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第208話 パイロットスーツ

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 ドニィーシャがアウレールとクリスタに説明する。
 「2機は、ワルカF型、つまり最新鋭機です。」「これが俺たちのものになるの。」
 「ほむら様の配慮です。」「王様に感謝しないといけないな。」
 「F型は、これまでのワルカの諸問題を解決しています。特にコントロール不能だった脳波コントロールをオートで作動できるようになりました。」「脳波コントロールて何のこと?」
 「アウレール、あなたは戦闘記録に脳波コントロールの作動記録が残っています。」「もしかして急に一体感が出て動きやすくなること?」
 「おそらくそれです。」「それが使いこなせれば便利だな。」
 「そんなことあったの。」「クリスタに話していなかったかな。ワルカは急に動きが良くなるんだよ。」
 「そうなんだ。じゃあ、私も使えるのね。」「試してみればわかるよ。」
ドニィーシャは2人に聞く。
 「試しに乗ってみる?」「もちろん。」
アウレールとクリスタはハモる。するとドニィーシャはパイロットの控室に2人を連れて行く。中に入ると控室に設置してあるロッカーを指さして言う。
 「ここに、あなたたちのロッカーがあるから使いなさい。」
アウレールとクリスタが見ると自分たちの名前が書かれたロッカーがある。彼らがロッカーを開けると真紅のスーツが入っている。
 「これは何ですか。」「パイロットスーツよ。」
 「これまでスーツなんて来たことないですよ。」「よく操縦出来たわね。」
 「慣れですよ。動かしていくうちに衝撃に耐えられるようになります。」「そうなの。」
ドニィーシャは2人が想像以上にタフではないかと考える。
 「とにかくパイロットスーツに着替えて。」「分かりました。」
アウレールはパイロットスーツに着替える。しかし、クリスタは顔を赤くして動かない。
 「クリスタ、どうしたの。着方がわからないの。」「何、平然と言っているの。ここで裸になれというの。」「あっ。」
アウレールもうつむいて顔を赤くする。ドニィーシャは当然のように言う。
 「ここは男女が分かれていないわ。見られても恥ずかしくないでしょ。」「私は恥ずかしいです。」
結局、アウレールが目隠しすることで解決する。
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