5 / 42
一章
第五話(ステータス有り)
しおりを挟む
「かしこまりました。ではこちらに手をかざして下さい」
そう言いながら、受付嬢は水晶のような物を差し出した。
「こうか……?」
圭は言われた通り手をかざす。
すると、水晶の中から免許証より一回り大きい程度の大きさのカードが出て来た。
ーーー不思議な物だな、何もないところからカードが出てて来るなんて。それとま、水晶の中に入っていたのか?
先ほどの現象を考察してみるも、納得のいく答えが出てこない。
「カードが出て来ましたら、確認の方お願い致します」
そう促されカード見る。
名前 新道 圭
性別 男
種族 人間
年齢 17
ステータス
レベル 8
生命力 2500
魔力 12000
筋力 450
体力 420
敏捷 510
器用 700
知能 1400
精神 1380
幸運 5
スキル
氷結魔法 生命感知 魔力強化 精神強化 不運
称号
英雄候補 氷帝 異世界より呼ばれし者
ーーーこれは……?
「あー、すまない。ステータスの平均値ってどのくらいだった?」
嫌な予感がする。
「平均値ですか?……そうですね、戦いを生業とする方を除けばレベルは10、生命力は50、魔力は人によって様々なので測るのが難しいですが30くらいでしょうか」
因みに平均的なステータスはこの通りである。
レベル 5(兵士や冒険者、傭兵など戦う事を仕事とする者以外)
生命力 50
魔力 0~30(個人差が大きい)
筋力 10
敏捷 10
体力 10
器用 10
知力 0~20(魔力と同じく個人差が大きい)
精神 0~20(上記の通り)
幸運 10
スキル
職業によって異なる
称号
無し(持っている者はかなり少数)
「そ、そうか……ありがとう、助かったよ」
ーーーレベルは平均以下なのにそれ以外は桁がおかしいぞ!あ、いや、幸運以外はだな。
ーーーというか、何故幸運だけこんなに低いんだ?…………ああ、そもそも不運じゃなければ異世界に呼ばれないか。
米粒程度しかない幸運値に若干の凹みながら、圭は足早に受付を離れた。
「おっ、終わったみたいだな。どうだ、あの受付嬢なかなか可愛いだろ」
先程の門番が近づきながら、ニヤニヤとだらしのない顔で話しかけて来た。
どうやら手続きが終わったらしい。
あとは圭の署名が必要な書類だけだったので、直ぐに終わらせて役所を出た。
「お疲れさん。借金を返すまで仕事以外で街から出られないが、そこは仕方のない事だと諦めてくれ」
役所から出て直ぐに門番がそう話しかけて来た。
「分かってるよ、仕方ない事だ」
「ああ、そう言えばお前さん金を稼ぐ当てはあるのか?」
今思い出したのだろう。ついでにと言うように頭をかきながら続けた。
「あー、無いな。何かいい方法はないか?」
そう言うと、あまりオススメしないが、と前置きして1つの提案をした。
「冒険者、か……それしかないよな」
そう、あの門番に冒険者にならないかと言われたのだ。
確かにあのステータスなら直ぐに金は稼げるだろうが、当然命の危険が付きまとう。
圭は悩んだが、それ以外に道が無いならと冒険者になる事にしたのだ。
「冒険者ギルドはこの先のはずなんだが…………ああ、あったあれか」
圭の視線の先には役所と同じくらいの大きさの建物があり、看板には『冒険者ギルド』と書かれていた。
「取り敢えず、入ってみるか」
漸くここがスタートライン。ここから新道 圭の英雄譚が始まる。
そう言いながら、受付嬢は水晶のような物を差し出した。
「こうか……?」
圭は言われた通り手をかざす。
すると、水晶の中から免許証より一回り大きい程度の大きさのカードが出て来た。
ーーー不思議な物だな、何もないところからカードが出てて来るなんて。それとま、水晶の中に入っていたのか?
先ほどの現象を考察してみるも、納得のいく答えが出てこない。
「カードが出て来ましたら、確認の方お願い致します」
そう促されカード見る。
名前 新道 圭
性別 男
種族 人間
年齢 17
ステータス
レベル 8
生命力 2500
魔力 12000
筋力 450
体力 420
敏捷 510
器用 700
知能 1400
精神 1380
幸運 5
スキル
氷結魔法 生命感知 魔力強化 精神強化 不運
称号
英雄候補 氷帝 異世界より呼ばれし者
ーーーこれは……?
「あー、すまない。ステータスの平均値ってどのくらいだった?」
嫌な予感がする。
「平均値ですか?……そうですね、戦いを生業とする方を除けばレベルは10、生命力は50、魔力は人によって様々なので測るのが難しいですが30くらいでしょうか」
因みに平均的なステータスはこの通りである。
レベル 5(兵士や冒険者、傭兵など戦う事を仕事とする者以外)
生命力 50
魔力 0~30(個人差が大きい)
筋力 10
敏捷 10
体力 10
器用 10
知力 0~20(魔力と同じく個人差が大きい)
精神 0~20(上記の通り)
幸運 10
スキル
職業によって異なる
称号
無し(持っている者はかなり少数)
「そ、そうか……ありがとう、助かったよ」
ーーーレベルは平均以下なのにそれ以外は桁がおかしいぞ!あ、いや、幸運以外はだな。
ーーーというか、何故幸運だけこんなに低いんだ?…………ああ、そもそも不運じゃなければ異世界に呼ばれないか。
米粒程度しかない幸運値に若干の凹みながら、圭は足早に受付を離れた。
「おっ、終わったみたいだな。どうだ、あの受付嬢なかなか可愛いだろ」
先程の門番が近づきながら、ニヤニヤとだらしのない顔で話しかけて来た。
どうやら手続きが終わったらしい。
あとは圭の署名が必要な書類だけだったので、直ぐに終わらせて役所を出た。
「お疲れさん。借金を返すまで仕事以外で街から出られないが、そこは仕方のない事だと諦めてくれ」
役所から出て直ぐに門番がそう話しかけて来た。
「分かってるよ、仕方ない事だ」
「ああ、そう言えばお前さん金を稼ぐ当てはあるのか?」
今思い出したのだろう。ついでにと言うように頭をかきながら続けた。
「あー、無いな。何かいい方法はないか?」
そう言うと、あまりオススメしないが、と前置きして1つの提案をした。
「冒険者、か……それしかないよな」
そう、あの門番に冒険者にならないかと言われたのだ。
確かにあのステータスなら直ぐに金は稼げるだろうが、当然命の危険が付きまとう。
圭は悩んだが、それ以外に道が無いならと冒険者になる事にしたのだ。
「冒険者ギルドはこの先のはずなんだが…………ああ、あったあれか」
圭の視線の先には役所と同じくらいの大きさの建物があり、看板には『冒険者ギルド』と書かれていた。
「取り敢えず、入ってみるか」
漸くここがスタートライン。ここから新道 圭の英雄譚が始まる。
0
お気に入りに追加
22
あなたにおすすめの小説

ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
スキル『日常動作』は最強です ゴミスキルとバカにされましたが、実は超万能でした
メイ(旧名:Mei)
ファンタジー
この度、書籍化が決定しました!
1巻 2020年9月20日〜
2巻 2021年10月20日〜
3巻 2022年6月22日〜
これもご愛読くださっている皆様のお蔭です! ありがとうございます!
発売日に関しましては9月下旬頃になります。
題名も多少変わりましたのでここに旧題を書いておきます。
旧題:スキル『日常動作』は最強です~ゴミスキルだと思ったら、実は超万能スキルでした~
なお、書籍の方ではweb版の設定を変更したところもありますので詳しくは設定資料の章をご覧ください(※こちらについては、まだあげていませんので、のちほどあげます)。
────────────────────────────
主人公レクスは、12歳の誕生日を迎えた。12歳の誕生日を迎えた子供は適正検査を受けることになっていた。ステータスとは、自分の一生を左右するほど大切であり、それによって将来がほとんど決められてしまうのだ。
とうとうレクスの順番が来て、適正検査を受けたが、ステータスは子供の中で一番最弱、職業は無職、スキルは『日常動作』たった一つのみ。挙げ句、レクスははした金を持たされ、村から追放されてしまう。
これは、貧弱と蔑まれた少年が最強へと成り上がる物語。
※カクヨム、なろうでも投稿しています。
[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!
どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入!
舐めた奴らに、真実が牙を剥く!
何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ?
しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない?
訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、
なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト!
そして…わかってくる、この異世界の異常性。
出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。
主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。
相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。
ハーレム要素は、不明とします。
復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。
追記
2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。
8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。
2024/02/23
アルファポリスオンリーを解除しました。

くじ引きで決められた転生者 ~スローライフを楽しんでって言ったのに邪神を討伐してほしいってどゆこと!?~
はなとすず
ファンタジー
僕の名前は高橋 悠真(たかはし ゆうま)
神々がくじ引きで決めた転生者。
「あなたは通り魔に襲われた7歳の女の子を庇い、亡くなりました。我々はその魂の清らかさに惹かれました。あなたはこの先どのような選択をし、どのように生きるのか知りたくなってしまったのです。ですがあなたは地球では消えてしまった存在。ですので異世界へ転生してください。我々はあなたに試練など与える気はありません。どうぞ、スローライフを楽しんで下さい」
って言ったのに!なんで邪神を討伐しないといけなくなったんだろう…
まぁ、早く邪神を討伐して残りの人生はスローライフを楽しめばいいか
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
伯爵令嬢の秘密の知識
シマセイ
ファンタジー
16歳の女子高生 佐藤美咲は、神のミスで交通事故に巻き込まれて死んでしまう。異世界のルナリス伯爵家にミアとして転生し、前世の記憶と知識チートを授かる。魔法と魔道具を秘密裏に研究しつつ、科学と魔法を融合させた夢を追い、小さな一歩を踏み出す。

八百長試合を引き受けていたが、もう必要ないと言われたので圧勝させてもらいます
海夏世もみじ
ファンタジー
月一に開催されるリーヴェ王国最強決定大会。そこに毎回登場するアッシュという少年は、金をもらう代わりに対戦相手にわざと負けるという、いわゆる「八百長試合」をしていた。
だが次の大会が目前となったある日、もうお前は必要ないと言われてしまう。八百長が必要ないなら本気を出してもいい。
彼は手加減をやめ、“本当の力”を解放する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる