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四章、大陸戦乱
デート、3
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「何処か行きたいとこある?なければ街の中をブラブラ回りたいと思うんだけど……どうでしょう?」
何故かとても低姿勢である、気持ち悪い。
「殿下」
「ん?なに?」
一呼吸間を開けて、
「どうしてそんなに低姿勢なの?少し気持ち悪い……」
言ってしまった。
「ぐふっ」
フリートは崩れ落ちた、大ダメージである。
「き、気持ち悪いって……ストレートだねえ、もう少しオブラートに包んでくれると嬉しいなー、なんて……」
「なんか、台所に出現する黒光りする虫みたい」
これは酷い。
「ゴキブリレベル!?」
どうやらかなり傷ついたらしい。
「そ、そんなに私は気持ち悪かったのか……」
もう、息をするのさえ億劫になってきた。端的に言うと死にたくなってきた。
「言い間違えた」
「え?」
「殿下はゴキブリレベルじゃない」
少しフリートの気が持ち上がってきた。
「多少はマジ」
「マジ!?」
地に堕ちた。
「また間違えた、多少はマシ」
「そう……ありがとう…………はは…………はぁ……」
もうダメかもしれない。
「それじゃあ、行こうか」
「ん」
何とか持ち直すことができたフリートはデートを開始した。
「取り敢えず、ブラブラしようか」
「なんて計画性の無い……」
「うっ……すみませんでした……」
もうやめてあげてぇ!
そんな言葉が何処からか聞こえた気がした。
というか、実際に護衛として見守っている者達が心の中で叫んでいたが、完全な余談である。
フリート達は職人街を訪れた。
そこでは需要が減り、少なくなってはきているものの未だ存在する刀剣類や槍などの近接武器を専門に打つ鍛冶屋が残っていた。
他にも銃などの近代武器を専門に取り扱う店や、工場での大量生産品では無い一着一着手造りであつらえることの出来るオーダメイド専門の服飾店などが所狭しと並んでいる。
フリート達は職人街で服やアクセサリーなどを見て回った後、喫茶店に入りお茶した後屋敷に帰った。
どうやら、ミラの機嫌を直すことができたようだ。
何故かとても低姿勢である、気持ち悪い。
「殿下」
「ん?なに?」
一呼吸間を開けて、
「どうしてそんなに低姿勢なの?少し気持ち悪い……」
言ってしまった。
「ぐふっ」
フリートは崩れ落ちた、大ダメージである。
「き、気持ち悪いって……ストレートだねえ、もう少しオブラートに包んでくれると嬉しいなー、なんて……」
「なんか、台所に出現する黒光りする虫みたい」
これは酷い。
「ゴキブリレベル!?」
どうやらかなり傷ついたらしい。
「そ、そんなに私は気持ち悪かったのか……」
もう、息をするのさえ億劫になってきた。端的に言うと死にたくなってきた。
「言い間違えた」
「え?」
「殿下はゴキブリレベルじゃない」
少しフリートの気が持ち上がってきた。
「多少はマジ」
「マジ!?」
地に堕ちた。
「また間違えた、多少はマシ」
「そう……ありがとう…………はは…………はぁ……」
もうダメかもしれない。
「それじゃあ、行こうか」
「ん」
何とか持ち直すことができたフリートはデートを開始した。
「取り敢えず、ブラブラしようか」
「なんて計画性の無い……」
「うっ……すみませんでした……」
もうやめてあげてぇ!
そんな言葉が何処からか聞こえた気がした。
というか、実際に護衛として見守っている者達が心の中で叫んでいたが、完全な余談である。
フリート達は職人街を訪れた。
そこでは需要が減り、少なくなってはきているものの未だ存在する刀剣類や槍などの近接武器を専門に打つ鍛冶屋が残っていた。
他にも銃などの近代武器を専門に取り扱う店や、工場での大量生産品では無い一着一着手造りであつらえることの出来るオーダメイド専門の服飾店などが所狭しと並んでいる。
フリート達は職人街で服やアクセサリーなどを見て回った後、喫茶店に入りお茶した後屋敷に帰った。
どうやら、ミラの機嫌を直すことができたようだ。
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