に遊ぶか...
なんだかすっごく楽しみ♪
そう会話していると前から2人組がやってきた。朱音ちゃんが2人に声をかける。
「あ、2人見つけた!やっほー!」
透くんと陸くんだ。
なんだかこうして誰かと遊んだりするのも久しぶりな感じ。
夜の渋谷で2:2で遊ぶのも大学生っぽくて改めて大学生になったんだと実感してるところ。
まさかここからあんなことになるなんてこの時は思ってもいなかった...
・陸くんの高校の時の話
・自分のモテてきた話
・大学で今こんなことしてる
とか。
正直言うと話してて疲れる。私はそんなに話しやすい感じなのかな?
朱音ちゃんと仲良くなれるような雰囲気をしてるけど、やたらと私と一緒に遊びたがってるのは感じとれてる。
今日も透くんから誘いのトークが送られてくる。
『ねぇー今度いつになったら遊びに行けるー?』
『あーごめん、友達との予定あって』
『じゃ陸も呼ぶから朱音ちゃん呼んでよ、4人で楽しく遊ぼー』
『んー気が向いたら♪』
そう適当にいつも返してる。
はっきり言って私この人苦手なんだよなー...
馴れ馴れしい感じとか。
良い人なのは間違いないんだろうけど男として見るとなんだか違う。
朱音ちゃんにも相談をしてるんだけどいつも返答は同じ。
『えー透くんにそんなにアタックされてるんだったら付き合えばいいじゃん!』
『なんかそんな感じじゃないって言うか、むしろ朱音ちゃんが狙えばいいじゃん』
『いやー確かに狙えばいきたいなって思うんだけど周りの女子も結構強いしねー』
いつのまにか他愛もない会話になっちゃてる中朱音ちゃんがこんなことを聞く。
『そういえば透くんの友達の陸くんってどう思う?』
陸くん...感覚が少し似てるような気がする。
どこかで人と一線引いていて。
『確かに第一印象はパッとしないような人に見えるけど、私は大学入って話しやすいなって思ったのが彼だったよ。」
「へーそれは意外笑 てっきりもっと良い感じの人を狙うのかなって思ってたけど!」
「んー...確かに見渡せばもっと良い人見つかりそうな感じもするけど、私はもっと彼と仲良くなりたいなって思う!」
「それに、朱音ちゃんはわかってるでしょ。」
「あーなるほどね...まぁ確かに未紗にとってはそれがベストなのかも、悪い人じゃないよね確かに。」
そう言って私は画面をスリープさせる。
明日はまたバイトだからあんまり遅くまでは起きていられない。
ライトを消して眠りに入ろうと思う。
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?「だから言ったんだ、あいつに関わるとロクな目に合わないから」
?「やっぱり色目使って狙おうとかって考えてんじゃないの?」
?「うわ、そういうのマジドン引きなんだけど」
?「先輩に絡みすぎでしょあいつ、男にモテるからって調子乗ってんじゃね」
?「いやー、でもそれもあんま長くないでしょ笑」
「だってあいつ実は...
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リリリリリンとアラームの音で目が覚めた。
あー、体がダルい。特に背中が痛い。寝過ぎたのかな。
嫌な夢を見てしまった、記憶の奥底にしまったはずのあの時の記憶が...
今は8時、支度しながら少し体をほぐそう。
朝日を浴びてリフレッシュしながら朝ごはんを食べ、ニュースを見る。
どうやら最近流行ってる病気の話題で持ちきり。静かに見ながら私はあることを思い出した。
次はいつそんなこと言われるのかなと...
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支度を終えて私はバイト先に向かった。
今日はお昼から夕方までのシフト、店長と2人の同期で店を回していく。
最近から実はこの店でバイトをしてるから今SNSでバズって全国区に有名なお店になったのはすごいなと思う。
同時にすごく忙しくてバイト終わりはいつもクタクタになるから大変...
13時半
すごく忙しくなってくる時間、もうすでに席がほぼ満席になってる。
それどころか一体何人並んでるのってくらい長蛇の列...
