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第9章 魔王ミーム
第10話 野盗の運命
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ミームたちが丘を上がり、林の中の道を進むと道の真ん中に男が立っている。ミームたちは馬車を止め、護衛が男に言う。
「我々はルーマ王国の者だ。道を開けろ。」「上からものを言うんだ。弱いくせに。」
護衛の首が落ちる。男はいつの間にか剣を握っていた。護衛たちが殺気だつがミームが止める。
「辞めなさい。囲まれていますよ。」「何、いつの間に・・・」
ミームが馬車から降りて前に進み出る。男はミームを見て言う。
「これは、ルーマとかいう国のお姫様かな。いい女だ金になるな。」「野盗の分際で欲をかきすぎですよ。」
ミームは金貨を1枚投げて言う。
「これで満足した方が身のためですよ。」「お姫様のは現実を教えてやらないとなー」
男はミームに襲い掛かる。男がミームに触れることはできなかった。ミームは男の首を右手で掴むとそのまま持ち上げる。男はもがくがびくともしない。
ミームは男の首をそのままへし折る。隠れていた野盗は飛び出してきたが皆、護衛に切り殺される。護衛たちは野盗の持ち物を漁り始める。ミームはその様子を平然と見ている。
ルーマ王国の兵にとって略奪は当然の行為だった。自分が殺した者からは金目の物を奪うことは普通のことだった。
ミームたちはハイドランド帝国の国境に着く。砦の兵はすぐに魔王ミームに気づく。彼らは門を開け放ち、知らせの早馬を出す。
いち早く、アリュード四世に魔王ミームの襲来を伝えるためである。砦の兵たちは怯える。しかし、ミームは何もせずに通り過ぎていく。
その頃、アスモダイが魔力を完全に消すことに成功する。14人の魔族のうち、魔力を抑えることが出来るようになってきているのは5人だけである。残りは進歩がみられない。
アスモダイは5人の魔族に期待をかける。ミームの作戦に間に合う可能性があるのは、この5人である。
「我々はルーマ王国の者だ。道を開けろ。」「上からものを言うんだ。弱いくせに。」
護衛の首が落ちる。男はいつの間にか剣を握っていた。護衛たちが殺気だつがミームが止める。
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ミームが馬車から降りて前に進み出る。男はミームを見て言う。
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ミームは男の首をそのままへし折る。隠れていた野盗は飛び出してきたが皆、護衛に切り殺される。護衛たちは野盗の持ち物を漁り始める。ミームはその様子を平然と見ている。
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