再生の星のアウレール

第231話 傭兵団シャドウズ

　浮島からアースランドに向けて通信が送られるが、その通信はアースランド議会を驚愕させる。浮島がフレイムランドから独立してアースランドに加わりたいという内容だった。
　アースランド議会とデニス司令官で話し合いがもたれることになる。輸送艇に乗ってデニス司令官は議会へやって来る。彼は護衛をつけず１人でやって来る。
　「デニス司令官、護衛がいませんが大丈夫なのですか。」「必要ありません。私には強力な軍があります。」
　「そうです、軍隊を持っている浮島を我々が受け入れると思いますか。」「私は軍を廃止します。もちろん市長にもなりません。」
　「市長はどうするのですか。」「軍属以外の住民から選挙で選ぶことになります。」
　「あなたはフレイムランドに帰るのですか。」「いいえ、傭兵団を立ち上げます。」
　「傭兵団ですと。」「シャドウズです。我々は手を取り合うことが出来ます。一員に加えてください。」
　「即答はしかねます。」「分かります。浮島は明日から位相空間の解除をします。そして私の言ったことを実行しましょう。」
アースランド議会ではデニス司令官の意図が判らなかった。それでも彼が発言した通りにすれば浮島をアースランドに加えるべきだと意見が一致する。
　翌日、東京湾上に巨大な岩の塊が出現する。浮島が位相空間を解除したのだ。同時に浮島内の放送局の放送が受信される。
　ニュース番組では、繰り返しデニス司令官の会見が取り上げられている。彼は市長選挙を行って、市長が決まり次第、辞任して軍を解体すると告げている。
　また、東京では浮島の出現に騒ぎが起きる。東京の市長は、就任早々対応に追われることになる。
　１か月後、浮島では市長選挙が行われ市長が決まる。同時にデニス指令官は軍を解体する。それと同時に傭兵団シャドウズを立ち上げる。
　シャドウズは、宇宙戦闘艦ベネデット級１隻とワルカ６機、エレク６機からなり、人員はデニスが選んだ優秀な人材で構成されている。
　浮島の市長の最初の仕事はアースランドに加盟することだった。