ふぁんたじーな日記

晴れのち曇り

文字の大きさ
上 下
6 / 12

六話目

しおりを挟む
 ○月○日 うーん……いやしかし……でも、やっぱり晴れ?

 はい、うん、えっと……こんちゃっす。うっす。
 えっとね、あー、前回の日記は見なかった方向でお願いします。
 いやね?こう、あらためて考えると………………恥ずかしいぃぃぃ!あれだよね!最後らへんのテンションとかないよね!あり得ないよね!だから忘れろぉぉぉ!!
 え?何?嫌?忘れない!?なんだ、土下座か?それとも土下寝か?……はっ!金か?金がええのんか?こんのど外道がぁぁぁ!!!






 はい!ということでね!取り敢えずは今回もこんな感じで行きまっしょい!
 …………べっ、別に前回の事を忘れてくれても良いんだからねっ!
 ……………………おいおい、吐くこたぁねぇだろぉ?また泣くぞ?いや泣かんけど。

 まったく……お前らのせいで今日何書こうとしてたか忘れたじゃんかよぉ!
 あ?痴呆じゃねぇよ!なんて奴だ!
 ふぅ……あ、思い……出した!はい、思い出しましたとも。ええ!な、なんと!今日は!ついに!…………外に出ることが許されましたー!ニーナたん大勝利ぃ!

 とはいうものの、馬車で父様の友達?知り合い?的な人と会って来ただけだけどね。え?ルルたん?一緒に決まってるだろう?
 いや実際のところ、ルルたんって実家がえらい金持ちらしいの。どれくらいかって?うーん……まあ、俺の家と同じくらい?多分ね。うちも結構、ていうかかなり金持ちだし。羨ましかろう?

 それでね、あれだ、馬車ってさ、やばいな。何がやばいって、もうめっちゃ揺れるの。
 このか弱くて儚げな美幼女にはまじつらたんなわけですね。ニーナたんまじつらたん。なんって。
 え?かけらも面白くないって?…………知ってるよ!

 でさ、俺は馬車の中で吐き気と死線を繰り広げていたわけよ。
 いやぁ、ルルたんが心配そうに背中をさすってくれなかったらやばかったね。具体的に言うとリバースしてたね。
 ルルたん愛してるぅー!!!
 はい、もう背中は洗いません。…………いや嘘だけど。え?ほんとだって、信じてよ。何で誰も信じてくれないのぉ!?

 でまあ、父様のお友達に挨拶したり、お茶したりしてまた馬車に乗って帰って来たの。
 それにしてもダンディズムに溢れるお方でしたよ。もうね、ダンディズムが服着て立って歩いて喋ってるのかと。

 そんなおひげでした。









 あ、そうそう。俺明日から四歳になるの。そしたらね、一年後には社交界デビューだから今のうちにいろいろ勉強をしとかにゃならんらしい。
 ダンスとか、言葉遣いとか、細やかな所作とか。
 なので忙しくなりそうだ。

 休みってあるのかねぇ?

















         次のページへ続く?
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

素直になる魔法薬を飲まされて

青葉めいこ
ファンタジー
公爵令嬢であるわたくしと婚約者である王太子とのお茶会で、それは起こった。 王太子手ずから淹れたハーブティーを飲んだら本音しか言えなくなったのだ。 「わたくしよりも容姿や能力が劣るあなたが大嫌いですわ」 「王太子妃や王妃程度では、このわたくしに相応しくありませんわ」 わたくしといちゃつきたくて素直になる魔法薬を飲ませた王太子は、わたくしの素直な気持ちにショックを受ける。 婚約解消後、わたくしは、わたくしに相応しい所に行った。 小説家になろうにも投稿しています。

白と黒

更科灰音
ファンタジー
目を覚ますと少女だった。 今までの日常と同じようで何かが違う。 のんびり平穏な暮らしたがしたいだけなのに・・・ だいたい週1くらいの投稿を予定しています。 「白と黒」シリーズは 小説家になろう:神様が作った世界 カクヨム:リーゼロッテが作った世界 アルファポリス:神様の住む世界 で展開しています。

少女漫画の当て馬女キャラに転生したけど、原作通りにはしません!

菜花
ファンタジー
亡くなったと思ったら、直前まで読んでいた漫画の中に転生した主人公。とあるキャラに成り代わっていることに気づくが、そのキャラは物凄く不遇なキャラだった……。カクヨム様でも投稿しています。

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

側妃に追放された王太子

基本二度寝
ファンタジー
「王が倒れた今、私が王の代理を務めます」 正妃は数年前になくなり、側妃の女が現在正妃の代わりを務めていた。 そして、国王が体調不良で倒れた今、側妃は貴族を集めて宣言した。 王の代理が側妃など異例の出来事だ。 「手始めに、正妃の息子、現王太子の婚約破棄と身分の剥奪を命じます」 王太子は息を吐いた。 「それが国のためなら」 貴族も大臣も側妃の手が及んでいる。 無駄に抵抗するよりも、王太子はそれに従うことにした。

悪意のパーティー《完結》

アーエル
ファンタジー
私が目を覚ましたのは王城で行われたパーティーで毒を盛られてから1年になろうかという時期でした。 ある意味でダークな内容です ‪☆他社でも公開

気が付けば悪役令嬢

karon
ファンタジー
交通事故で死んでしまった私、赤ん坊からやり直し、小学校に入学した日に乙女ゲームの悪役令嬢になっていることを自覚する。 あきらかに勘違いのヒロインとヒロインの親友役のモブと二人ヒロインの暴走を抑えようとするが、高校の卒業式の日、とんでもないどんでん返しが。

処理中です...