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第9章 魔王ミーム
第7話 女王の手紙
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王都に帰ってから2週間後、ルーマ王国の女王から手紙を預かった使者が訪れる。玉座の間で使者は言う。
「国王陛下は、カロリーネ女王の噂を聞き、会って話すことを望まれています。仔細はこちらの手紙にありますので、良いお返事を期待します。」
宰相のダニエルが手紙を受け取り、調べてからカロリーネに渡す。カロリーネは手紙を読む。
手紙にはカロリーネを称賛する言葉とエマール王国へ会いに行きたいと書かれている。そして女王の名前を見てカロリーネは顔色を変える。
彼女は使者に悟られないようにふるまい答える。
「少しお時間をいただきたい。旅に疲れがあるでしょう。城でゆっくり休んでください。」「お心遣い、ありがとうございます。」
使者は下がって行く。カロリーネはダニエルに命じる。
「直ちに勇者一行をここへ。」「はっ。」
俺たちは玉座の間に集められる。俺は魔王ミームの情報が入ったのではないかと考える。カロリーネが皆に言う。
「ルーマ王国の女王から手紙が届きました。女王はエマール王国へ来て私に会いたいそうです。」「遠くから来るんだから会った方がいいのではないですか。」
アヒムがカロリーネに言う。彼女は問題を口にする。
「私は会ってもも良いと思っていました。しかし、女王の名前を知った今、どうすべきか悩んでいます。」「女王の名前に何の問題があるんですか。」
「女王の名は、ミーム・テル・ルーマです。」「ミームですか。これは・・・」
アヒムが言葉を詰まらせる。カスパーが言う。
「カロリーネ女王の安全を考えるなら断るべきです。」「私たちは思い悩むことになりますよ。」
カロリーネが答える。ナツキが言う。
「俺たちがカロリーネを守るよ。」「ナツキ様、守ってくださるのですね。」
カロリーネが喜ぶ。ローズが言う。
「私たちが城に入る前に魔力探知をして魔族かどうか判断します。もし、魔王ミームなら倒すチャンスです。」「そうですね。あなた方なら大丈夫でしょう。」
俺たちはその場で作戦を立てる。ルーマ王国の女王が魔王ミームなら魔法で攻撃して、弱った所をアニタとナツキがとどめを刺すと言うものだ。
もちろん、城の前は住民の立ち入りを禁じて被害を出さないようにする。腕を上げてきた俺たちなら魔王ミームに通用することが前提の作戦である。
翌日、カロリーネは承諾の返事の手紙を使者に渡す。使者は手紙を受け取るとルーマ王国へ帰って行く。
俺たちは魔王ミームに対して優位に立てると自信を持っていた。何が起こるかなど想像もしていない。
「国王陛下は、カロリーネ女王の噂を聞き、会って話すことを望まれています。仔細はこちらの手紙にありますので、良いお返事を期待します。」
宰相のダニエルが手紙を受け取り、調べてからカロリーネに渡す。カロリーネは手紙を読む。
手紙にはカロリーネを称賛する言葉とエマール王国へ会いに行きたいと書かれている。そして女王の名前を見てカロリーネは顔色を変える。
彼女は使者に悟られないようにふるまい答える。
「少しお時間をいただきたい。旅に疲れがあるでしょう。城でゆっくり休んでください。」「お心遣い、ありがとうございます。」
使者は下がって行く。カロリーネはダニエルに命じる。
「直ちに勇者一行をここへ。」「はっ。」
俺たちは玉座の間に集められる。俺は魔王ミームの情報が入ったのではないかと考える。カロリーネが皆に言う。
「ルーマ王国の女王から手紙が届きました。女王はエマール王国へ来て私に会いたいそうです。」「遠くから来るんだから会った方がいいのではないですか。」
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「私は会ってもも良いと思っていました。しかし、女王の名前を知った今、どうすべきか悩んでいます。」「女王の名前に何の問題があるんですか。」
「女王の名は、ミーム・テル・ルーマです。」「ミームですか。これは・・・」
アヒムが言葉を詰まらせる。カスパーが言う。
「カロリーネ女王の安全を考えるなら断るべきです。」「私たちは思い悩むことになりますよ。」
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「俺たちがカロリーネを守るよ。」「ナツキ様、守ってくださるのですね。」
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「私たちが城に入る前に魔力探知をして魔族かどうか判断します。もし、魔王ミームなら倒すチャンスです。」「そうですね。あなた方なら大丈夫でしょう。」
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もちろん、城の前は住民の立ち入りを禁じて被害を出さないようにする。腕を上げてきた俺たちなら魔王ミームに通用することが前提の作戦である。
翌日、カロリーネは承諾の返事の手紙を使者に渡す。使者は手紙を受け取るとルーマ王国へ帰って行く。
俺たちは魔王ミームに対して優位に立てると自信を持っていた。何が起こるかなど想像もしていない。
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