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第54話 鳴子池の牛鬼1
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浪江市には鳴子池があり入れの周りは林に囲まれ、町中にあるのに静かな場所である。
夕方、アベックが池のほとりに座り込み話し込んでいる。
周りに人はおらず、2人の世界に入り込んでいる。
池は波一つなく、水面に2人の姿を写している。
突然、水面が割れ大きな腕が出てきて、女の足を大きな手でつかみ、池の中に引きずり込む。
男はとっさに彼女の手を掴み引っ張る。
しかし、池の中に引きずり込む力は強く、男も一緒に池の中に落ちる。
2人は池の中でもがくが、しばらくして静かになる。
池は再び、波一つなくなるが、水面は赤く染まる。
中野沙衣は夕食後、自分の部屋で勉強をしている。
彼女は背後に気配を感じて振り向く。
そこには妙齢の着物を着た女性が立っている
「稲荷の使い様が何の用事ですか。」
沙衣は、この前の依頼で美湖が死にかけたこともあり、警戒して言う。
稲荷の使いは気にした様子もなく
「構えんでもよい、頼みごとをしに来ただけじゃ。」
「どのような頼み事ですか。」
「浜田稲荷の近くの鳴子池に牛鬼が住み着いた、退治してくれまいか。」
「今、返事をしなくてはなりませんか。」
「すでに犠牲者も出ている、頼むぞ。」
稲荷の使いは用件を伝えると姿を消す。
沙衣は断りたかったが相手は人の話を聞いてくれないらしい。
沙衣は美湖にスマホで連絡する
「稲荷の使いから依頼があったよ。」
「引き受けたの。」
「一方的に用件を行って消えたわ。」
「何をするの。」
「鳴子池の牛鬼退治よ。」
「厄介な相手ね。」
「仕方ないわ。」
「分かった。」
沙衣と美湖は、牛鬼退治をすることになる。
夕方、アベックが池のほとりに座り込み話し込んでいる。
周りに人はおらず、2人の世界に入り込んでいる。
池は波一つなく、水面に2人の姿を写している。
突然、水面が割れ大きな腕が出てきて、女の足を大きな手でつかみ、池の中に引きずり込む。
男はとっさに彼女の手を掴み引っ張る。
しかし、池の中に引きずり込む力は強く、男も一緒に池の中に落ちる。
2人は池の中でもがくが、しばらくして静かになる。
池は再び、波一つなくなるが、水面は赤く染まる。
中野沙衣は夕食後、自分の部屋で勉強をしている。
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「稲荷の使い様が何の用事ですか。」
沙衣は、この前の依頼で美湖が死にかけたこともあり、警戒して言う。
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