再生の星のアウレール

第194話 奇襲部隊

　ガントと軍用ヘリは高度を下げて、ハンティング・ウルブズを奇襲すべく東京の街へ向かって飛んでいく。今、飛んでいる森の上を抜ければ街に出る。
　ガントと軍用ヘリに向けてロケット砲が下から飛んでくる。ガントのセンサーは森の中から何の反応も拾っていない。しかし、一度に何十発ものロケット砲が飛んできたのだ。
　ロケット砲弾は、ガントと軍用ヘリに吸い込まれていく。軍用ヘリがロケット砲を受けて爆発する。ガントはロケット砲を受けてバランスを崩して墜落する。
　数機のガントが足を止めて、滞空する。
　「どこから打たれた。どこにもセンサーの反応が無いぞ。」「敵はどこだ。」
突然、艦砲が放たれ、滞空していたガントに直撃して機体をばらばらに破壊する。彼らは、ステルススクリーンを展開したラングドッグの前に滞空していたのだ。
　ラングドックがセレーネに報告する。
　「ガント３機と軍用ヘリ５機が向かった。」「了解。こちらで対処する。」
続いて、装甲車と戦車が森に入る。すると何もないところからロケット砲が飛んでくる。破壊された装甲車から兵が飛び出して木の影などに身を隠す。
　しかし敵の兵は見えない。兵が木の影から出ると銃撃が始まる。初撃を逃れた兵は地面を転がる。
　「一体どこから撃ってくるんだ。」「分からんが近くにいるぞ。」
兵たちは再び物陰に隠れる。森の中にはハンティング・ウルブズの装甲車がステルススクリーンを展開して配備してあった。
　軍の奇襲部隊はハンティング・ウルブズの隠れた部隊の攻撃を受けたのだった。