あー何か嬉しくなるようなことあるかな...
そう思ってた時だった。
「ここって、最近~スタグラムで話題になってるカフェだよな?」
その声、陸くん!?
どうしてここに!?
あ、透くんが連れてきたんだ。
陸くんを巻き込んできたな。
...でも会えたのは嬉しいな。
そう思うと透くんと目が合った。
アイコンタクトでこっちに商品持ってきてって言ってるみたい。
陸くんが驚いたり喜んでくれるなら、その誘いに乗るしかない!
そう思い、キッチンからパンケーキを受け取り、陸くんたちの席へ...
できるだけ、笑顔で。
できるだけ、楽しく振る舞おう。
「お待たせ致しました♪ A Swing of Magic(魔法の一振り)でございます♪」
「お、きたきた!ありがとうございまーす!」
「やけにテンション高いな」
「ほら、見てみ!」
陸くんが私の方を見てくれた...
なんだろう、この気持ち。もしかして...
いや待て待て、ここは冷静に。
今はバイト中だから!
「では、あなたのパンケーキに私から一振りを♪」
「え、未紗さん!?」
「えへへ、やっほー♪」
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「じゃ未紗さんバイト頑張ってね。」
「うん、またね♪」
そう言うと2人は店を出て歩いて行った。
2人は笑顔になって多分感想を言ってるのかな。
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(透くんには確かにここでバイトしてるって言ったけど)
.............
(まさかほんとに来るなんて思わないじゃん!?
しかも陸くんも連れてくるとか反則でしょ!!
てか陸くんカフェとか甘いもの好きなんて意外なんだけど!!!
いや落ち着け私、、、もう行っちゃったしとりあえず残りのバイト頑張れそう!)
.............
(あとで2人に連絡しとくか、、、)
ーーーーーーーーー
今日も体がボロボロだよほんと。
あんなに店混んだらホール2人じゃ流石に回せないっつーの!
言いたいことは山ほどあるけど、良くしてもらってるからイーブンに。
あ、思い出した。まずは透くんに連絡しとくか。
『今日は陸くんと一緒に来てくれてありがとねー♪』
『こっちこそパフォーマンスすごかったよ!陸も珍しくすっげぇ驚いてたし!なにより喜んでたよ!』
そうなんだ...
陸くん、喜んでくれたんだ...
それがすごく嬉しくてたまらない。
一瞬嬉しすぎて叫びたくなるくらいに。
それ朱音ちゃんに伝えようかなって思ったタイミングでちょうど通知に朱音ちゃんから
『未紗ー!今日バイトだよね?』
『バイト終わったよー!どうしたのー?』
『実はさー、透くんとあと陸くん誘って4人で遊べたらいいなーって思うんだけどどう?私もちょうど渋谷に来たから!』
『そうなんだ!2人なら昼過ぎにバイト先に来てくれたよー!もしかしたらまだ渋谷にいるんじゃないかなー?』
『マジ!?すぐ合流しよ!』
『おけー!』
こうしてまずは朱音ちゃんと合流することになった。
朱音ちゃんと遊ぶのも実は高2以来だから実はワクワクしてるのは内緒。
よく一緒にカフェや買い物、あとは朱音ちゃんの好みのタイプ探しに奔走したっけって思い出してみた。
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とりあえず待ち合わせ場所で待っていると、こっちに気づいた朱音ちゃんが小走りでこっちに向かってきた。
『お待たせー!待った?』
『ちょうど来たとこ!って私たちにそんな会話いる?笑』
『確かにそうだよね笑あ、透くんたちもこっち来てくれるって!やったよ☆』
『そうなんだ!楽しみだね!』
陸くんと一緒に遊ぶか...
なんだかすっごく楽しみ♪
そう会話していると前から2人組がやってきた。朱音ちゃんが2人に声をかける。
「あ、2人見つけた!やっほー!」
透くんと陸くんだ。
なんだかこうして誰かと遊んだりするのも久しぶりな感じ。
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